河北省:迫害され教師が危篤 解放を求めた家族が連行
■ 印刷版
 

 【明慧日本2014年4月21日】河北省唐山市の法輪功修煉者・ベン麗潮さん(48歳男性)は2012年2月、警官に連行された。同年7月、裁判所は「神韻公演のDVDとポスターを作ったとの理由で、ベンさんに懲役12年の重刑を宣告し、ベンさんを刑務所に送り込んだ。刑務所でベンさんは酷い拷問を受けた末、健康状態が悪化し、やがて重い病状が現れた。そのため、ベンさんの妻と娘は何度もベンさんの解放を求めたが、先月、妻と娘が別々に連行され、拘禁された。

 先月12日午後5時頃、娘のベン暁輝さんは、石家荘第四刑務所に行き、父親と面会しようとしたが、石家荘市公安局の国保(国家安全保衛)大隊の警官に連行された。その翌日の午前9時ごろ、ベンさんの妻・周秀珍さんも地元派出所の警官に連行された。

卞丽潮

ベン麗潮さん

 ベンさんは河北唐山市開滦の第十中学校の教師で、法輪功を学ぶ前には原発性心筋症、原発性肺高血圧症を患い、苦しんでいた。ベンさんは1997年に法輪功を学び始めてから、健康を徐々に取り戻した。ベンさんは連行される前まで健康だった。

 ベンさんは不当判決を受けた後、保定刑務所に拘禁されたが、昨年1月6日、秘密裏に石家庄刑務所に移送された。刑務所の迫害により、ベンさんは高血圧症、心筋梗塞の症状が現れ、重い病状で突然死の可能性が極めて高い状態になった。しかし、刑務所側はベンさんの病気を治療せず、4人の警官と3人の受刑者にベンさんを監視させた。ベンさんは部屋から出ることを許されず、トイレへ行くとき、3人の受刑者に同行されなければならなかった。昨年1月、妻の周さんは刑務所側と石家庄刑務所管理局にベンさんの治療のための「一時出所」の申請を提出したが、未だにその回答を得られていない。

 昨年6月14日、刑務所側はベンさんに重い体力を使う作業場に行くことを強要した。ベンさんは心臓病で重労働に耐えられず、その翌日に倒れてしまい、左半身が麻痺して一晩中、感覚がなかった。

 ベンさんの妻と娘が刑務所側と繰り返しの交渉をした結果、6月17日午後3時半にベンさんと面会ができた。面会のとき、ベンさんはかつて、単独に拘禁されていた日々、抗議したという理由で26人の受刑者による暴力を受け続けたことが分かった。そして、7月16日、親子は再び刑務所に行き、ベンさんとの面会を求めたが、「面会日ではない」という理由で、面会を拒否された。

 7月29日、親子はベンさんと面会し、「7月20日から、毎日の朝8時から夜8時まで、音がとても大きい拡声器を使って、法輪功を貶す内容のものを放送し、聞かせられた」とベンさんが言った。翌日、親子は刑務所を訪ね、「騒音の拡声器を撤去すること、ベンさんに日記ノートを返すこと、ベンさんを自由に行動させること」を求めたが、警官に「判決書にベン麗潮の一部の自由を剥奪すると書いてある」と言われ、「お前たち親子は、早く行け」と追い払われた。

 刑務所側は2013年11月13日、邪悟者を利用してベンさんを「転向」させる説教を始め、1週間続いた。

 先月3日、ベンさんの妻と娘は刑務所に行き、ベンさんとの面会を求めたが、却下された。ベンさんの妻はショックを受け、倒れて救急搬送された。

 それから、親子は刑務所の一連の悪事を暴露した。そのため、唐山市の司法関係者は怒り出し、前後して親子を連行した。妻の周さんは連行され、唐山市第一留置場に拘禁され、娘は石家荘第二留置場に拘禁されたという。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/4/12/289916.html)
 
関連文章