河北省:1年近く不当拘禁の女性 家族との面会禁止
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 【明慧日本2013年11月6日】河北省唐山市の法輪功修煉者・王旭東さん(28歳女性)は昨年、警官によって連行され、豊潤洗脳班に拘禁されたが、その後、唐山市第一留置場に移送され、1年ほど拘禁された。留置場で王さんは奴隷のような労働を強いられ、囚人服の着用を拒否したという理由で、黒いカバーを頭に被せられるなどの迫害を受けた。また、警官は王さんと家族との面会を一度も許しておらず、王さんの家族は王さんの健康状態などを非常に心配しているという。

イメージ図:頭に黒いカバーを被せる
 
 唐山市公安局、路北公安分局、大理路派出所の警官17人は昨年11月3日午後3時ごろ、突然、王さんの家に不法侵入した。警官は家宅捜索を行い、デスクトップパソコン1台、ノートパソコン1台、書籍数冊などを没収した。王さんは不在だったので、警官は王さんを連行することができなかった。しかし、警官は尾行と監視を行い、王さんの居場所を把握し、同日の午後5時ごろ、小山(訳者注:地名)付近の店で法輪功修煉者・安秋芬さん(35歳女性)と一緒に食事している王さんを見つけ、王さんと安さんを共に連行した。

 警官は王さんを連行したことを家族に通知しなかった。家族は5日間王さんを探し、やっと王さんが唐山市第一留置場に拘禁されていることを知った。留置場に拘禁されて1カ月後、王さんは豊潤洗脳班に移送された。洗脳班に20数日拘禁された後、王さんは第一留置場に戻された。

 安さんは連行された後、文化派出所の警官に自宅の家宅捜索を行われ、家にあるパソコン、身分証明書、銀行のキャッシュカードなどの私財を没収された。安さんは拘留されている間に法律的援助を求めたが、警官に「お前、法輪功だぞ。何の権利もない」と言われた。

 留置場で王さんは囚人服の着ることを拒んだため、頭に黒いカバー被せられた。警官は王さんに睡眠を許さず、洗脳を行い、手袋、綿棒などを包装する強制労働を強いた。

 王さんの両親は路北公安分局に行き、王さんを拘禁した理由を聞いたが、担当の警官は「現在、調査中だ。秘密なので教えられない」と答えた。王さんの両親は何度も留置場に足を運んで面会を求めたが、全て拒絶された。

 王さんは唐山市テレビ放送大学を卒業後、職業訓練学校や小中学生の塾の先生などの仕事をしていた。仕事がよくできて善良な性格の王さんは、いつも周りから好評を受けていた。王さんはかつて、激しい運動をすると心拍数が早くなり、呼吸困難を陥る先天性心疾患の患者だった。しかし1998年、王さんは母親と一緒に法輪功を修煉し始め、その後、奇跡的に苦しんでいた病気が治った。

 1999年7.20から、中共(中国共産党)政権は法輪功への弾圧を開始した。王さんの母親は法輪功を学んでいるという理由で、当局に連行、拘禁などの迫害を受けた。王さんは中学生のとき、母親が拘禁され世話をしてくれる人がいなかったため寮に住み、真冬に薄い服を着て学校へ行った。しかし学校で先生に「法輪功の修煉を放棄する」という書面文書を書かされ、従わなければ、「退学させる」と脅迫された。王さんは1カ月間の停学処分を受けたことがある。また、王さんの成績は低くされたため、良い大学に入ることが出来なかった。

 王さんとともに連行された安さんは、河北省師範大学の大学生だった時、法輪功を学んでいるという理由で大学側に退学させられた。その後、安さんが法輪功の修煉を堅持したという理由で、安さんの父親は停職処分を受けた。父親は精神的な重圧により、2002年に心臓病を突発して死亡した。

 現在、王さんは1年ほど留置場に拘禁されているが、路北公安公局、大理路派出所は王さんの両親に何の説明もしていないという。

(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://big5.minghui.org/mh/articles/2013/9/30/280502.html)
 
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