雲南省:刑務所に不当拘禁の農婦 家族と面会できず
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 【明慧日本2013年12月9日】雲南省賓川(ひんせん)県裁判所は今年1月24日、法輪功修煉者・劉国花さん(45歳女性)に対して不当に裁判を開廷した。法廷で、劉さんの弁護士と劉さん本人は法律に基づき、無罪弁護を行い、法廷にいる司法関係者らからも反論する言葉が出なかったが、その2カ月後、劉さんは懲役3年6カ月の実刑判決を宣告され、秘密裏に刑務所に拘禁された。しかし、裁判所は判決のことも、刑務所に拘禁されたことも劉さんの家族に通知しなかったため、家族は劉さんが刑務所に拘禁されてから6カ月後に、劉さんが刑務所にいることを知り、すぐに面会に行ったが、会うことは許されなかった。

 金牛鎮柳家湾に在住の劉さんは賓川県太和農場の農婦で、2007年に法輪功を学び始めた。劉さんは、心身共に元気で、いつも微笑みながら「法輪大法は本当に素晴らしい」と周りの人に言っていた。

 昨年7月24日午後、劉さんは県喬甸鎮で人々に中国の伝統文化「神韻」公演を収録したDVDを配ったとき、鎮の政法委員会(610弁公室を直轄する組織)書記・葉勇に見つかり、葉勇は喬甸鎮派出所の警官に劉さんを連行するように命令した。午後6時、県公安局・国保(国家安全保衛)大隊の隊長、県610弁公室の主任、国保大隊の警官10数人が、劉さんの自宅に不法に押し入り、家宅捜索を行った。

 劉さんは不当に連行された後、県留置場に拘束された。留置場で劉さんは信条の放棄を強制され、「転向書」に署名を強要された。

 今年1月24日、県裁判所は劉さんに対する不当裁判を開廷した。検察の公訴人は劉さんに「邪教組織を利用して法の執行を破壊した」として起訴したが、劉さんは「『真・善・忍』に従って己を律し、より良い人になるのは無罪です。『神韻』を収録したDVDは、中国古来の伝統文化を舞台で再現したもので、人に害を与えることはありません。私は無罪です」と自己弁護をした。

 弁護士も法廷で「信仰の自由は人の権利であり『真・善・忍』は普遍的価値で、劉さんが法輪功を信仰することは公民の最も基本的な権利です。劉さんが人に『神韻』を収録したDVDを渡す行為は法を犯してはいません。司法関係者なら、そのくらい分かっているはずですが、法律に反していない人に処罰を加えるのは迫害行為です。許せない行為です」と弁護した。

 当日法廷で、裁判の結果を宣告しなかったが、3月7日、裁判所は劉さんに懲役3年6カ月の判決を通知した。4月15日、劉さんは秘密裏に昆明市西郊林家院にある雲南省第二女子刑務所に拘禁された。

 県留置場はずっと、劉さんの家族にこの事実を隠していた。最近になって、家族は劉さんが刑務所に拘禁されていることを知り、劉さんに会うため刑務所へ行ったが、刑務所側に面会を拒否された。家族は雲南省刑務所管理局へ行き、そのことを告げたが、管理局の人に「劉国花と会いたいなら、これにサインしなさい」と言われ、「刑務所と協力して劉国花を『転向』させる」という承諾書を渡された。家族は劉さんに会いたくて、承諾書にサインをしてしまった。家族はその承諾書を持って刑務所へ行ったが、相変わらず面会を断られた。家族は承諾書にサインしたことをとても後悔した。

 その数日後、刑務所側は家族に、電話で「610弁公室の証明書を持って来れば、面会ができる」と言った。そのため、家族は何度も610弁公室に足を運び、証明書を求めたが、くれなかった。家族は今でも、劉さんと一度も面会できていないという。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)  

 

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/10/31/282032.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2013/12/3/143480.html)
 
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