【明慧日本2012年12月1日】台湾立法院で先月23日、初めて党派を超える団体「立法院超党派国際人権促進委員会」が設立され、立法院長の王金平氏が栄誉会長に兼任する。立法委員会によると、同団体は国内の二大人権規約の実行を促進することに努力する一方、国際的な人権界問題となっている生体臓器狩り、売買などの問題にも関心を寄せていくという。
「立法院超党派国際人権促進委員会」設立式典で、院長からの祝賀状を読み上げる立法院副院長・洪秀柱氏(中) |
「立法院超党派国際人権促進委員会」の初代会長・憂美女氏 |
委員会の会長は民進党立法委員で弁護士の憂美女氏に決定した。憂会長は、委員会が国際人権交流や台湾の人権外交を推進すると共に、国内の二大人権規約の実施を徹底的に促進するという。立法院が2009年に二大人権規約を成立させたが、人権規約に抵触する条例がまだ多く存在しているため、委員会は今後この問題の解決に向けて全力を投じるという。
立法委員・林佳龍氏は「多くの国の国会議員との接触を通じて、人権は重要な共通の価値だと分かりました。台湾に駐在しているEUの代表も再三強調しました。EUと台との外交の最も重要な部分は、人権における結束で、例えば、臓器売買、人口売買、死刑などの問題を含め、これらの問題を巡って台湾は各国の国会や国際人権組織と協力することができ、特に国会外交を促しています」と述べた。
中共による生体臓器狩りについて、林氏は「アメリカでは人権委員会が非常に関心を寄せていますが、台湾では党派を超える支持があってこそ、はじめて臓器輸出国を制裁することができます。即ち国際的な結束です」と述べた。
憂氏は「臓器狩り、特に法輪功修煉者への迫害に、我々は引き続き関心を寄せます」と語った。
人権促進委員会の初代会長に憂美女氏、栄誉会長に立法院長の王金平氏、栄誉副会長に立法院の副院長・洪秀柱が就任し、民進党、国民党、台聯、親民党及び無所属の委員を含めて計52人の立法委員が加入した。