河北省:優秀な公務員に懲役5年の不当判決
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 【明慧日本2013年11月21日】河北省の法輪功修煉者・趙武虎さんは安新県政府事務所の課長で、業務成績が抜群で、何度も保定市から優秀な職員として選ばれたことがある。

 しかし、1999年7.20に中共(中国共産党)政権は、法輪功への弾圧を開始したため、趙さんは法輪功を学んでいるという理由で、当局から迫害されるようになった。

 2008年7月22日、趙さんは地元の610弁公室、公安局からの迫害を避けるため、家を出て、放浪生活を余儀なくされた。そして1年後の2009年、市公安局は「趙武虎を逮捕すると、5万元の報奨金を提供する」という通知を出した。そこで、賞金目当てに、安新県公安局と雄県公安局の警官は趙さんを探し出すため、親戚の家々を探しまわった。

 2009年9月28日、趙さんは、雄県公安局の国保(国家安全保衛)大隊、城関派出所の警官によって連行された。公安局で雄県公安局局長は、「吐かないと、痛い目に会うぞ」と脅迫した。同日夜の11時過ぎ、雄県留置場に留置された。

 翌日、雄県国保大隊の警官8人が留置場に行き、尋問を行った。夜、会見室に移され、連続4日間寝ることを許されず、自白を強要された。警官は2チームに分かれ、順番に尋問を繰り返し、目を閉じることも許さず、「自白しなければ、お前の妻も逮捕するぞ」と脅迫した。そのため、趙さんはめまいを起こし、物を食べると嘔吐する状態になった。数日後、警官は再び趙さんを眠らせず、尋問を行った。警官は「お前は死にたいのか? 自白しなければ拷問するぞ」と脅した。

 2010年4月23日、雄県裁判所は趙さんに対して不当に開廷した。裁判所の前に10数台のパトカーを待機させ、多数の私服警官が裁判所に向かう各道路に立っていた。趙さんの家族2人しか、傍聴を許されなかった。

 法廷で検察が偽造の証拠を読み上げた後、正義ある弁護士が趙さんに対し、無罪の弁護を始めた。弁護士は法律に基づき、「法輪功は邪教ではありません。いかなる現行の法律にも、法輪功が邪教だという規定はありません。当事者の趙武虎は法輪功修煉者で、法輪功を広めること、法輪功が迫害されている真実を人々に伝えることなど、これらの行為は法を犯していません」と述べた。しかし、副検察長の蘇国慶は「それでは、当事者は法輪功が邪教ではない証拠を見せられるのか」と発言した。それに対し、弁護士は「検察の方から先に、法輪功が邪教だという証拠を見せてくれないのですか」と反論した。その時、傍聴席から「蘇国慶は副検察長であるのに、法律も分からないのか? 恥ずかしい」との声が上がった。

 雄県裁判所は趙さんを解放せず、引き続き留置場に拘禁した。2010年10月20日、雄県裁判所は、趙さんに対して懲役5年の不当判決を下した。趙さんは判決を認めず、拒否し、上訴することを告げた。しかし11月1日、裁判所は無理やり判決文を渡し、趙さんを留置場から冀東刑務所に送った。

 刑務所に着いてすぐ、警官は趙さんと面談し、罪を認めるようにと強要したが、趙さんは断固として断った。その数日後、警官は「三書に署名するなら、減刑する」と誘惑したが、趙さんは拒否した。そこで、警官4人と受刑者11人が3チームに分かれ、24時間監視し、睡眠をとらせず、長時間にわたり床に座らせ、保証書を書くよう強要した。

 現在も趙さんは、冀東刑務所に拘禁されている。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/10/12/281050.html)
 
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