当日、99席の傍聴席は空席がなく、法輪功修煉者の親族以外は、すべて政法委員(610弁公室を直轄する組織)・610弁公室・警察・検察・裁判所・医療関係者で占められていた。法廷の廊下にも多くの人が立っていた。
開廷前に、2人の正義の弁護士は裁判所の入口で司法警察に阻止され、保安検査を求められた。2人の弁護士は「法廷の弁護士に対する保安検査は違法である」と司法警察に警告し、正常に入廷した。
法廷で、3人の法輪功修煉者は法輪功が迫害されている実態を伝えた。2人の弁護士の発言は何度も裁判官に断ち切られ、「弁護をやめなさい」と 脅されたが、2人の弁護士は依然穏やかな心理状態で、法律の角度から、確かな根拠で「法輪功を修煉することは無罪で、法輪功の資料を製作し配布することも無罪である」と力強く証明した。正義の弁護士の影響を受けて、裁判所側が任命した弁護士も、同じく法輪功修煉者に有利な弁護をした。
最後に裁判長は、「今回の裁判は午後2時30分をもって終了し、次回の開廷は改めて知らせる」と休廷の宣言をした。その後、楊華蓮さんは家族と一緒に自宅に戻り、廖小蘭さんと黄定成さんはそのまま広漢市刑務所に不当に連行された。
楊華蓮さんは広漢市農機局の元技師で、12年間法輪功の「真・善・忍」の教えに従って修煉しているが、広漢610弁公室・公安局の警官に家財を没収され、合 計7回強制連行された。また、610弁公室に懲役3年の判決を下され、刑務所でさまざまな拷問と精神的迫害を受けた。楊華蓮さんは、スタンガンで電気ショックを加えられ、警棒で殴られたことによって、腰椎が圧縮性骨折し、腰部に深刻な損傷を負った。また、高血圧と心臓病を患い、両目はほとんど失明し、自立生活ができな くなった。そして、2008年9月に勤務先に除名され、昨年12月に楊華蓮さんは廖小蘭さん、黄定誠さんと一緒に不当連行された。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)