黒竜江省:死の淵から救われた法輪功修煉者 繰り返し迫害される
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 【明慧日本2014年3月2日】黒竜江省鶴崗市の法輪功修煉者・周家富さん(40代男性)は2012年9月、自宅で鶴崗市東山区公安分局、東山派出所の警官によって不当に連行された。そして昨年3月、東山区裁判所は周さんに対して秘密裏に開廷し、周さんに懲役4年の実刑判決を言い渡した。その後、周さんは一時的にジャムスー刑務所に収容されたが、8月に呼蘭刑務所に移送された。

 周さんは鶴鉱グループの誠基水電熱力会社の従業員で、鶴崗市東山区に在住。 周さんは幼い頃から病弱で、10代の時から神経衰弱になり、夜は眠れず、昼も勉強に集中できなかった。その後、周さんは肺結核を患って、鬱になり、短気な性格に変わった。25歳のとき、周さんは肺結核が悪化して咳血し、「末期の肺結核」と診断された。医者は家族に「もう救う術はない、死を覚悟するように」と言い、周さんを病院から追い出した。

 しかし、退院した周さんは幸いにも、知り合いの紹介で1999年6月に法輪功を学び始めた。周さんは法輪功の教えの「真、善、忍」に従い、自分を厳しく律し、道徳が向上し、体にも変化があった。修煉してわずか1カ月あまりで、周さんは健康を取り戻した。

 その後、第二の人生を得た周さんはより良い人になるよう努力し続け、真心を込めて人に優しく接し、親孝行をして仕事も頑張った。そして、家族、近隣、同級生、同僚などから、「周さんは良い人になったね」と評判が良かった。

 しかし、1999年7.20、思わぬ事態が起きた。中共(中国共産党)政権が法輪功への弾圧を開始した。法輪功の修煉で恩恵を受けた周さんは自ら、体験したことを政府に伝えようと北京へ行ったが、警官に連行されて地元に送還され、地元の留置場に6カ月間拘禁された。

 留置場に拘禁されていた時、周さんは公安局が主催した法輪功を誹謗中傷する会に参加を強いられた。周さんは「法輪功への迫害行為に抗議します。法輪功修煉者はより良い人を目指して努力しており、罪にはなりません。私たちを拘禁することは間違っています」と発言したが、その場で公安局副局長に罵られ、他の警官に連行され、殴られた。部屋に戻された周さんは手足に枷(かせ)を付けられ、鉄の鎖で手足の枷と地面に固定した鉄の環に繋がれた。周さんは横になることも立つこともできず、苦しめられて頭部、耳、手は腫れてしまった。

 2002年4月20日、当時の鶴崗市委員会書記・張興福の指示で、警官は法輪功修煉者を連行し、約500人の法輪功修煉者を拘禁した。周さんも連行され、労働教養2年の処分を下され、市労働教養所に収容された。教養所で周さんは拷問を受けた。

 2003年1月、周さんの妻・柏桂霞さんも警官に連行され、東山区裁判所に懲役6年の不当判決を宣告された。周さん夫婦の2歳の娘は周さんの母親に預かってもらうしかなかった。娘は突然、母親がいなくなったことに気づくと、ママと叫んだ。それを聞いた周さんの母親は涙を流した。その後、周さんは刑期満了となって帰宅したが、常に不安や恐怖を感じていた母親は息子一家を心配し、この世を去った。

 2012年9月20日午後4時頃、一人で家にいた周さんは法輪功が迫害されている内容のチラシを作っていたが、警官に不法侵入された。警官十数人が何の証明も提示せず、家宅捜索を行い、パソコン2台、プリンタ3台、DVD、携帯電話7台、預金通帳、現金1万5千元などの私物を没収し、周さんを東山派出所に連行した。

 同日、妻の柏さんは子供を迎えに出かけたが、途中で警官に連行された。娘は放課後、一人で家に帰ったが、家の中も外も警官だらけであるのを見て驚いた。

 周さん夫婦は市第二留置場に拘禁された。そのため、11歳の娘は親戚の家に身を寄せるしかなかった。娘は両親の安否を心配して、よく夜中に泣いていた。娘は親族と一緒に東山派出所へ行き、「子供の面倒を見る人がいない」という理由で周さん夫婦の解放を求めたが、人間性を失った警官に「では子供を孤児院に預ければよいだろう。俺が孤児院に連絡してやった」と言われたという。

 柏さんは3カ月間拘禁され、東山派出所に8000元をゆすり取られて解放された。

 昨年3月4日、東山区裁判所は家族に通知せず、秘密裏に留置場で周さんに対して開廷し、懲役4年の実刑判決を言い渡した。

 昨年12月24日、家族は刑務所へ行き、周さんとの面会を求めたが、周さんが独房に拘禁されているという理由で、面会を拒否された。その後、家族は再び周さんとの面会を求めて行ったが、すべて拒否された。家族は未だに周さんと会うことができないという。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/2/11/287564.html)
 
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