明慧法会|同修を助ける際、自分をも修めなければならない(一)
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文/北京の大法弟子 静思

明慧日本2012年12月13日】尊敬なる師父、こんにちは! 同修のみなさん、こんにちは!

 ここ1年近く、私は複数の学法チームに参加して集団での修煉環境に入ることができるようになり、数年来の寂しさと煩悶は一掃され、修煉状態はぐっと向上してきました。

 私が入った学法チームで病業の難関に遭った数人の年配の同修を助けた時、相手を助ける場合、自分をどう修めるか分からない状態から、自分の修煉は表面だけに止まって、どのように内に向けて自分を探せばよいか分からない状態を経て、無条件に「内に向けて探す」とは何かがやっと分かり、トラブルに遭う時に他人を見る前にまず自分の考えを正し、常に自分を修める機制を形成出来るようになりました。その中で、同修を助ける過程は、自分を修める過程でもある、と私は体得しました。

 第9回大陸大法弟子の修煉体験交流会の機会を借りて、私たちの心性がどのように昇華したかを師父にご報告し、同修たちと交流したいと思います。

 一、同修のAさんを助ける中で、自分を修めることを学ぶ

 今年の初め、学法チームの同修のお母さんから、72歳のAさんが深刻な病業に陥っていると聞きました。Aさんは修煉する前に心臓病、糖尿病、高血圧など20種類近くの疾病を持っていました。学法チームの皆さんは交流をして、Aさんと私たちはそれまで知り合いではないが、みんな大法の中の一つの粒子なので、我々は彼女を助ける責任がある、とみんなは認識しました。そこで車を走らせて彼女の家に行きました。

 私たちが見たAさんは元気がなく歩くのもやっとで、深刻な心臓の衰弱と糖尿病の病状を呈していました。体の多くの部分が潰爛し、足には卵ほどの大きさの穴が開いて体液が染み出ているので、厚手のガーゼを巻いていました。一日に少なくとも3回は交換しなければなりません。こういう情況を見て、みんなは時間を切り詰めてAさんと一緒に学法、交流と発正念をしました。

 交流を通じてAさんは長期にわたり病業に陥る原因を探し当てました。1年前から、より良く真相を伝えるため、明慧ネットに載った歴史物語も含めてAさんは伝統文化の素材を多く収集して、1冊の本を編成しました。そのことをする中で徐々に学法がおろそかになりました。また、1999年以降の師父の経文をあまり読まず、病業と旧勢力の妨害を区別することができなくなり、旧勢力の迫害を病業と思い、ひたすら消極的に耐えていました。

 根源を探し当て、Aさんはすぐ考えが晴れ正念も強くなりました。数日後、同修たちが再び彼女の家に行った時、彼女は早足で門を開け、満面の笑顔でここ数日の出来事を話しました。みんなが長時間発正念した当日の夜に、彼女の身に不思議な変化が起こり、体液が染み出なくなりました。これは全体が発正念する時の威力を現していました。彼女はみんなの意見を採用して、壁いっぱいに飾った書画を外して、家の環境を浄化しました。そして時間を切り詰めて学法と煉功をして、体調はかなり好転しました。

 しかし好調な状態は数日も続かず、逆方向に急変しました。足の浮腫みはもっとひどくなり、浮腫みは足から太もも、下半身、胸部までにおよび、Aさんは呼吸困難で寝つくことができませんでした。皆はこの状況を見てとても焦り、頻繁にAさんの家に行き、彼女の心性のどこに問題があるか一緒に探しました。そして繰り返し「体調の細かい変化を気にしないで、旧勢力の妨害を認めず否定してください」とAさんに忠告しました。私たちに言われれば言われるほどAさんはなおさら焦って、「私は特に気にしていません。でも確かに体は辛いのよ」と言いました。皆さんはAさんに「体調の変化を気にしないでください」と言うのに、毎回Aさんに会うと、思わず最初に聞くのは必ず「ここ数日いかがですか、少し良くなっていませんか」でした。Aさんが「あまり良くありません」と答えると、皆さんは必ず「大丈夫です、気にしないでください。それは虚像なので、認めてはいけません」と言うのです。口ではそう言うのに、次回Aさんに会うとまた第一に聞くのは同じことでした。1カ月経ってもAさんの「病状」は好転せず、かえってますますひどくなり、本当に「危篤な病人」のようになりました。

 この突然の異変にみんなの心はぐらつきました、いったいどこに問題があるのでしょうか? 「病状」がますますひどくなったという虚像を見て、みんなの心は不安になりました。とうとうAさんは家族の意思に抵抗できず重症病棟に入れられました。それを知った皆さんは落胆しましたが、「彼女の現状と心性からいえば、入院しないと万が一のことも起きかねません、自然に任せましょう」とほっとする気持ちも大いにありました。しかし皆さんは突然、そのような考えはまさしく旧勢力の按排を認めたことになると気づき、ここ1カ月の中で自分にどんな執着があるか探し始めました。

 Aさんの好転を見てみんなは歓喜心や満足心が生じました。情況が悪化したら今度はみんな焦って愚痴り、何度交流して切磋しても、好転するどころか逆にAさんに 悪化する虚像が現れると、みんなどうしたら良いか分からなくなり、つい意気消沈してしまいました。表面から見れば私たちはAさんを助けようとしていますが、しかしそれは師父が私たちに与えられた、自分を修める機会でもあるのです! 私たちが内に向けて探していなかったため、自分の心性を高める機会を一回一回と逃してしまいました。これはどれほど大きな漏れでしょうか! このような正しくない場は、旧勢力に隙に乗じられてもおかしくありません。

 私たちは新たに『二〇〇四年シカゴ法会での説法』の中で師父が説かれた「修煉の中で魔難に遭ったら、自分自身を修め、自分自身を見るべきです。これは旧勢力が按配した魔難を認め、それらが按配した魔難の中でいかに良く行うかのことではなく、こういうことではありません。私たちは旧勢力そのものが現れたこと、それらが按配した全てまで否定しており、旧勢力の存在自体を認めていないのです。私たちは根本から旧勢力の全てを否定しています。旧勢力を否定し排除する中で皆さんが行った全てこそ、威徳あるものです」を学びました。

 それからみんなは愚痴と文句を無くして、互いに励まし合ってお互いに指摘し、無条件に内に向けて探しました。みんなは口では旧勢力を認めないと言い、Aさんに体の変化を気にしないようにと言いながら、毎回会えば、まず「体はどんな様子ですか」と尋ねるのです。それこそ旧勢力を認めているのではありませんか? 私たちがこんなに強い人心を帯びて、Aさんにこんなに良くない物質をもたらしたのですから、Aさんの様態が悪化するのは当然です! 自分をしっかり修めることこそ、旧勢力を全面的に否定することになる、今後はしっかり「内に向けて探す」ことをしっかり実行しよう、とみんなの認識が一致しました。

 みんなが内に向けて探した後、Aさんの状況もぐっと変わりました。Aさんは病院の中で毎日MP3で師父の説法を聞き、「私の命は師父がくださったので、自分の次元でするべき事をしたいのです。体のすべての細胞を大法に同化させます」という強い一念を出しました。また彼女は他の患者に真相を伝えて「三退」を勧めました。そして、病院から「不治の病」と診断された彼女は無事に家に帰ることができました。

 Aさんは家に帰って2カ月もしないうちに、多くの人を救うため、同窓会を開こうと決めました。数々の妨害をクリアして、同窓会で多くの人を救えるように、我々学法チームは彼女のために発正念をしました。Aさんは同級生の24人に一人ずつ神韻DVDを2枚ずつ配りました。1枚は彼ら本人のために、もう1枚は彼らの親戚にあげるためでした。Aさんは同級生に神韻の意味を教え、3人に「三退」をしてもらいました。同窓会は楽しく友好な雰囲気で終わりました。

 今回のことを通じて、Aさんは師父の慈悲なるご加護に感動して、みんなの修煉環境の大きな力と学法チームを作ることの重要さを感じました。そのため、彼女は80歳の年配の同修Bさんを呼んで、2人で学法チームを作りました。Bさんは学校に行ったことがなくて字が読めないですが、修煉した後、大法の不思議な奇跡が現れて、彼女は『転法輪』を通読できるようになりました。『洪吟三』が発表されて、Aさんはすぐ一字一句をBさんに教えました。Bさんは『洪吟三』の一首目の詩、『無度』を覚えるのに3時間もかかりましたが、Aさんはずっと根気よく教えると同時に自分を修めることも怠らず、心性はとても早く高まり、法理に対する理解もだんだんと高くなっています。

 今、Aさんは毎日しっかり学法と煉功をして、外に出て神韻DVDと他の真相資料を配り、師父が按排してくださった法を正す道を歩んでいます。

 Aさんのことを通じて、我々は修煉の厳粛さ、自分を修めることの重要さに深く感銘しました。また、大陸の情況はいくら危険で苦難に満ちていても、学法チームを作り、集団の修煉環境を保ち、難攻不落の全体を形成することの大切さを改めて認識しました。

 (続く)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/11/20/265183.html)
 
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