参考資料:中国全土に害悪をもたらした中共当局の遺伝子組換え食品運動
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 【明慧日本2013年9月17日】筆者は遺伝子組換え研究の専門家であり、中共(中国共産党)に勝手に扱われた遺伝子組換え運動により、庶民の健康や命が脅かされることに対してこれ以上耐えられないので、本文章を書いて被害者の皆様に真相を伝えることで、害悪から遠く離れるよう心から願うのみである。

 2010年9月、『国際先駆導報』の報道によると、「遺伝子組換えのトウモロコシを毎年栽培した結果、山西省、吉林省など多くの地域で鼠が絶滅し、豚、羊、犬も変異した」

 遺伝子組換えの綿花種子はインドに害毒を流し、1997年から今日までインドで自殺した人は計20万人を上回り、中の多くは遺伝子組換えの綿花を栽培していた農民である。

 遺伝子組換えのトウモロコシを食べたため、2000年ドイツ・ヘッセン州北部で大量の牛が死亡した。また遺伝子組換え食品が小さな白ネズミの免疫システムを破壊したことを2008年にアメリカの科学者が証明した。2012年、フランスの科学者は、小さなネズミが遺伝子組換えの食品を食べて2年後、そのほとんどが癌に罹ったことを実証した。 

 遺伝子組換え作物の汚染(下図)によって、10数年の間に、除草剤に抵抗する雑草が異常繁殖した。しかし、中国の専門家は雑草の異常繁殖を否認しており、なぜなら、雑草の異常繁殖を認めれば、遺伝子組換え食品は高収穫であるという神話が滅びるからである。

 2009年5月、アメリカ環境医学学会は次のように宣告した。遺伝子組換え食品は動物の免疫システムを破壊し、不妊や、身体の老化をもたらすため、遺伝子組換え食品を食べるべきではない。

 2010年4月6日、ロシアの科学者は更に、ある倉庫のネズミが遺伝子組換え食品を食べたため3代で絶滅したことを実証した。

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 遺伝子組換えの危害は専門家に無視された

 十数年前、遺伝子組換えの実験が始まったころ、科学者らは幼稚な理論に基づき、遺伝子の組換えを部品の組立てや解体のように簡単なものと見なしていた。現在、中共の専門家らは依然として旧い理論に基づいて、遺伝子の予想以上の複雑性、そして続々と現れてきた害悪の事実を無視している。

 遺伝子組換えの嘘と真実

遺伝子組換え作物

中国政府側の専門家の虚言

真実

除草剤に耐性のある遺伝子を導入した作物

除草剤を節約し、環境にも良く、労力を節約できる

雑草の農薬に対する耐性がますます強くなり、異常雑草が氾濫する。農薬を多く投入すればするほど人間や、動物、環境への汚染が悪化する

害虫に抵抗性を持つ遺伝子を導入した作物

害虫に抵抗性のある遺伝子は虫を殺せるが、人間や動物には無害

連続90日間、遺伝子組換え作物の餌を食べた白ネズミは大きな腫瘤などができた。(怖くて)実験は90日間以上続けられず中止された。

他の特徴

農薬を節約し、高産量、高品質を保証できる

害虫の農薬に対する耐性も強くなり、異常害虫が氾濫する。ある種の害虫は抑制されたが、他の害虫は異常に繁殖して氾濫する。初めは生産量が増えるが、その後は下がる。品質も悪くなる。

隠れた害悪

安全で無毒と言われていたものの、その後、絶対安全な食品など存在しないなど論調が変化している

毒素は人間や、動物の体内、血液に入る。妊婦の体内に入れば、後代に直接悪影響をもたらす。

 2009年11月27日、中国農業部は遺伝子組換え水稲を二種、トウモロコシ一種を許可し、安全証書を発行した。中国は遺伝子組換え食料に安全証書を発行した世界初の国となった。動物実験すらしないまま、中国人は実験対象にされた。

 ヨーロッパでは遺伝子組換え食品は禁止されている。2006年、EU27国で流通していた中国産の米製品の中に遺伝子組換え成分が混在していることが発券された。2010年、46件を通報され、2011年10月に19件が通報され、返品と処分を要求されたが、中国に戻された後、処分されなかった。どこに流されたのか。国内市場に流されたのだろう。

 『南方週末』の最近調査によると、浙江省の水稲は17%が遺伝子組換えだという。2010年、政府系のニュースサイトは『湖北などの地区で遺伝子組換え水稲は相当な規模となり、農民自身でさえ食べない』というタイトルの報道を行った。遺伝子組換え水稲を生産した農民は自身でさえ水稲を食べず、貯めず、すべてを市場に流通させたという。

 農業部は「遺伝子組換え食料の栽培は従来から許可していない」と宣告しているが、他方、メディアをコントロールして、「遺伝子組換え食品は安全だ」と極力宣伝させている。 しかし、政府官僚(共産党メンバー)らが食べているのは、すべて特別な流通システムで供給される遺伝子組換えではない食品である。

 全国民に害悪をもたらした遺伝子組換え運動

 科学には両面性があり、大自然に改変をもたらす時、隠れた災いも招く。例えば、1939年にDDTの殺虫効果を発見したミュラーは1948年にノーベル生理学・医学賞を受賞したが、しかし、DDTは20数年間にわたり広く利用された後、その潜在的な危害が現れたため、世界各国で使用禁止された。

 現在、遺伝子組換えの危害は明らかになった。2005年、オーストラリアのCSIRO(オーストラリア連邦科学産業研究機構)は「遺伝子組換えエンドウを食べた小さな白ネズミに、4週以内に肺炎や他のアレルギー症状が現れたことにより、10年間に渡り、300万ドルをかけて行われた遺伝子組換えに関する研究プロジェクトを中止した」と宣告した。

 1998年、遺伝子組換えトマトは欧米市場から姿を消した。遺伝子組換えトウモロコシは、人間は食用せず、家畜の飼料や工業原料あるいは添加物として使われている。2001年、遺伝子組換えジャガイモは市場から消えた。2004年、遺伝子小麦の生産は放棄された。2008年以降、市場では遺伝子組換えのテンサイ糖の代わりに天然のサトウキビ砂糖が広く流通するようになった。アメリカでは遺伝子組換えの危害が公然と宣伝されている。

 中国は全く違う状況である。白米、アワ、小麦、大豆(すべての豆油、豆製品)、トマト、ジャガイモ、トウモロコシ、小松菜、ピーマン、パパイヤなど、すべて遺伝子組換えが混在しており、既に庶民の食卓に並んでいる。

 中共の「十二五」期間(2011~2015)に、遺伝子組換えの品種開発に投入される経費は300億元であるのに対して、伝統栽培に投入された経費はわずか1.8億元でしかなかった(2010年3月8日『科技日報』)。

 言うまでもなく、これは一党独裁の統治を維持したいため、食料危機に晒されるのを恐れるためである。政権の安定は何よりも重要で、国民の生命より重要とみなしているのだろう。

 「自然を征服する」ことは天道に反し、天譴を招く

 天然の食品は自然に符合しているが、遺伝子組換え食品は逆である。

 生命の最も基本的な特徴は自ら後代に子孫を残すことである。しかし、遺伝子組換え作物は自ら子孫を残すことができない「死亡作物」あるいは「自我絶滅」の作物である。例えば、遺伝子組換え大豆は発芽できず、毎年別の種を使用するしかない。遺伝子組換え水稲も同じである。このような生命の本質的特徴を持たない物は自然に反しており、自然を改造した結果であり、生命の霊気がないため、人間を養育できるだろうか。ましてや遺伝子自身も組換えられた毒素であり、農薬に抵抗し、抗生物質の耐性菌の類であるため、人間や動物が食べたら、病変がおきたり、癌にかかったり、不妊になったりすることは当然である!

 天道に反すれば、必ず天譴を招く。中共は犯した罪を、中国庶民に背負わせたのだ。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/8/27/278698.html)