秦皇島市:検察院前で弁護士が抗議 
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 【明慧日本2013年11月16日】河北省秦皇島(しんこうとう)市の海港区検察院の前で先月17日午後、北京の弁護士2人が横断幕を掲げて抗議していた。実は、海港区検察院が4回連続で、法輪功修煉者のために弁護する弁護士の調書を見ることを妨害したためだ。

 迫害を受ける法輪功修煉者 

 2013年6月10日、同市海港支局国保(国家安全保衛)大隊と海港区派出所は、1日のうちに17人の法輪功修煉者を連行し、預金通帳・貴重品を含めて100万元近くの現金と自家用車7台を没収した。中の法輪功修煉者・厖舒月さんは、当日の夜8時に自宅のドアをこじ開けて進入した警官に連行された。厖さんの家財は2度没収され、現金・預金通帳・アクセサリー及び親族の不動産登記証明書などの貴重品をすべて没収された。自家用車は壊され廃車になり、鍵は警官に持って行かれた。厖さんの14歳の息子も強制連行され、2時間後に自宅に戻されたが、恐怖のあまり数カ月経っても回復していない。 

 厖さんはかつて秦皇島海立弁護士事務所の弁護士であるが、99年共産党が法輪功を迫害した後、秦皇島司法局は厖さんが法輪功を修煉しているという理由で厖さんの司法資格を取り上げ、厖さんは仕事を失った。 

 同日に連行された法輪功修煉者・張暁傑さんは、秦皇島市技師学院の講師で、長年連続して模範教師に選ばれたことがある。2006年5月、張さんは授業中に法輪功の素晴らしさを伝えたため、学校に休講させられ、賞与とすべての待遇を取り消された。6月10日に張さんは連行され、借家の中は荒らされた。 

 法輪功修煉者・廉宝昌さんは、2006年から迫害されてずっと放浪生活をしていた。6月10日、河北省と遼寧省の境を接する万家料金所で廉宝昌さんは連行され、その場で数人の警官に殴られたり蹴られたりし、同乗していた7人の法輪功修煉者が一緒に連行された。そして、車の中にある14万元の現金とすべての私物が奪われた。廉さんは公安局の地下室まで連行され、6時間トイレに行くことを許されず、長時間睡眠を剥奪され、事前に捏造した資料に署名するように強制された。 

 黒竜江省伊春市の法輪功修煉者・趙国華さんは6月10日の晩、秦皇島市を訪れた際に連行された。当日、秦皇島市の李学穎さんも連行され、李さんの夫・化智凱さんは数日後に連行された。家の中の物は根こそぎ没収され、自家用車は行方不明になった。 

 17人の法輪功修煉者は秦皇島市第1留置場に拘禁されて4カ月あまり経ったが、家族とずっと会っていない。一部の家族は北京で弁護士に依頼した。 

 弁護士達が秦皇島市に来て訴訟手続をし、案件を調べることを要求した時、市海港区検察院はそれを拒否した。 

 弁護士は横断幕を掲げて抗議 

 今年9月17日~10月17日の間、秦皇島市海港区検察院は、管理者が休暇中、あるいは譚という課長が会議中などの理由で、弁護士に案件を見せなかった。 

 9月26日、弁護士は秦皇島海港区検察院を訪ね、公文書を調べることを求めたが、応対者は「譚課長が席を外している」と答えた。弁護士は「弁護士の法律職責を履行することを妨害する行為は違法である」と指摘し、交渉を経て、最後に課長との通話ができ、翌日の8時半に案件を見ることを約束した。しかし、その日の午後4時過ぎ、課長からの電話で「案件を見せることはできない」と言った。翌日、弁護士はまた海港区検察院に行ったが、結果は出ないままだった。弁護士は省市の十数の関連部門に訴状を送り、弁護士の刑事訴訟権利を侵す違法行為に対して処罰し、法律の尊厳を守るよう願い出た。 

 10月17日、2人の弁護士は再び海港区検察院を訪ね、守衛と交渉していた時に課長・譚とぶつかった。課長はさまざまな口実で責任を人になすりつけ、弁護士の放棄しない態度を見て、また、王という副検察長を呼んだ。王の態度は横暴で、弁護士のすべての証明書と家の住所を登録することを要求し、現地の派出所が発行した「自分は法輪功修煉者ではない」という証明書の提出を命じた。弁護士は「これは理不尽な要求である」と指摘し、法律的な根拠を提示するように求めた。王は法律の条文を持ち出せなかった。2人の弁護士は副院長を訪ね、このような妨害は違法行為であると伝えたところ、副院長は「これは内部規定で、私達は違法ではないと思っている」と答えた。 

 検察院で交渉したあげく、何の結果もなかった。弁護士は海港区検察院の前で「弁護士は案件を見ることを求め、検察官は法律を守って下さい」の横断幕を掲げて抗議した。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/10/28/281862.html)
 
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