江蘇省:妻の裁判で夫が無罪弁護
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 【明慧日本2014年7月10日】江蘇省淮安(わいあん)市の清河区裁判所は先月18日午前、法輪功修煉者・左康偉さん(55歳女性)に対して、不正裁判を開廷をした。裁判で左さんの親族2人が傍聴し、左さんの夫である王士新さんは妻の無罪を弁護した。

 左さんは今年3月5日、淮陰工業学院の北京路キャンパスへ行くとき、健康路派出所の警官に連行された。左さんは法輪功を学んでいるとして、かつて当局に3回にわたって拘留され、2回洗脳班に送り込まれ、懲役3年の実刑判決を受けたことがある。

 左さんの夫・王さんは北京路中学校と第九中学校で物理を教える教師だった。王さんが法輪功を学んでいるとして洗脳班に入れられたとき、「不当拘禁は犯罪行為だ」と抗議をしたため、懲役3年の実刑判決を言い渡され、仕事も解雇された。

 先月18日の開廷前、王さんは左さんにかけられている手錠を外すことを要求したが、拒否された。

 法廷で、左さんは起訴されたことを否定し、「私は派出所に連行されたとき、殴打されました。法輪功を1人捕まえると賞金5000元をもらえるという警官の話を聞きました」と述べた。

 法廷で質問の際に王さんはまず、殴打されたことに対して「誰に殴打されましたか」と聞いた。 そして、左さんは「その人たちに名前を聞いても教えてくれませんでした」と答えた。それから、王さんは左さんに「起訴状にあなたが邪教を利用して国家の法律や規制の実施を破壊したという罪に問われましたが、あなたは国の法律を破壊しようと考えたことがありますか」と王さんは質問をし、「ありません」と左さんが答え、「あなた自身が法律の実施を妨害する能力を持っていると思いますか」と聞き、「その能力はありません」と答えた。

 そして弁論の段階で、王さんは左さんの無罪を弁護した。王さんは「左康偉の法輪功への信仰は違法ではありません。憲法に信仰の自由は庶民に与えられる権利だと書いてあるからです」と述べた。

 「法輪功は『真、善、忍』を提唱し、それに基づいて自分の行為を律することを修煉者に要求しています。 それに従って、修煉者は職場や家庭、公共の場所など、どこにいてもより良い人になるよう努力し、たとえ殴られても罵られてもやり返さず、真っ先に自分の内に向けて探します。修煉者たちは善悪の応報があると信じているからです。1993年8月31日、中国公安部に所属している中華敢然基金会は中国気功科学技術研究会に手紙を送りました。その手紙は、法輪功創始者が全国第三回の敢然大会に参加した人に無料で健康回復の治療を行ったことに感謝の意を表すものでした」

 「今の社会では万引き、強盗、詐欺、殺人、放火、爆破、麻薬、強姦、汚職、収賄、不倫などの悪事をする人が大勢いますが、法輪功修煉者にはいません。中央テレビ局の番組で放送された『天安門焼身自殺事件』は2001年に、国連の専門家によって「大きな嘘だ」と証明されました。法輪功修煉者がこの15年来、残酷な迫害を受け、殺害れた人も多く、生きたまま臓器を摘出される人もいます。しかし、修煉者たちは政府に対しても社会に対しても報復行為を一つも行っていません。しかも現在、法輪功は世界の100以上の国や地区に広まり、中国本土以外のすべての場所で自由に法輪功を学べます。これは法輪功が社会に害を与えることは決してないという証拠になります」

 「左康偉は中卒で知識が豊富な人間ではなく、アルバイトをして生計を立てている普通の女性です。彼女には国の法律や規制を破壊する能力はありません。被告席に座らされた左康偉はこの十数年来、社会にも人にも害を加えたことはないのに、なぜ何度も拘禁されたのでしょうか? ただ健康のため、良い人になるため、法輪功を学んでいるだけなのに、なぜこのような人が裁判にかけられるのでしょうか」と弁護した。

 王さんは弁護を行うとき、何度も裁判長に中断させされ、最後まで弁護文を読み上げることはできなかった。王さんの弁護に対して、誰も反論せず、法廷にいる関係者たちは「これから、法輪功の案件を受け入れないでほしい」と不満を言い出したため、裁判長は急きょ休廷を宣告したという。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/6/22/293788.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2014/6/26/1796.html)
 
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