【明慧日本2013年6月14日】中共(中国共産党)の習近平国家主席とアメリカのオバマ大統領との会談期間中、会場であるカリフォルニア州サニーランズで、法輪功修煉者たちが中共による法輪功への14年間に及ぶ迫害に対して抗議した。現地のテレビ局や新聞社が報道し、中共政権が法輪功を迫害する十数年間の罪悪行為が注目を集めた。
習氏の車が通る沿道で、法輪功修煉者は「迫害の元凶を法律によって裁くべき」と訴えた |
法輪功修煉者を取材する日本の朝日新聞社の記者 |
ロサンゼルスタイムズ「法輪功修煉者が抗議」
『ロサンゼルスタイムズ』の6月8日の報道は次のようであった。「ホテルから車の列が出てくると、待ち構えた抗議者たちはスローガンを広げた」
中共の習近平国家主席の宿泊先のホテルで、法輪功修煉者はここで一日中立っていた。彼らは、習氏に伝えたいことがあるからである。
それは、習氏が、迫害を停止してという彼らの呼びかけを聞き、犯罪者を法律によって裁くことである。
サンフランシスコから来た法輪功修煉者・リリー余さんは、「法輪功を修煉することで、穏やかになれ、落ち着くようになった」と話した。しかし、中国では、法輪功を修煉すれば、逮捕され、労働教養所に収容され、拷問などで虐待される恐れがある。
「この迫害は非常にでたらめである」と、サンノゼから友達と一緒に徹夜で運転して来た殷濤さんは言った。「国際社会は、なぜこのことを許すのか私は理解できない」
これこそ、彼らがなぜこのことをオバマ大統領に伝えないといけないかの理由である。オバマ大統領は人権を支持すべきだと、多数の人は思っている。
「彼らは選択すべきだ」とロサンゼルスから引っ越してきたばかりの王瀟さんは話す。「オバマ大統領は、経済的な利益より人権を守る選択を下すべきだ」
王さんは、この団体の他のほとんどの人と同様に、家族が迫害される恐れがある。
王さんの父は、定年退職した裁判官であるが、逮捕され懲役を科された。前回、家族が王さんの父に会った時、やつれて14kgも痩せ、自力で歩けない状態であったという。王さんは今日、父のために抗議に来た。
陳振波さんはかつて、労働教養所に1年6カ月間拘禁された。そして、法輪功の修煉を放棄するという声明を書くように命じられた。彼女が拒絶すると、両手を引っ張られたままで、開きっぱなしの窓のそばに7日間手錠でかけられた。
陳さんは虐待され、食べ物も与えられなかった。「私は絶対に生きていく」と、その時に彼女は自分に誓った。「私は、絶対に、生きていく。そして、この労働教養所で遭遇したすべてを全世界に教える」
陳さんは、木陰の芝生の上で座禅し、非常に穏やかであった。彼女は、かつて会計士を務めた。そして、その仕事の中で上手くいかないこともあった。そんな自分を変えたのは法輪功であり、せっかちな性格が変わっただけではなく、より健康になった。彼女は習主席に修煉者の正義の呼びかけを聞いてほしいと話す。
KESQテレビ局「法輪功が迫害停止を要求」
KESQテレビ局は6月7日、次のように報道した。中共の習主席はランチョミラージュでオバマ大統領と会談する際、法輪功修煉者は金曜日と土曜日の二日間に抗議を行った。ボブホープとジェラルドフォードとの沿道に、数百人が集まった。
法輪功修煉者と支持者は、また、オバマ大統領が降りる予定のパームスプリングス国際空港の近くの、エルシエルとラモンという道で集会することを検討している。
米国の西南部法輪大法協会は、1999年に、当時の中共の国家主席である江沢民が迫害を始めたが、彼の後継者である胡錦濤と習近平も迫害を許し続けていると語った。
法輪功修煉者は、木曜日からサニーランドズの近くのボブホープ大通りで抗議し、朝の9時には大勢の人が集まって来た。背中に「真・善・忍」という字が書かれた黄色いTシャツを着て、バリケードの後ろで五式の功法をする人もいた。
この活動の組織者の一人であるウィック・江さんは、「このメンバーはカリフォルニア州とアリゾナ州から来ました。中国で、法輪功の修煉のために迫害を受けた人もいます」と語った。
江さんは「習近平と他の指導者は拷問や生体臓器狩りと、労働教養を含む迫害を停止し、責任者を裁いてほしい」と話した。
サンフランシスコから来た江さんは、「オバマ大統領は、習近平と会談の場で人権問題に言及してほしい」と強調した。
王大方さんも、サンフランシスコから来た。彼女は、妹と兄三人とも、12年前に、法輪功を学んでいるとして中共に逮捕され、虐待された。妹は労働教養所に監禁され、4カ月後、拷問で殺された。兄は今もなお、獄中にいる。
「妹は非常に優しい子でした。彼女は常により良い人になりたいだけのに、信仰により死にまで追い込まれたのです」と王さんは言った。
自分自身が遭遇した迫害について、王さんは「北京の拘留所で、看守は私にスタンガンで電気ショックを加えた」と証言した。結局、夫と法輪功に同情的な看守の手助けで彼女は拘留所から逃げ出した。そして、旅行ビザでアメリカに着き、保護を求めた。
「私と同じような家庭がたくさんあり、兄と妹と同じような案件が、現在でも、毎日発生しています。ですから私は、オバマ大統領が習近平に中国での迫害を停止させるよう呼びかけてほしい」と訴えた。
カリフォルニア工科大学の生物学教授である陳文さんは、我々はオバマ大統領への請願書に署名し、「声を大にして呼びかけることに責任を感じました」と語った。
KMIRテレビ局「抗議者は中共が法輪功修煉者を殺していると非難」
KMIRテレビ局は6月6日、次のように報道した。法輪功修煉者は、中共政権が計画的に法輪功修煉者を殺していると言い、この迫害を停止せよと要求している。90年代の中国では、法輪功は広く愛好されていた。しかし、当時の国家主席・江沢民は法輪功を禁じてしまった。なぜ、江沢民がこのことをしたかというと、彼が非常に人気がある法輪功に嫉妬したからである。
「かつて、3日3晩眠ることを禁じられた。断食で抗議したら、看守からゴムのチューブを使って、灌食で無理やり食べ物を流しこまれた。血だらけだった」と、迫害を受けた馬春梅さんは語った。彼女は2回も連行され、法輪功修煉者向けの強制収容所に収容され、想像を絶する迫害をを受けた。「足が床に届かなくなるまで彼らは私を吊り上げた」。現在、彼女のお姉さんは、まだ強制収容所にいる。
「法輪功は『真・善・忍』に従うものであり、共産党政権と真逆なものである」と馬さんは思っている。当時の国家主席・江沢民は絶大な人気の法輪功に嫉妬し、拷問を始め、法輪功修煉者を殺し、生体の臓器狩りさえ行っていると彼女は真相を語った。
両国の指導者が、アメリカで会うのは絶好の機会だと馬さんは考えている。なぜなら、アメリカは民主と自由を代表しているからである。「本当にオバマ大統領は、習近平に法輪功への迫害を停止することを主張して欲しい」と彼女は語った。
The Desert Sun誌「習近平が到着する前に抗議が始まる」
『The Desert Sun誌 』の6月7日の報道によると、約100名の抗議者が、黄色いシャツを着て、法輪功を支持するために集まった。彼らはスローガンを叫ばず、静かに煉功していた。
リオ・周さんは、2年前に、上海からサンフランシスコに越して来た。中共が彼の友達4人を拘禁していて、1人が息絶え絶えになるまで虐待された。労働教養所から出てまもなく死亡したため、彼は抗議活動に参加した。
「迫害された彼は死に至った」と、周さんはボブ・ホープ大通りに沿って、抗議しながら話した。アメリカ国際宗教自由委員会が発表した2013年度の報告によると、過去14年間で、3500名以上の法輪功修煉者が迫害により死に至ったという。
「一体、どれほどの法輪功修煉者が拘禁されているか正確な数字はつかみにくい。なぜなら彼らは常に、労働教養所や精神病院に閉じ込められているからだ」と、報道された。「しかし、アメリカ国務省は、労働教養所の収容者の半分を法輪功修煉者が占める可能性が高いと指摘した」
近年、中共政権はすでに、数回も法輪功修煉者の生体から臓器狩りをしていると訴えられた。木曜日の記者会見で、強制的な臓器狩りに反対する医者協会の代表者であるダナ・チャーチル医師が、「法輪功修煉者は、集団虐殺の被害者である」と語った。
「これは、人間の想像を超えた、最も悪らつなことである。彼らは、彼らの信仰のために殺され、生きたままで臓器を摘出された。しかし、彼らは、私達と同じような人間である」とチャーチル医師は訴えた。
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2013/6/13/140465.html)