黒竜江省:優秀教師に懲役14年の不当判決
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  【明慧日本2013年7月18日】黒竜江省の優秀教師・康昌江さん(45歳男性)は、仕事をこなし、人柄も良く周りから高い評価を得ていた。しかし、康さんは法輪功を学んでいるという理由で、中共(中国共産党)当局に繰り返し迫害された。 2011年11月13日、康さんは自宅から連行され懲役14年もの重刑判決を言い渡され、呼蘭刑務所に収容された。刑務所で残酷な拷問を受けた康さんは現在、体が疥癬(かいせん、伝染性の皮膚病)だらけで、痩せこけて弱々しい姿になっている。

优秀教师康昌江
 康昌江さん 

 康さんは大学を卒業した後、双城市の第三高校の国語教師になった。1996年から、康さんは法輪功を修煉し始め、患っていた頭痛がいつの間にか消え、タバコと酒も止めた。

 法輪功を修煉する中で、康さんは何事も「真、善、忍」に従って自分に要求し、担当するクラスの生徒・親からの贈答品を一切受け取らなくなった。

 康さんは勤勉で真面目に仕事に取り込み、長年にわたって高校3年生の国語の授業を任せられ、「英才クラス」、「宏志クラス」、「増強クラス」(学校のトップクラス)の授業を担当し、国語の大黒柱になった。康さんが教えた学生の中で、大学入試の国語の成績は年々市のトップ10に入り、しかも1位、2位を取る学生もいた。第三高校は重点の高校ではないが、普通の高校として、これほど優秀な成績を取ることは奇跡だと言わざるを得ない。

 それにより、康さんは各級教育行政部門から「ハルビン市の優秀教師」、「双城市の功労賞」、「双城市高校国語優秀教師」、「ハルビン市高校国語優秀教師」、「双城市教師研修校の校外に兼務国語教員」などいろいろな賞を受賞し、2007年に昇進した。

 康さんはプロ意識と良い人柄で学生に大人気だった。康さんから補習を受けたい生徒が大勢いるため、康さんは仕事以外に無償で教え、いつも生徒たちに「法輪大法は素晴らしい」という言葉を覚えてほしいと言っていた。康さんの指導と授業を受けたある生徒は、康さんに「乱世の中の蓮」という自分で書いた書画を贈った。

 1999年、康さんの教え子が康さんの学校に就職し、康さんと同じ事務室になった。事務室にはに20数人の先生がいて、1日の仕事が終わるごろには部屋が乱れて汚くなった。掃除の人はいなかったが、毎朝、彼女が事務室に来ると、すでにきれいになっていたのに気づいた。彼女は「もしかして、担当の先生が生徒に掃除させたのか」と思ったが、その後、康さんが毎日、掃除をしていたと分かって、康さんを心から尊敬するようになったという。

 ある日、かつて、康さんの教え子だった生徒が散歩中の康さんのところへ行き、「先生、お久しぶりです。私の姉は先生のような法輪功修煉者を心から尊敬しています。姉は現在、高校の教師ですが、姉の授業のやり方は先生から学んだものです。姉はいつも私に『法輪功修煉者が良い人になる方法を教えてくれるから、法輪功修煉者と付き合ったほうがいいよ』と勧めています。姉の話によると、姉が実習する時、授業の練習を多くしたいのに、今時の先生たちは実習生をまじめに指導することなく、ただ実習の時間が終わるときにサインするだけです。我が家は権力もなく、裏口就職ができるわけがないのです。授業をした経験がなければ、就職を探すとき、どの学校も受け入れてくれないのです。しかし、姉は運良く、先生の指導の実習生になりました。先生はいつも真剣に熱心に姉を指導してくれましたね。姉が授業をすると、先生はすぐにその授業の問題点ややり方などを教えられました。そのうえ、姉に良い教師になる道理も教えられました。姉が実習を終える時、叔母と一緒に先生の家を訪ね、果物などを持って行き先生に感謝を伝えましたが、先生は気持ちだけを受け取り、物を受け取りませんでした。先生の行為は姉と叔母を感動させました。姉は授業用の参考資料を先生から無償でたくさんもらいました。先生が姉に中共の青年団の脱退を勧めたとき、姉は先生を信じているから、すぐに脱退しました。姉は先生のことをよく話してくれました」と話した。

 ある生徒が病気のため、数日間学校を欠席して、いくつかの国語の練習問題をもらえなかったので、教室で康さんに練習問題を求めたとき、康さんの事務室は別の建物にあったが、雨にもかかわらず、生徒のためすぐに取りに行った。康さんは自分の服は雨に濡れたが、問題用紙は服の中に入れたため、濡れなかった。この生徒はとても感動して、帰宅した後、先生の話を母にして、先生が法輪功修煉者であると話したので、その子の母親は『轉法輪』を借りて、読んだという。

 康さんは法輪功を修煉して、道徳も心性も向上した。しかし、康さんは法輪功を学んでいるとして、いろいろな迫害を受けた。

 2000年7月20日、康さんは妻、息子と3人で天安門広場で法輪功の功法を練習しようとしたが、開始して1分足らずで警官に連行された。その後、地元に送還されて15日間拘禁され、1万元を強請り取られた。

 2001年8月中旬、夜9時ごろ康さんは生徒に課外授業をして帰宅途中、警官に連行された。警官は康さんの服から「法輪大法は素晴らしい」と書かれた貼り付け用の紙を見つけ出したため、康さんを殴ったり蹴ったりして、ビニール袋を康さんの頭に被せ、「住所を言え」と脅迫し、その日の夜11時に康さんの自宅へ行き、家宅捜索を行った。2002年の正月、双城市公安局は康さんに1年の労働教養処分を下して5回にわたって万家労働教養所に送りこんだが、5回とも教養所側に拒絶された。そして、同年4月、康さんは帰宅させられた。

 康さんが帰宅して2週間、双城市公安局はハルビン機動隊と連合し、同市に住む多くの法輪功修煉者たちを連行した。真夜中、20人あまりの警官が合鍵を使用して、2時間かけて、康さんの家のドアをこじ開け、侵入した。警官らは康さんの家の隅々まで家宅捜索を行い、何も探し出せなかったが、10歳の子供を残して、康さん夫妻を双城駅前派出所に連行した。翌日午後2時、康さん夫婦は解放された。

 2011年11月13日、黒竜江省公安庁の警官と市公安局の警官10数人は、康さんの家のドアを壊して家に侵入して強制捜索を行い、昼休み中の康さんを双城市公安局に連行した。黒竜江省公安庁の警官・劉衞東、姚仁庫は康さんに自白を強要をした。警官らは康さんを二階にある部屋に連れて行き、康さんの両腕を背中に回して手錠をかけ、椅子に繋いで康さんを殴ったり蹴ったりして、掌と拳で顔を猛打し、手で康さんの髪の毛を強く掴んで頭を振り回し、康さんが意識不明になるまで暴力を加えた。その後、康さんに水を浴びせて目を覚まさせ、引き続き、太い木の棒で康さんの手と手錠の間に差し込み、そのまま康さんを持ち上げたり、下ろしたりして、康さんを意識不明になるまで苦しめた。

酷刑演示:用一根粗木棍插到已经紧紧“背铐”着的双手的手铐中间
拷問の実演:棒を手と手錠の間に差し込む

 康さんは自白強要の拷問を2時間受け続けた。その拷問で康さんは10数本の歯を打ち打ち落とされ(4本だけ残っている)、残っている歯もグラグラになり、視力が明らかに落ち、3メートル離れた人がはっきりと見えなくなり、右耳が聞こえなくなり、左耳を塞ぐと音が聞こえなくなり、肋骨が1本折れ、顔面が腫れ上がり、両手が麻痺して傷だらけになったという。

 その日の夜、康さんはハルビン市第一留置場に送られ、40日間拘禁された後、再び双城市留置場に戻された。2012年 5月28日午前9時、双城市裁判所は康さんなど6人の法輪功修煉者に対して不当に開廷し、「不法活動に従事した」という罪名で康さんに懲役14年の判決を言い渡した。

 2012年7月25日、康さんは黒竜江省呼蘭刑務所に収容された。刑務所で康さんは「合同訓練隊」に4カ月半入れられ、暴力で「転向」させられた。警官は刑事犯に指示して康さんを酷く殴らせ、康さんはトイレに行くにも、人の介助が必要となった。現在、康さんは1監区に拘禁されている。

被非法关押在呼兰监狱的康昌江
 刑務所に拘禁されている康さん

 2011年11月13日、康さんが再度連行された情報を知った康さんの教え子達は「あんなに良い先生をどうして拘禁するのですか? この国はどうなっているのですか? 康先生の授業を受けているのに、突然先生がいなくなって、私たちはどうすればよいのですか?」と当局の行為を非難した。

 康さんの同僚は「康先生みたいな良い人を刑務所に入れるなんて、共産党は本当に終わりだ」と言っている。康先生の同級生も「判決を受けるべきでない人がこんな重い判決を下されるなんで、信じられない」とため息をついたという。

 警官らは康さんの家から不法に私財を合計4万元ほど、没収したという。

康昌江家被抄后的方厅
家宅捜索が行われた後のリビング

康昌江家被抄后的卧室
家宅捜索が行われた後の寝室

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/7/2/276093.html)
 
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