甘粛省:4カ国語翻訳者 10年間刑務所に不当拘禁
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 【明慧日本2012年11月26日】甘粛省の法輪功修煉者・韓旭さんは東山大学大学院を終了後、4カ国語の翻訳者として、省対外経済貿易庁に勤めていた。韓さんは長期にわたり、仕事でドイツに駐在していたことがある。しかし、韓さんは法輪功を学んでいるという理由で中共(中国共産党)当局に懲役10年の不当判決を下され、陝西省渭南刑務所に収容された。今年の12月20日に冤罪期間が満了する。

 韓さんは2002年5月に蘭州市公安局に連行され拘禁された。懲役10年の不当判決を受け、今年の5月には刑期が満了するはずだが、司法関係者らは意図的に韓さんの拘禁期間を7カ月間延長したという。

 韓さんは2000年、法輪功への迫害停止を求めるために北京へ行ったが、警官に連行され、15日間拘禁された後、10カ月の労働教養を宣告された。そのため、会社側から不当解雇された。

 2002年5月2日、韓さんは帰宅途中に、蘭州市公安局の警官に拘束され、黒い袋を被されて秘密裏に連行された。その後、警官は韓さんの所持金7000元と預金通帳を没収し、西果園留置場に拘禁したが、韓さんの家族には知らされなかった。

 2002年7月25日、蘭州市検察院は証拠不足で韓さんに釈放証明を発行した。しかし公安局は、釈放証明を隠し、韓さんを地方へ送った後、ホテルの一室に閉じ込め、6~7人によって監視した。韓さんは監視されながら、頻繁に暴力を振るわれ、手足かせをつけられ、スタンガンで電気ショックを加えられた。また、韓さんは睡眠を奪われ、同じ姿勢で長時間座らされた。そのため、韓さんは手首を負傷し、臀部がただれ、しばしば幻覚と失神も起こした。

 2002年10月4日、陝西省戸県公安局は何の根拠もないまま韓さんのことを、指名手配されている別人の「曹さん」だと認定し、韓さんを蘭州市公安局から陝西省戸県公安局へ移送した。その後、韓さんは戸県の麻薬更生施設に拘禁され、「トラの椅子」などの拷問を受け、自白を強要された。

 2003年4月、戸県検察院は韓さんを含め、10数人の法輪功修煉者を起訴し、裁判を行った。法廷で韓さんは自らの無罪を訴えたが、途中でマイクを奪われ、法廷から退出させられた。戸県裁判所と省高等裁判所は韓さんが「曹さん」だという証拠もないまま、韓さんに無理やり懲役10年の不当判決を言い渡し、渭南刑務所に収容した。その後、韓さんは何度も上訴したが、受理されなかった。

 渭南刑務所は法輪功修煉者に対して種々な卑劣な手段を使って迫害を行うことで知られている。韓さんはいつも、独房に拘禁されたり、睡眠を奪われたり、他の人と話すことを禁じられるなどの迫害を受けた韓さんは迫害に断食して抗議を行ったが、何度もチューブを挿入されて灌食の拷問を受けた。

 2009年、韓さんは刑務所で受けた迫害事実を、文書で記録し姉に郵送した。彼女はその文書を陝西省刑務所管理局に送った。刑務所管理局は刑務所側を批判したが、刑務所側は韓さんに報復行為を行った。法的根拠もないまま、韓さんは外へ出るのを許されずに独房に2カ月間拘禁された。

 10年来、韓さんは普通の人が想像できないほど多くの苦しみを受け続けた。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/11/22/265762.html)
 
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