山東省:裁判所が法輪功修煉者に不当判決を宣告
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 【明慧日本2012年12月23日】最新の情報によると、今年4月11日に不当に強制連行された山東省龍口市の楊美娟さん、隋玉紅さん、姜淑紅さん、王明亮さん、姜用戦さんの5人の法輪功修煉者は龍口市裁判所から懲役4年から9年の不当判決を言い渡された。8カ月が経過したが、5人は未だに留置場に拘禁されている。

 善良な法輪功修煉者に対する残忍な迫害と重刑の不当判決は、再び世間の人々に共産党の本質を示した。殺人や放火まで金で買収できるようなご時世に、理不尽なことに「真・善・忍」に従って善良な人間を目指す法輪功修煉者への迫害が繰り返されている。共産党組織、公安局、裁判所、政法委員会は法輪功修煉者を社会の反対の立場に追いやるばかりか、江沢民集団の「名誉を毀損し、経済を破綻させ、肉体を消滅させる」という法輪功への迫害政策を徹底している。この法律の執行者達は自ら自分の将来の哀歌を唄っているのだ。

 伝統芸術を発揚する盛典を陥れる

 法輪功修煉者は伝統文化の神髄である神韻公演を発揚するために自費で公演DVDを制作している。2006年に設立されたアメリカ・ニューヨークに本部を置く神韻芸術団は五千年の中国伝統文化を復興することを目的とし、純善、純美の演目を制作して観客に届けることに力を注いでいる。神韻芸術団(三つの芸術団)は世界100以上の都市を巡回する公演を6年も続けている。そのブームは世界で巻き起こっており、年々一新される演目は実に美しい。精巧な踊り、ゴージャスな衣装、バックスクリーン映像は鮮やかで斬新である。神韻公演は世界を震撼させる文化芸術の世界のトップショーだ。各地の公演では、現地の政財界の主流社会の観客を魅了している。神韻公演は中国五千年の歴史の内包と神韻ならではの素晴らしい特徴をリアルに再現し、観客の生命の奥底に震撼と驚嘆を感じさせている。

 共産党に妨害されているため、神韻芸術団の中国本土での公演は未だに許されていない。中国の観客の願望を叶えるために善良な法輪功修煉者達は生活費を切り詰めて神韻公演のDVDを製作し、多くの中国人に無料で配布している。しかし、北京市公安局大興分局、煙台市公安局は法輪功修煉者を迫害するために陰謀を企み、321特別案件チームを設立し、上述のような悪質な違法逮捕が始まった。

 不法侵入、強制連行、家財没収

 半月以上にもわたって法輪功修煉者を尾行、盗聴した後、煙台市公安局、劉口市公安局は4月11日に多くの警官を出動させ、法輪功修煉者の家のドアをこじ開け、窓を叩き、カギを壊し、壁を乗り越えるなどして11人の法輪功修煉者の自宅に不法侵入し、家財を没収した。そして、修煉者を強制連行した。パソコン、プリンタ、テレビ、携帯電話などの家電製品だけでなく、現金、キャッシュカードまで持ち去った。私物と現金合わせて50万元相当の私財を没収され、未だに返されていない。

 殴打、破壊、略奪などの行為は社会において譴責されるべき犯罪行為であるが、法律執行者である公安警察がその劣悪な手段を用いて「殴られてもやり返さず、罵られても言い返さない」法輪功修煉者に暴行を加えている。民衆は口々に「この世の中は白黒が逆転している。公安警察は泥棒や詐欺師を捕まえないで、反対に善良な人に悪辣な手を下している。公安局が自称している『庶民を守る』というのはでたらめではないか?」と、驚きを隠せないでいる。

 道路封鎖で弁護士の入場を阻止、不当開廷の背後には黒幕

 法輪功修煉者を迫害するため、龍口市の公安局警察、検察庁、裁判所、法律委員会、政法委員会、610弁公室の関係者が結託して偽りの証拠を捏造し、不当に起訴・開廷し、法輪功修煉者を罪に陥れた。現在の中国では、法輪功を学ぶことはいかなる法律にも反していないが、強引に法輪功修煉者を社会の反対側に追いやろうとしている。ある裁判所は、北京の弁護士が法輪功修煉者の無罪を弁護するために入場することを阻止しようとして、総勢200人以上の警官を動員して道路封鎖や交通規制をして遮断し、不当に開廷した。

 被害者の法輪功修煉者の家族は、弁護士を招聘するにあたって正式な手続きと許可の下で行っていた。数人の弁護士により中国の現行法を確認した結果、中国では法輪功の合法性に全く問題がないため、法輪功修煉者には罪がなく、迫害している側に罪があるということが明らかとなった。

 龍口市裁判所は弁護を恐れて正当な弁護手続きを受け付けようとせず、絶えず嫌がらせをして事件に介入し、無罪弁護を阻止しようとした。龍口市留置場と煙台市留置場は弁護士と修煉者の面会を理由もなく拒否し、「弁護士が辞退すればおまえ達にとっても有利だ」などと恐喝したうえ、北京の弁護士による無罪弁護の阻止を共謀した。

 9月25日午前、不正裁判が龍口市留置場で密かに行われた。午前9時半の開廷にもかかわらず午前7時過ぎには留置場の前の道路がすでに南北約1キロ封鎖された。警察、パトカー、私服警官が密集しており、弁護士は開廷時間が早まったことを知らされないまま、午前9時の開廷に駆けつける途中で止められ、入廷できなかった。弁護士がどんなに事情を説明しても担当の警官は頑として阻止する一方だった。

 弁護士と家族が抗議する経緯を周囲の民衆が目撃していた。トップレベルの厳重警備を実施しているのは、法輪功修煉者に対処するためだった。中共は理性を失った手段で北京の弁護士の弁護を阻止した結果、悪辣な手段が白昼に露わになった。

 独裁政権下で裁判所が不当判決

 法廷では判決が公正に行わなければならず、裁判長はよく調べ、公正に法を執行して判決しなければならない。司法機関の独立は自由社会国家では公民の共通認識である。一方、独裁政権の中国大陸では裁判所は共産党の政法委員会の言いなりで、政治法律機関が国家の法律をも凌駕しているのである。特に、現在の中国では道徳が墜落し、良知を失い、裁判官が自己防衛のために法輪功修煉者に不当判決を下している。しかも、裁判所は法輪功修煉者が配布し制作した資料の数を有罪判決の証拠にしている。資料内容が国民にとって良いものかどうかは全く検証せず、裁判長は共産党の異分子を打撃する道具に過ぎない。

 法輪功修煉者が人々に伝えている神韻公演は、世界の五大陸を巡回し、公演はどこへ行っても人気を博している。神韻を鑑賞した各国の政治要人や著名人らも心から感動したと述べている。神韻公演は中国人の誇りである。しかし、中国共産党は神韻公演を広める人まで社会の反対の立場に追いやろうとしている。その行為は、中国の伝統文化を敵にしているのではないか? 世界の人々を敵にしているのではないか? 強引に中国国民を道連れにしようとして中国人の英知を汚辱していることと同じだ。

 法律は善良、良知を維持する手段であり、もし法律が効力を失えば、さらに人間性の良知の打撃に悪用され、その法律は悪法で、全ての悪法を執行する人々は最終的に正義の法律による処罰に直面しなければならない。

 正義を守る行為が麻痺して、善良が弾圧されることに慣れてしまった社会は極めて危険だ。全ての人々がその社会の中に置かれているので、今日は法輪功に対する迫害、明日は他のグループに災難が降りかかる。それは、そのような社会は公正を失い、良知を保護することができなくなっているからだ。法輪功修煉者への迫害がまだ継続しており、不当な刑罰がどんどんエスカレートしているにもかかわらず、法輪功修煉者達の意志がそれによって崩される理由にはならなかった。真理を守り通す決心は迫害があっても何ひとつ変わらなかった。憚りない迫害は共産党の恐怖と邪悪を実証しているだけだ。全ての迫害の追随者は将来自分の犯罪行為に代償を払うことになる。

  (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/12/1/266071.html)
 
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