黒竜江省:優秀な中学教師が受けた迫害事実(写真)
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 【明慧日本2013年11月20日】黒竜江省同江市の中学教師・劉延常さん(49歳男性)は法輪功を学んでから、教育に真面目に熱心に取り組み、励んできた。生徒や保護者、同僚から「素晴らしい先生だ」と極めて評判が良かった。しかし、中共(中国共産党)が法輪功への弾圧を開始してから、劉さんは法輪功を学んでいるという理由で、さまざまな迫害を受け、教職も解雇された。

劉延常さん

 2007年12月13日夜、劉さんが東宏村で法輪功が迫害されている内容の資料を配っていた時、清河郷派出所所長と数人の警官に連行され、市公安局に拘禁された。公安局で、警官は握り拳で劉さんの両側のこめかみを殴り、殴りながら罵り、それは30分以上続いた。その後、国保(国家安全保衛)大隊・陸文双は劉さんに対して尋問したが、劉さんは何も言わなかった。そこで陸は、「お前が乗っているオートバイは盗んだものだ」と突然言い出し、劉さんに濡れ衣を着せた。陸は劉さんに尋問調書に署名するよう強要したが、劉さんは拒否した。その後、劉さんは市留置場に移送され、拘禁された。

拷問の実演:ひどく殴打される

 翌日、留置場所長は劉さんに拇印を押すこと、写真を撮ることを強要したが、劉さんは拒否し、断食して迫害に抗議した。そのため、劉さんは手足をベッドに固定され、所長の指示を受けた受刑者にご飯を無理やり食べさせられたが、劉さんは抵抗したため、頭部とこめかみをひどく殴打された。劉さんはめまいがして、頭が爆発したかのように激しく痛んだという。

 劉さんが断食して8日目、警官は劉さんと同室の受刑者に「お前たち、もし、今日中に劉に飯を食べさせることができなければ、テレビを見させないし、タバコも酒も禁止するぞ」と言った。それを受けて、受刑者たちは劉さんを囲み、靴などで殴ったり、頭を地面に打ちつけたり、1時間ほどさんざん暴力を振った。劉さんはめまいがして物がよく見えず、顔が腫れ上がり、体はあざだらけになり、意識朦朧となった。

 その後、劉さんは3号室から1号室に移された。1号室で劉さんは鼻を殴られて鼻血が流れ、顔を殴られて右頬に穴が開き、血まみれになった。

 2008年1月11日、劉さんは撫遠検察院に逮捕状を出されたが、署名することを拒んだ。検察院から2人の検察官が来て、劉さんを取り調べようとしたが、何も言わなかった。2人は劉さんを独房に入れ、虎の椅子に座らせて両手に手錠をかけ、尋問を行ったが、劉さんはやはり一言も話さなかった。そこで2人は「お前が何も話さなくても、判決を下してやる」と言った。

拷問の実演:トラの椅子

 2008年3月17日、劉さんに対する不当な裁判が行われた。法廷で自己弁護の際、劉さんは「私は『法の実施を破壊』という罪に問われましたが、私はどの法律のどの規定を破壊したのか教えてください。私はどの法の執行を妨害したのか教えてください。私は法輪功の資料を配りましたが、法律を犯していません。資料の内容をご存知ですか? 内容は良い人になるようにと教えており、真実のことを書いています。誰にも、どの組織にも、どの団体にも、害はありません。法輪功を迫害する者こそ法を犯し、有罪です」と話した。話を聞いた裁判長は顔が真っ赤になり、「法廷の秩序を乱すな」と理不尽に怒り出した。最後に、劉さんは懲役4年6カ月の不当判決を宣告された。

 2008年6月17日、劉さんは香蘭刑務所に収容されたが、9月7日にジャムス刑務所第一大隊に移送された。大隊副教導員・許崇文が劉さんに法輪功の修煉を放棄させようとしたが、劉さんは拒否した。そのため、劉さんは買い物や、部屋から出ることを禁止され、廊下にさえ出ることを許されず、家族との面会も2年間、許されなかった。

 2009年の夏のある日、劉さんが洗濯室で自分の日記を見ていた時、警官に見つけられて日記を奪われた。翌日、劉さんは中隊長に監視カメラのない倉庫に呼ばれ、ひどく殴打され、肋骨が1本折れたという。

 昨年6月13日、劉さんは刑期満了になった。家族と友人は劉さんを迎えるため、早々に刑務所に駆けつけた。しかし、その数日前、610弁公室のリーダーは劉さんの危篤の父親に「劉延常を満了日に伊春洗脳班に移送する。洗脳班にいる劉延常の妻を帰らせる。劉延常を刑務所に迎えに行かなくてもよい」と言い、劉さんを継続して迫害することを企んだのだ。しかし、劉さんの家族と友人が懸命に抗議した結果、劉さんは帰ることができたという。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/10/11/281027.html)
 
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