【明慧日本2013年12月29日】河南省内黄県の教師研修学校に勤めている王法旺さん(56歳男性)は2008年7月、警官によって連行された。その後、王さんは裁判所によって懲役5年の実刑判決を宣告され、鄭州市新密刑務所に収容された。2010年6月16日、王さんは刑務所で多くの受刑者に暴力を振るわれたが、刑務所の警官は受刑者らの行為を黙認した。暴力を受けた王さんは腸が破裂し、手術で8針縫ったという。
2010年6月16日は端午節だった。その日の午前、刑務所の教育監区で受刑者の組長・エン明は監区に拘禁されている人をホールに集め、自分で共産党を謳歌する演出を見せた。10時ごろ、王さんは床に座って眠ってしまったが、ある受刑者に「お前は煉功している」と言われた。王さんは「私は煉功していません。煉功は動作をしないといけません」と言ったが、組長・エンなどの受刑者らに部屋に連れ戻された。
部屋で受刑者7人は王さんを囲み、エンは王さんの首を絞めて倒した後、ほかの受刑者らが王さんを一気に蹴った。
拷問の実演:暴行される |
王さんは腹部が痛くなり、尿が出なくなって、横になることも起きることも人の介助がないとできなくなり、立つこともできなくなった。昼も夜も食事がとれないので、水だけ飲んだが、夜8時ごろに水さえ吐き出してしまった。
王さんは刑務所病院に搬送されて、新密中医院に転送され、「腸の破裂」と診断され、手錠と足かせをつけられたまま手術を受け、8針縫った。
入院している王さんは分監区長・張智強に「このことを誰にも言うな」と脅迫された。病院で王さんは体に5本のチューブを差し込まれ、手錠も足かせもつけられていた。手術後3日目に、病室で警官は王さんを30分間にわたって吊るし上げた。
手術の前、ある医者は王さんに「あなたの内臓器官は腐っているから、摘出する必要がある」と言いながら、署名するようにと用紙を出した。王さんは同意せず、署名もしなかった。そのため、医者は立ち去って行った。
王さんは入院して6日目、食事もまだ食べられず、チューブ2本も挿入されていたが、手術の糸も抜かないまま、刑務所側に強引に退院させられた。
王さんは2008年7月10日午前、県公安局の国保(国家安全保衛)大隊の警官に連行され、留置場に拘禁された。王さんは連行されるとき、警官に蹴られたため、左ひざが100数日間腫れていた。留置場で、王さんは満足な食事を与えられず、奴隷のような労働を強いられた。
新密刑務所は河南省で法輪功修煉者を迫害する最も卑劣な場所である。警官は受刑者に指示し、「転向」しない法輪功修煉者を罵倒して殴打し、ベンチに座ることを許さず、満足な食事も与えなかった。鄭州の法輪功修煉者・宋旭さんは2002年11月に連行され、秘密裏に11年の不当な判決を下され、新密刑務所に拘禁された。2008年10月13日、宋さんは「法輪大法は素晴らしい」と言って、「転向」することを拒否したため、警官に地下室に連れ込まれ、ひどく殴打された。その場で宋さんは腸が破裂してしまい、新密病院に搬送された。刑務所側は外部に情報が漏れないよう、厳密に封鎖しているため、その後の宋さんの生死は不明である。