広東省:陽西県裁判所が法輪功修煉者に不当判決(写真)
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  明慧日本2012年12月5日】広東省陽江市および陽西県の610弁公室、溪頭鎮の国境警備の派出所の警官8人が昨年11月1日午後4時ごろ、何の証明書も提示しないまま、陽西県に住む法輪功修煉者・李聖瑜さん(48)の自宅に押し入り、家宅捜索を行い、李さんの身柄を拘束した。警官はパソコン2台、プリンタ2台、法輪功の関連書籍を数冊、電子書籍、約700元の現金などを没収した。

 当日、李さんの妻が買い物に出かけて帰る途中、「お宅は今、警官に荒らされていますよ。しばらく帰らない方がいいですよ」と近所の人が教えてくれた。妻も法輪功修煉者で、警官に連行される可能性が高く、家に帰ることができなかった。そこで、妻は李さんの姉2人に電話し、家の状況を見てもらうように頼んだ。

 姉たちが家に駆けつけてみると、李さんは縄で縛られて身動きできない状態で、しかも目尻から血が流れていた。姉たちは警官に「なぜ、弟を逮捕するのですか。なぜ、弟を殴るのですか」と問い詰めると、警官は「何も聞くな。聞いたら、お前たちも逮捕するぞ」と脅した。その後、警官は李さんを連行したが、連行先を家族に知らせなかった。

 家族は李さんを探すため、方々を訪ね、3日後の11月4日、やっと李さんが県公安局治安留置場に拘禁されていることが分かった。翌日、家族は留置場に行き、李さんの釈放を求めたが、李さんとの面会さえ許されなかった。

 昨年12月、家族は再び同留置場に行き、面会を求めた。留置場の関係者は「李は所内で法輪功の功法を練習するし、『転向』もしなかった。それで、数日前、県の留置場に送ってやった」と言った。その直後、李さんの義理の父と娘が李さんに面会するため、同留置場に駆けつけたが、許可されなかった。

 今年3月、留置場側から家族に「李に面会に来い」と知らせてきた。李さんの姉2人と娘が留置場に行き李さんと面会した。李さんはその時、すでに痩せこけて、壁伝いにゆっくりとしか歩けなかった。その姿を窓越しに見た3人は涙を流した。 ガラスを隔てての面会で、李さんは娘に「県裁判所の裁判官に3月13日、第3者もいない状況で尋問された。あれは裁判だったのかもしれない」と話した。

 4月2日、家族は再び李さんと面会するため、留置場に行ったが、許可されなかった。

 4月9日、家族は再度、留置場に行き、面会を求めた。家族と対面した李さんは、顔に打たれた跡があり、前歯が1本欠け、唇は腫れあがり、白髪が増え、前よりもっと痩せていた。家族は李さんに「誰に殴られたの。理由は?」と聞くと、李さんは言いたくない様子だった。「もう聞かないでくれ」と何も話さなかった。今回の李さんは3月初めの時とは全く違っていた。李さんの表情から、もし前回のように話をして、さらにひどい迫害を招くのではないかと家族は 推測した。 

顔を打たれた李さん

  5月になって、家族は李さんが県の裁判所に懲役5年の実刑判決を言い渡されたことを知った。家族には、李さんに対する裁判がいつ、どこで開廷されたのか、一切知らせられなかった。

  その後、李さんは判決を不服として、自ら上訴状を書き、陽江市高等裁判所に堤出したが、受理されたのか、されていないのか、裁判所からの通知はないと言った。

  8月3日、妻と甥が李さんに面会するため、留置場に行ったが、所長に「李はすでに陽江刑務所に送った」と言われた。

  同月10日、妻が刑務所に駆けつけたが、面会を許されなかった。

  同月13日、息子も刑務所に行き、面会を求めたが、許されなかった。

  同月19日、姉が刑務所からの手紙を受け取った。封筒の中には2012年7月17日付けの「服役者の病状告知書」があった。

  10月21日、李さんの姉と80代の母親が刑務所に行き、面会を申し込んだが、許可されず、母親は息子の顔を見ることができなかった。

  (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/11/30/266031.html)
 
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