山東省:4年間不当監禁の男性 解放後は一家離散(写真)
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 【明慧日本2013年11月29日】山東省泰安市の法輪功修煉者・魏延軍さん(39歳男性)は2009年10月、地元の警官によって連行された。その後、懲役4年の不当判決を言い渡され、泰安刑務所に拘禁された。魏さんは4年間にわたって独房に監禁され、毎日、暴力を振るわれ、体に深刻な障害を負った。今年解放されたが、病身で帰る家もなく、家族もいない。

 魏さんは泰安市通信第三工場の従業員だった。1994年7月に済南市で法輪功創始者の説法を聞いて、人生の本当の意味が分かるようになった。そして、「真・善・忍」の教えに従い、良い人になるよう努力し、「返本帰真」の修煉の道に入った。

 しかし、中共(中国共産党)政権は1999年7.20、法輪功への弾圧を開始した。魏さんは法輪功の修煉を堅持したため、さまざまな迫害を受けた。2001年1月、魏さんは北京へ行き、法輪功への迫害停止を求めたが、北京の警察に拘束された。その後、地元に送還、拘留され、5千元を恐喝されて解放された。同年9月、魏さんは洗脳班に拘束されることを避けるため、家を離れ、路頭に迷う生活を余儀なくされた。

拷問の実演「鉄の椅子」

 2009年10月11日、借屋にいた魏さんは、泰山区公安支局の国保(国家安全保衛)大隊、東関派出所の警官に連行された。それ以後3カ月間、自白を強要されて、拷問を加えられた。警官は魏さんを鉄の椅子に座らせ、手錠で椅子に固定し、食事も睡眠も与えず、苦しめた。泰山区610弁公室の警官は脅迫などの手段で、魏さんの家族が弁護士を依頼することを妨害した。2010年3月16日、泰山区裁判所は魏さんに対して開廷し、3月24日、懲役4年の不当判決を下し、4月13日に泰安刑務所に送り込んだ。

 刑務所で魏さんは法輪功への信奉を堅持し、「転向」を拒んだが、監区の区長、教導員に主要な監視対象とされ、24時間監視された。警官の指示を受けた受刑者らは交替で魏さんを監視し、小さい椅子に座らせ、法輪功を貶すビデオを強制的に視聴させ、朝5時に起床、夜中2時に就寝させた。魏さんは長期にわたって小さい椅子に座らされたため、臀部の皮膚がただれ、下着に多数の血の跡がつき、また高血圧の症状も現れた。

 魏さんはその後、9組に移送され、「転向」を強いられ、さまざまな手段で迫害された。監区の教導員は魏さんに「お前自身が『転向』したいか、したくないかの問題ではない。『転向』しなければならないのだ」と脅迫した。警官は殺人犯などの受刑者に「どんな手を使ってもよい。魏を『転向』させたという結果だけがほしい」と言った。指令を受けた受刑者らは魏さんを殴ったり蹴ったり、平手打ちをしたりし、顔につばを吐いたり、雑巾を口に入れたりするなどの手段で、魏さんをさんざん苦しめた。

 魏さんは出所するまでずっと独房に監禁され、毎日数人の受刑者に監視され、ほかの人と話すことはもちろん、挨拶することも、頷くことも、目を合わせることも許されず、トイレへ行っても、病院へ行っても、すべて監視人がついて来て、常に罵られ、侮辱され、心身ともに深刻なダメージを受けた。

 また、さまざまな長期にわたる重圧の下で、魏さんの妻は耐え切れず、子供を連れて、魏さんと離婚した。

 現在、魏さんは刑期が満了して出所したが、病身で帰る家もないという。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/10/19/281414.html)
 
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