【明慧日本2013年10月10日】黒竜江省依蘭県の裁判所は今年7~8月にかけて、14人の法輪功修煉者に実刑判決を宣告した。裁判所は、費淑芹さんに懲役13年、莫志奎さん、張恵娟さんに12年、左振岐さん、呂鳳雲さんに6年、孫文富さん、張金庫さん、陳艷さん、劉鳳成さん、孟凡影さん、段淑岩さんに5年、姜連英さん、徐峰さん、李大朋さんに3年の不当判決を宣告した。14人の中には、60代、70代の法輪功修煉者も含まれているという。
黒竜江省の中共(中国共産党)当局の書記・王憲魁は今年の新年、高速道路の橋に「法輪大法は素晴らしい! 周永康を処罰せよ。天は中共を滅ぼす」などの横断幕が掛かっているのを見て激怒し、省公安庁長、政法委員会(610弁公室を直轄する組織)の副書記に追究するよう命じた。
そして、ハルビン市依蘭県、方正県、通河県などの地方公安局と派出所の警官はブラックリストに載っている法輪功修煉者を連行しようとし、尾行、携帯電話での追跡などの手段を使って、今年3月29日の夕方6時、法輪功修煉者30数人を不当に連行した。その後の3、4日間内に、20人ほどの修煉者を連行し、合計約50人の修煉者を連行した。判決を受けた法輪功修煉者14人もその50人の中に含まれる。
29日の夜、莫志奎さん、孫文富さん、張金庫さん、劉鳳成さん、孟凡影さん、左振岐さん、費淑芹さん、呂鳳雲さん、陳艷さんの9人の法輪功修煉者は車で、三道崗鎮の営林場、豊旺、豊城へ行き、「神韻公演」のDVDを人々に配った。しかし、費さんと莫さんの携帯電話はすでに追跡されていた。豊城屯北国道で警官は事故と偽り、修煉者たちの車を止め、その場で車のガラスを叩き割り、9人を連行し、車を押収した。その後、警官は車庫へ行き、車の捜索を行い、DVD5千枚、法輪功の関連書籍50数冊、法輪功のチラシ千枚、塗料のペンキ7缶などの私有物をすべて没収した。
その後、実刑判決を宣告された14人の法輪功修煉者は相前後して5回、不正裁判を受けた。
法廷で司法関係者らはさまざまな手段を使って、修煉者たちの弁護士の仕事を妨害した。例えば、第5回の開廷前、県裁判所は弁護士・姜蓮英さんに8月6日に開廷すると知らせた。姜弁護士は前日、急いで北京から依蘭県に駆けつけたが、裁判所は「開廷は取り止めた。開廷日がいつになるかは後で知らせる」と言った。
14人の修煉者は11人の弁護士を雇ったが、裁判所は弁護士に開廷日を知らせなかったり、案件を読ませなかったりして、弁護士5人しか法廷に入れなかった。
法廷で、弁護士たちは「信仰の自由は全世界で公認され、普遍的な権利である。信仰に対して攻撃するのは国際法に背きます。1987年の国連総会で『人は信仰を選ぶ自由がある』という規定が通りました。我が国の憲法第36条に『中華人民共和国の公民は信教の自由があり、いかなる国家機関、公共団体、個人も公民に信仰させるあるいは信仰を禁じるなど、強制的な行為をしてはならない。信仰がある人にも信仰がない人にも差別することを禁じる。国は正常な宗教活動を保護する』と書いてあります。憲法の第36条に『中華人民共和国の公民は言論、出版、集会、結社、デモの自由がある』と規定している。ですから、法輪功を修煉することは無罪です。修煉者たちが配ったDVDなどの宣伝物は信仰の自由の範囲内のもので、無罪です。修煉者たちを直ちに無罪解放すべきです」と弁護した。しかし、弁護士が弁論する際、裁判官に何度も中断されたという。
司法関係者らの違法行為は弁護士たちの公憤を引き起こした。弁護士たちは相前後して、関係者らを3回も関連部門に控訴した。