吉林省の村民らが署名 法輪功修煉者の解放求める
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 【明慧日本2014年6月29日】吉林省通化市の法輪功修煉者・秦懐斌さん(44歳男性)は2008年2月、法輪功が迫害されている内容のチラシを配った際、警官に連行された。その後、秦さんは当局の裁判所に懲役9年の実刑判決を宣告され、公主嶺刑務所に監禁された。その後、刑務所で迫害された秦さんは健康状態が悪化した。そして、刑務所側は秦さんの仮釈放に同意し、手続きもした。しかし、司法局は「秦懐斌の仮釈放には村民の同意を得ることが必要だ」と言い、秦さんの仮釈放を阻止した。

 今月8日から、秦さんの家族は村民に秦さんの仮釈放に同意する署名を集めた。村民は秦さんのことを良く知っていて、1日で87人の村民が署名した。

 秦さんは金場鎮挟皮村に在住で、商売をして生計を立てていた。1996年に秦さんは法輪功を学び始めた。その後、秦さんは法輪功の教えの「真・善・忍」に従って自分を律し、公平な取り引きをし、心身ともに元気になった。そのため、秦さんは親戚や友人、隣人から信頼された。

 2008年2月27日、秦さんは法輪功のチラシを配っていたとき、集安市の頭道派出所の警官に連行された。留置場に6カ月間拘禁された後、集安市裁判所で懲役9年の判決を言い渡され、刑務所の10監区に拘禁された。

 2010年10月20から、刑務所側は暴力を使って、秦さんを転向させようとした。警官は秦さんを殴打しながら、スタンガンで電気ショックを加え、洗脳も行い、40日間にわたって続けた。それにより、秦さんは今なお、体に傷跡があり、後遺症に苦しんでいる。家族が面会に来たとき、刑務所側は秦さんと家族との会話を盗聴して、秦さんが真実を言うことを許さなかった。

酷刑演示:电棍电击

拷問の再現:電気ショックを加えられる

 秦さんの父親は息子を心配していた。息子に会いたくても会えず、苦しんだあげく末期の肺がんと診断され、昨年4月29日、この世を去った。

 今年の年始から、秦さんは咽喉を痛め、胃の違和感があり、食事もとれず痩せてしまった。

 1月24日、刑務所からの通知を受けた家族は刑務所へ行き、秦さんの仮釈放の手続きをした。そして、家族は手続き書類を東昌区司法局に持って行ったが、金場鎮司法局に持って行くよう要求された。数日後、金場鎮司法局は村の委員会から「村民は秦懐斌の帰宅を歓迎していない」という理由で、秦さんの仮釈放を拒否した。

 しかし今月、家族は再び、「秦懐斌の仮釈放手続きに来るように」と刑務所からの通知を受けた。今月3日、家族は刑務所に行き、秦さんの二度目の仮釈放手続きをした。

 翌日、家族は東昌区司法局に仮釈放の手続き書類を渡した。翌々日、司法局副局長が家族に会い、「刑務所がこんなに短い間に2回も仮釈放の手続きをすることは不可能だ。私たちは受理できない。今回の手続きは白紙にする。文句があれば610弁公室へ行け」と話した。

 6月6日、家族は再び司法局に行ったが、副局長は「刑務所はこの手続きを撤回した」と言った。家族は諦めず、市司法局へ行き、事情を説明した。更生科の科長は「村民が秦懐斌の仮釈放に同意するなら良い」と言った。

 秦さんの母親と妹は、村民に同意の署名を求め、現在も、署名活動が続いているという。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/6/14/293450.html)
 
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