【明慧日本2013年8月11日】オーストラリアの週刊誌『ニュースウィークリー(News Weekly)』は8月3日、全国公民委員会主席ピーター・ウェストモア氏の文章を掲載した。文章は7月20日にメルボルンの都市広場で、ウェストモア氏が「法輪功への迫害はジェノサイドである」と発言したことを掲載した。下記は発言の全文である。
中国は、数千年の歴史を有する文明国である。私は中国に行ったことがあり、そこの民衆は礼儀を有し、友好かつ善良で、勤労であった。そして、世界の他の国で発生したことに、深い興味があることが分かった。そして、多くの中国人がオーストラリアに移住してきた。私は、あなた達が移住してきたことを嬉しく思う。あなた達は多くのものをもたらしてくれ、そしてあなた達の存在は、わが国を豊かにしたのである。
しかし、中国共産党政権は引き続き中国人を虐待しており、言論の自由や信仰の自由、人権の尊重を呼びかけた勇気ある人々を迫害している。国境なき人権、ヒューマンライツウォッチなどの西洋の非政府組織はずっと中共の人権侵害の実情を記録している。
中共政権はかつて60年以上の歴史の中で、1度も選挙を行なったことがない。なぜなら、それは中共に握られている政権だからである。
中共は数千万人の党員を有すると自称しているが、それ自身は民主組織ではない。それは、党内政権交代の寡占政治で、党のトップから系統的に運営している。1949年にその国の政権を奪取して以来、その手を緩めていない。
法輪功修煉者への迫害は、中共の国民弾圧の一部にすぎない。しかし、西洋社会では、この話題にあまり言及していない。「なぜ」とあなたは疑問を持つかもしれない。
私に言わせれば、それは、我が政府、例えば外務省や貿易部門は、オーストラリアの最大貿易国の中国の機嫌を損なうことを恐れているに違いない。マスコミは、現地の問題に注目しており、遠方の中国や北朝鮮、ベトナムのことには、ほとんど興味がないので沈黙していると理解しても良いであろう。
しかし、私はそう思わない。オーストラリアのマスコミは、中国での存在や業務拡大を目指している。中共の人権を批判しすぎると北京に厳しく制限され、インターネットやブログは規制され、人権侵害を記録した記者が拘禁される事態だけは避けたいため、マスコミは遠慮している。
中共の人権記録は、聞く人を驚かせるほどに怖ければ怖いほど、国際社会に注目されるべきである。それはもう「内政問題」ではなくなったからである。
中共の法輪功に対する迫害の証拠は確かである。監禁中の法輪功修煉者は、人がぞっとするほどの迫害に遭い、正当な法的手続きもなく労働教養所に投獄され、殺された。狙われるのは、腎臓、肝臓、肺、角膜などの臓器である。
中共による生体臓器狩りは、カナダの元高官デービッド・キルガ―氏とカナダの人権弁護士デービット・ マタス氏のレポートに記載された。その報告書『血なまぐさい臓器狩り』はインターネットで閲覧でき、さらに本として出版された。
現在もなお、中共は手法を変えて法輪功修煉者を逮捕・監禁し、殺している。
中国文化でもない中華民族でもない我々は、中国の兄弟や姉妹らと共に一つになり、この恐ろしい迫害を制止しよう。
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