雲南省:7年間拘禁された元テニス選手 再び連行
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 【明慧日本2013年10月29日】雲南省のテニスチームに所属する元テニス選手・韓震昆さん(48歳男性)は2004年、中共(中国共産党)当局の不当な裁判により懲役7年の実刑判決を言い渡された。2011年に刑期が満了して出所したが、先月、再び連行され留置場に拘禁された。

 先月16日午後1時半ごろ、西山区国保(国家安全保衛)大隊の隊長が4人の警官と共に突然、韓さんの自宅に不法侵入した。韓さんの母親は驚き、「我が家に何の用事ですか」と聞くと、隊長は「ここで法輪功のチラシを作っているだろう」と言った。韓さんの父親は「作っていません」と返事したが、隊長は「作っていなくても、家を捜索する」と言い、警官はカメラで家のあちこちを撮り始めた。母親は警官の行為を止めようとしたが、隊長に「お前らが俺の言うことをきかなければ、特殊警察を呼んで来る。明日から、家の前にパトカーを毎日止め、お前らの行動を監視し、家に来た者を捕まえてやるぞ!」とわめきたてた。

 当日、10人の法輪功修煉者が韓さんの家を訪れたが、警官に名前と住所を書かされ、帰宅させられた。その後、隊長は机の上に置いてあった「2013年神韻公演」と「九評共産党」のDVDを見て、「誰が作ったのか」と聞き、韓さんは「私が作りました」と答えた。そこで、警官はその場で捜査令状を作成し、「家宅捜索を始めた。警官は法輪功の関連書籍20冊、『明慧週刊』数冊、パソコン1台、携帯電話1台、MP3プレーヤー3台、現金1万8千元などを没収した。

 3時間にわたり家宅捜索を行った後、警官は電話で劉家営派出所の警官を呼び、韓さんを連行した。その後、父親は劉家営派出所に行き、「韓震昆はここにいますか」と聞いたが、当直警官は「ここにはいない。西山区国保大隊にいるだろう」と言った。

 翌日、国保大隊の警官1人が韓さんの家に来た。警官は母親に「韓震昆は今、西山区留置場にいる」と言いながら、拘留証明書を出して、署名させた。

 翌々日、両親は着替えを持って留置場に行った。韓さんが拘束されていることを確認した。もう一人の法輪功修煉者・朱艶東さん(45歳男性)も同じ留置場にいることを知った。

 その後、両親は韓さんの釈放を求めるため、国保大隊の隊長に会いに行ったが、隊長に避けられ、会えなかった。

 韓さんはテニスの選手で、1991年に引退した後、昆明市錦華ホテルに就職したが、法輪功を学んでいるとして、2003年に退職を迫られていた。

 2004年4月23日、韓さんと妻の郭娟さんは白馬小区の自宅で五華公安支局の警官に強制連行された。その後、警官は韓さんの家にあった法輪功のDVD千枚、チラシ、法輪功の関連書籍100冊などを没収した。韓さん夫婦は五華留置場に1カ月間拘禁された後、逮捕された。同年7月、没収されたものを証拠として、夫婦は「邪教組織を利用して法律の執行を破壊した」という罪で起訴された。

 両親は韓さん夫婦のために、弁護士を依頼した。弁護士は法廷で夫婦は無罪であると弁護したが、裁判所は韓さんに7年、郭さんに3年の実刑判決を言い渡した。その後、夫婦は上訴したが、2004年11月15日、省最高裁判所に原判決を維持という結果が下された。韓さんは省第一刑務所に収容され、郭さんは省第二女子刑務所に送られた。

 韓さんは刑務所で農作業やラインでのイヤホンなどの電子部品の作成、服のアイロンかけなどの労働を毎日、12時間強いられた。2011年、韓さんは刑期満了で出所し、帰宅した。

 昨年5月29日午前9時ごろ、警官7人が突然、韓さんの家に不法に侵入し、何の令状も提示しないまま、家宅捜索を行った。警官は応接室にかけてあった法輪功創始者の写真2枚、法輪功の関連書籍10数冊、パソコン1台、MP3プレーヤー3台、現金1万5千元を没収した。警官が去った後、両親は4万元の半年定期の預金証書もなくなっているのに気づいたという。

 現在、韓さんは西山区留置場に拘禁されている。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/9/27/280377.html)
 
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