四川省:二娥湖洗脳班 法輪功修煉者・弁護士を不当連行
■ 印刷版
 

 【明慧日本2013年5月30日】中国で有名な人権弁護士の江天勇さん、唐吉田さんら7人は今月13日、四川省の資陽市・二娥湖洗脳班に不当に監禁・迫害されている法輪功修煉者の迫害の真相の調査に立ち上がった。しかし、弁護士らは現場調査中に二娥湖洗脳班で中共(中国共産党)の関係者から暴行を受けて連行された。この突然の事件を聞いた弁護士仲間の李和平さんら4人が仲間を助けるために現場に駆けつけたが、同様に逮捕された。現在、11人の弁護士は釈放されたが、多くの人は暴行を受け、怪我を負っている。

 二娥湖洗脳班に中共が付けた名称は「法制教育学習班」である。実際は地元610弁公室が法輪功修煉者を迫害する目的で設立した刑務所である。この洗脳班はこの5~6年の間、絶えず不当に多くの法輪功修煉者たちを強制連行し、長期にわたって人身の自由を完全に奪い、暴力による様々な虐待と拷問を強制してきた。今年の正月期間中、少なくとも260人の法輪功修煉者を監禁した。

 この事態を受けて、正義ある弁護士たちが事実調査に立ち上がった。2013年5月13日、人権弁護士の江天勇さん・唐吉田さん・梁小軍さん・藺其磊さん・郭海躍さん・張科科さん・唐天昊さんの7人は四川省に向かい、二娥湖洗脳班に入り聞き取り調査を行った。洗脳班の玄関先で施設に入るための手続き交渉中、ナンバープレートのない車両が隣に来て停車した。自称洗脳班の職員という二人が車から降り、いきなり弁護士たちのカメラや携帯電話を奪い、610弁公室に電話をした。

 その後、610弁公室が7人の弁護士に暴力を振るった。そのうち、唐天昊さんは殴られて負傷し、頭から血が流れ大怪我を負った。江天勇さんは足に怪我を負った。警官らは弁護士たちに暴行した後、資陽市・雁江区迎接鎮派出所まで連行して監禁した。

 この事態を聞いた弁護士の李和平さん・王成さん・楊慧文さん・温海波さんは仲間を助けようと救援に駆けつけた。しかし、駆けつけた李弁護士たちも6人の私服警官に尾行され、連行された。

 翌日の14日の早朝、王成さん・楊慧文さん・温海波さんが釈放された。李和平さんは監禁されたままであった。警察は李和平さんを釈放しなかった理由を、「デマを散布したため引き続き調査する」とした。警察は先に連行した7人を含む8人の弁護士を別々に監禁した。14日の午後になると全員が釈放された。

四川省資陽市の二娥湖洗脳班の施設の様子

洗脳班玄関に駆けつけたナンバープレートのない車両と暴漢

中共の私服警察(スパイ)が暴行する様子

 その後の情報によると、四川省方面から資陽市弁護士協会の交渉で8人の弁護士たちが釈放されたという。釈放された後、弁護士たち11人は現場から離れるように言われて四川省首都の成都まで「送還」された。

 ではこの四川省資陽市二娥湖洗脳班の施設に過去、迫害されて殺された法輪功修煉者は以下である。

 呉義華さん(48歳男性)、開業医。2010年10月12日、「610弁公室」によって連行され、当施設に入れられ様々な迫害を受けて2011年12月12日に死亡した。

 李華彬さん(70歳男性)。2011年8月、「610弁公室」によって連行され迫害され、毒薬を飲まされ、2012年1月12日死亡した。

 趙玉霞(52歳女性)、工場職員。2006年5月、「610弁公室」によって連行され、拷問を受けて2007年5月1日死亡した。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/5/15/274114.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2013/5/24/140098.html)
 
関連文章