【明慧日本2013年7月8日】遼寧省錦州市に位置する凌海(りょうかい)市の法輪功修煉者・尹桂芝さん(60代女性)は、法輪功を学んでいるという理由で、不当連行・拘禁、労働教養処分などの迫害を受けた。2009年、尹さんは労働教養処分を宣告されて馬三家労働教養所に拘禁され、拷問、詳細不明な薬物注射などの迫害を受け、危篤に陥った。尹さんは「重病のための服役中の一時出所」の許可を得て帰宅できたが、心身に深刻な傷を負った尹さんは、今年5月30日夜8時、無念な思いを晴らせないまま死亡した。享年62歳。
尹さんは農婦で、法輪功を学び始めてから心性が向上し、さらに良い人になることを目指していた。1999年7.20、中共(中国共産党)当局が法輪功に対する弾圧を開始したが、尹さんは法輪功の修煉を堅持し続けた。
2006年3月20日午前、尹さんは自宅で錦州市国保(国家安全保衛)大隊の警官に不当連行され、家宅捜索を受けた。家にあるパソコンなどの私財を没収され、法輪功を学んでいない尹さんの夫まで連行された。
その後、尹さんは市第一刑務所に拘禁された。尹さんは断食をして迫害に抗議したが、灌食された。そのため、危篤に陥り、病院に救急搬送された。尹さんは刑務所に1カ月間ほど拘禁された。
2009年6月18日、尹さんを含む、凌海市に在住の20人くらいの法輪功修煉者が法輪功修煉者・趙庭伍さんの家に集まり、交流をするつもりだったが、市余積鎮派出所の所長・利華などの警官らが突然、趙さんの家に乱入し、封鎖した。
警官は、尹さんを含む18人の法輪功修煉者を、凌海市刑務所と錦州市刑務所に拘禁し、それぞれの家の家宅捜索を行い、法輪功の関連書籍などの私財を没収した。
同年7月1日、尹さんを含む10数人の法輪功修煉者が、労働教養処分を宣告され、馬三家労働教養所に拘禁された。尹さんは労働教養2年を宣告された。
教養所で尹さんは、各種の迫害に遭っても、いかなる手段を使われても、法輪功を学び続ける意志を示した。その後、警官は尹さんに詳細不明な薬物を注射したが、それでも、尹さんは転向しなかった。それらの迫害を受けて、尹さんは危篤に陥り、2010年7月に「一時出所」の許可を得て、帰宅できた。
しかし、尹さんは体が少し回復できたところで、教養所の警官が電話をかけてきて、引き続き、嫌がらせなどをされた。そのため、尹さんは健康状態が悪化して死亡したという。