遼寧省:法輪功修煉者が派出所で拷問死 家族は刑務所に拘禁
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 【明慧日本2013年8月27日】遼寧省錦州市の法輪功修煉者・李百順さん(50代男性)は2011年11月20日、街で法輪功が迫害されている内容のチラシを配った際、正大派出所の所長・劉暁東などの警官らに不当に連行された。

 派出所で李さんは、警官に資料の入手先を自白するよう強要され、拷問されて殺害された。

 その後、所長・劉は李さんの家族に、「李百順は法の裁きを恐れて自殺した」と言った。李さんの妻・李艷秋さんと息子2人は、所長の言うことを全く根拠がないとして、北京公安部へ行って上訴した。

 2011年12月19日、所長・劉は艷秋さんを騙して派出所に来させ、李さんの遺体を火葬するため、艷秋さんに署名を強要したが、艷秋さんは「夫は絶対に自殺するようなことはしない」と、断固として拒否した。そのため、艷秋さんは派出所で24時間監禁され、市刑務所に送られた。その後、李さんの息子2人も警官に連行され、刑務所に拘禁された。

 そのため、養女・李美嬌さん(当時13歳)は1人家に残された。美嬌さんは父親の死と、母親・兄たちが拘禁されたことで、大きなショックを受けた。美嬌さんは家族が迫害された理由を警官に聞こうとして、1人で正大派出所へ行ったが、その後、派出所で何が起こったかは不明で、帰らぬ人となってしまった。

 ある日、派出所の警官が突然、刑務所にいる艷秋さんの前に現れ「お前の娘が毒薬を飲んで自殺を図った。応急手当をしてあげたが、手遅れで死んだ。あの子は中共(中国共産党)当局に反する話ばかりしていた」と言った。

 それからも、警官は艷秋さんが拘禁された刑務所へ何度も行き、夫と娘の遺体を火葬するために、艷秋さんに署名を求めた。艷秋さんは固く断ったという。

 しかし、昨年5月、凌河区裁判所は訴訟手続もなく、艷秋さんと息子2人に「恐喝罪」という濡れ衣を着せ、艷秋さんに懲役3年11カ月、息子2人に8年と7年6カ月の実刑判決を宣告した

 李さんの両親は早くも亡くなり、市内に親族が1人もいないため、李さんが上訴できないことを知っている所長・劉は、艷秋さんに「お前らが刑務所から出たら、俺らは何処かに移動して、ここには居ないぞ。訴えても無駄だぞ」と言った。

 李さんは生前、錦州市家屋管理所に勤務し、凌河区文政園小区に住んでいた。2人の息子は前妻の子供である。艷秋さんは錦州市ガス会社の職員で、その後、李さんと結婚し、美嬌さんを養女として迎えた。李さんの家族はとても良い関係を保っていた。

 刑務所で艷秋さんは、警官に「お前の家のことを誰にも言うな」と脅され、派出所の警官も刑務所に来て「夫と娘の遺体を火葬する」と署名を強要された。

 今年4月、市公安局の警官は再々刑務所へ行き、艷秋さんに「署名すれば、お前を保釈する」と言ったが、艷秋さんは変わらず拒否した。

 現在、李さんの遺体の保管所は不明で、美嬌さんの遺体は錦州葬儀場の遺体保管所に置かれているという。艷秋さんは遼寧省女子刑務所に拘禁されているが、息子2人の拘禁場所は不明である。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/8/1/274201.html)
 
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