吉林省:洗脳班で「転向」を拒否した自営業者 15日間不法拘留
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 【明慧日本2013年12月17日】吉林省吉林市の法輪功修煉者・劉氷さん(48歳女性)は10月18日、法輪功を学んでいるという理由で地元の警官に連行され洗脳班に入れられた。洗脳班で劉さんは強制的に「転向」を強要されたが、それを拒否し「真、善、忍」への信仰を堅持した。そのため、10月末、派出所の警官に市留置場に15日間不当に拘留された。

 10月18日午前9時ごろ、劉さんは自営の店の仕入れのため、吉林市の柴草市にある食品店に行ったが、そこに待ち伏せていた市公安局の警官に連行され船営区黄旗屯派出所の二階に拘禁され尋問を受けた。

 劉さんが連行されたことを知った母親(70代)は、すぐに黄旗屯派出所に駆けつけ、娘の釈放を求めたが、黄旗屯派出所の警官は「あなたの娘は区の派出所に渡した」と言った。母親は家族と一緒に、すぐに昌邑区通江派出所に行き、劉さんの釈放を求めた。しかし、警官は「劉氷はどこにいるか知らない」と言った。家族が1時間ほど聞き続けた結果、警官は「もう聞かないでくれ。俺たちは知っていても、上からの命令があるので、お前たちに教えてあげられない」言った。

 劉さんは連行された当日、昌邑区通江派出所の警官に沙河子小光村福祉院の洗脳班に送られた。洗脳班で劉さんは法輪功の修煉を放棄することを拒否して、「転向」を拒んだ。そのため、10月30日、通江派出所の警官に市留置場に送られ15日間拘留された。通江派出所の警官は劉さんの家族に拘留書への署名を要求したが、拘留書には劉さんの罪名が「法輪功の活動をした」と、書いてあったため、家族は「法輪功を修煉することは罪ではありません。良い人を拘禁するのは法を犯す行為です」と言い、署名を拒否した。警官は「罪名は昌邑公安分局が決めたもので、俺たちは命令を執行しているだけだ」と言った。

 劉さんは法輪功の修煉を堅持しているとして、かつて、労働教養3年を下されたことがあり、数度も連行され、長春市留置場、吉林市留置場、吉林市拘留所、洗脳班に拘禁されることがあった。それに、地元の派出所の警官は何度も劉さんの家に行き、ドアを壊して家宅捜索を行い、劉さんを恐喝したり、騒いだりした。

 劉さんは法輪功の修煉によって、脳三叉神経痛などの病気が奇跡的に治った。しかし、1999年7.20から、中共(中国共産党)は法輪功への弾圧を開始した。劉さんは自ら体験したことを話そうと、北京の陳情弁公室を訪ねたが、警官に連行され、長春市の北京駐在事務所に送られ、その日の夜に長春市に行く電車に乗せられた。翌日、下車した後、直接長春市留置場に送られ、30日間拘禁された。

 2000年3月のある日、劉さんは通江派出所の警官に騙され、通江派出所に行ったが、派出所で昌邑区公安分局国保(国家安全保衛)大隊に連行され、尋問された。尋問室で劉さんは鉄椅子に座らされ、一晩自白を強要された。その後、拘留所に拘禁され、15日後に昌邑区に洗脳班に移送され、10数日間拘禁された。

 2002年の夏、市公安局、昌邑区610弁公室の警官9人は夜中に劉さんの自宅に不法侵入し、家宅捜索を行い、劉さんを市留置場に拘禁した。30日後、劉さんは労働教養3年を下され、長春市黒嘴子女子労働教養所に収容された。そのため、劉さんが経営していた炉器具屋は倒産し、夫とも離婚してしまった。教養所で劉さんは拷問により、生理の大出血が4カ月近く続き、瀕死状態に陥った。満期後に教養所から出た劉さんは一文無しで、実家に身を寄せるしかなかった。

 昨年11月2日の朝、劉さんは車で出社しようとした時、車のタイヤに3カ所穴が開いていることに気づいた。その時、劉さんは通江派出所の警官数人に囲まれ、連行された。その後、警官らは劉さんの家の家宅捜査を行い、法輪功の関連書籍、パソコン、プリンターなどの私財を没収した。派出所に連行された劉さんは翌日、「社会の治安を乱した」という罪名を問われ、2週間拘留されたという。

(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/11/10/282482.html)
 
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