吉林省の裁判所 家族に通知せず不当開廷
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 【明慧日本2013年12月15日】吉林省通化地区の法輪功修煉者・李元美さん(59歳女性)は今年8月、財源郷馬蹄村で、村人に法輪功の資料を配っていた時、花甸派出所の警官に連行され、拘束された。10月15日、家族が李さんの解放を求めるため、検察院に行った。そして、その日はちょうど李さんの裁判中だと知らされた。家族は現在、すでに李さんの解放を求めて声援する人々の署名を裁判所に提出したという。

 李さんは今年8月10日、法輪功修煉者・孫吉梅さん(62歳女性)と一緒に、馬蹄村で法輪功の資料を配っていた時、「法輪功修煉者を捕えると賞金がもらえる」と知った村民の徐海に通報された。花甸派出所の警官4人が馬蹄村に駆けつけて、2人を連行した。

 警官は家族に李さんの連行を知らせた。李さんの夫と義理の弟が派出所に駆けつけ、2人の解放を強く求めた。派出所側は「今日は帰ってもよい。明日また来い」と、2人を家に帰らせた。

 翌日、派出所所所長と3人の警官が李さんの家に来て、李さんと家に泊まっていた孫さんを派出所に連行した。派出所で2人は尋問を受け、記録にサインを要求されたが、李さんは「法輪大法は素晴らしい」と書き、孫さんはサインを拒否した。午後3時ごろ、2人は市公安局国保(国家安全保衛)大隊に送られた。写真を強引に撮られ、拇印を押すことを強要された後、李さんは市の病院で強制的に健康診断を受けさせられた。その後、2人は市留置場に移送されたが、留置場の当直は送ってきたのが法輪功修煉者だと聞き、「ここはもう満員だ」と言った。結局、李さんは留置場に残され、孫さんは派出所に連れ戻された。その後、孫さんは解放され、李さんは留置場に拘禁された。

 留置場に拘禁された李さんは嘔吐し、健康状態が悪くなった。

 10月15日、李さんの義理の両親と兄夫婦が市検察院に行き、李さんの解放を求めたが、検察院の担当者は「李元美の案件は裁判所に移した。公訴科の主な責任者は今日、裁判所に行っている。今日は李元美の裁判だ。おまえたちも裁判所に行きなさい」と告げられた。

 家族たちは裁判所に駆けつけ、法廷に入ろうとしたが、警官に止められ、傍聴を許されなかった。家族が「裁判を行うのに、なぜ、家族に通知しなかったのですか」と聞くと、警官は「法輪功の案件は家族に通知する必要がないからだ」と答えた。10時ごろ、李さんの裁判は終わったという。

 その翌日、李さんの義理の両親と夫は裁判所に行き、裁判長・聶に花甸鎮政府と花甸村政府による李さんの家庭の状況に関する資料と、李さんの解放を求める村人の署名を渡した。

 李さんの家には91歳の寝たきりの母親、障害を持つ夫、李さんが警官に何度も拘束され、家庭がかき乱され、ショックを受けて、精神分裂病になった17歳の娘がいる。みんなの身の回りの世話をする人は李さんのほかにはいない。

 李さんは鉄道会社を退職した。法輪功を修煉する前は心臓病、胃病などを患い、治療をしても治らなかったが、1998年から法輪功を修煉し始め、病気が消え、元気になった。

 しかし、1999年7.20から、中共(中国共産党)が法輪功への迫害を開始した。李さんは中央政府に自らの体験を手紙に書き、送ったが、そのために市留置場に7日間拘束された。

 2000年、李さんは再び連行され、留置場に15日間拘束された。

 2001年12月26日、李さんは連行され、3度目の拘束となった。翌年1月25日、長春嘴子労働教養所に移送された。教養所では僅か1カ月間で、李さんは迫害によって精神に異常をきたし、その後、植物人間の状態になった。そこで、教養所側は責任を逃れるため、家族に李さんを連れて帰るようにと通知した。李さんは教養所から出て、すぐに集安市花甸鎮の病院に入院し治療を受けた。家族は毎日、2人が交替で看病し、3カ月経過後、李さんはやっと意識を取り戻した。その後、李さんは法輪功の修煉を続け、健康が回復した。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/11/2/282123.html)
 
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