甘粛省:裁判所・検察庁・公安局の結託で夫婦に不当判決
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 【明慧日本2014年1月9日】甘粛省の法輪功修煉者・陳徳光さんは妻・盛春梅さんと共に2011年7月6日、蘭州市紅古(こうこ)区で神韻公演を収録したDVDを配布していた。その後、そのことを理由に警官に不当に連行され、2人は懲役9年の不当判決を宣告された。

 昨年11月21日、蘭州市中級裁判所は陳さん夫婦に対して、弁護士が提訴した「罪名捏造」、「証拠不足」などを却下し、原審を維持した。

 同年11月初め、陳さんの家族は、立件した訴状などの書類を手に入れた。

 これらの書類に記載された内容は、ほとんどが法に則っておらず、「刑事訴訟法」に従わない行為が多々あった。下記は、蘭州市中級裁判所における、陳さん夫婦に対する迫害の真実の状況である。

 1、  被告人の家に立ち入った警官が、午前6時50分に盛さんに「捜査令状」を提示したと訴状に書いた。しかし、盛さんの証言によると、警官はその前日、すでに令状の提示もなく家宅捜索を行った。また翌日、何の罪もなく蘭州市第一留置場まで移送されるまでの間、「捜査令状」の提示はなかったという。

 2、  捜索当日、現場には被告人本人と家族の誰もがいない状況下で、家宅捜索が行われた。そのうえ、捜索執行を証明する書類に、知り合いでもない団地の主任・張東紅が署名している。これは明らかに「刑事訴訟法」に違反した行為である。

 3、  2回目に不当に逮捕された盛さんが、安寧区銀灘路派出所で作成した尋問による筆録の筆跡と、以前の同人による筆跡が不一致の上、いずれも筆録用紙には盛さんのサインと捺印が入っていない。

 4、  警官・張國維が陳さんを殴ったことについて、暴行を加えた張本人による詳細内容の報告がなく、第3者による張の報告の正確さに対する証明もなかった。また、警官・繆彦才は陳さん夫婦をパトカーに押し込んだとき、暴行を加えた。一方、陳さんがある部屋に入れられた直後、警官らの罵声や殴られている音が聞こえ、陳さんの苦痛の叫び声が施設内に響きわたったと盛さんは証言した。

 5、  陳さんの家から没収された財物などへの鑑定は蘭州市公安局・反邪教偵査支隊によるもので、第3者によるものではなかった。明らかにこれも「刑事訴訟法」に違反している。

 裁判長・邵軍梅は以上の事実を省みず、さらに被告人が擁する「開廷申請」の権利と「中華人民共和国刑事訴訟法」の規定に従わず、被告人2人に罪を着せるよう二審を拒否した。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/1/4/285242.html)
 
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