三カ月余り、真相の電話を掛けてきた体験
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文/シンガポールの大法弟子

 【明慧日本2014年7月16日】偉大で慈悲なる師父、こんにちは! 大法弟子の皆さん、こんにちは!

 私は中国から海外に来て間もない修煉者です。師父の慈悲なる按排によって真相電話RTCチームに参加することができました。5カ月間の短い期間で修煉において今までにない飛躍がありました。一人だけの修煉の状態から同修との差を感じて精進したくなるようになり、恐れる心から音声電話しかできなかった状態から実際に電話機を手に取って直接真相を伝えるようになり、いい加減に毎日の学法煉功発正念を行っていた状態から学法、法の暗記と煉功の怠らない日々が続き、全面的に真相を伝える安定状態を保てるようになり、個人修煉しか頭に入っていなかった状態から学法チームの責任者と司会者を任され、同修を助ける立場になるまで向上しました。RTCチームへの参加は自らの修煉において再出発点となりました。これほど精進している修煉環境におかれている私は同修に励まされてますます着実に修め、真に修めるようになりました。師尊と大法の要求にはまだ程遠いですが、歩む道が見えてきました。下記はRTCチームにおいての修煉体験となります。慈悲なる師父にご報告すると共に、同修と分かち合いたいと思います。

 一、恐れる心を突破し、衆生を救い済度する中で心性を着実に修める

 私は元々、世間の事に無関心で単純な性格でした。中国での複雑な人間関係と自らの私心によって強い自己保護意識が形成されましたが、法を得てから大分行動的になりました。また、労働教養所で受けた迫害の苦痛から自己保護の殻が以前より更に固く、厚くなりました。それ故、国内での真相伝えは主に音声電話を用いていました。当時、真相電話は便利かつ効率が高く、私一人でも一晩で200人の衆生に真相を聞かせることができるので、真相を広めるのになかなか効率が良いと思っていました。達成感すら覚えてしまいました。一人だけの修煉環境にいた私にとっては、真相伝えがかなりできているではないか、これで悔いも残らないと自己満足していました。それに、技術的に非常にシンプルで安全だというメリットがあって、しばらくその方法を使っていました。恐れる心がしっかり守られていましたので、その人心への執着に全く気付いていませんでした。海外に来てRTCチームに参加してからも音声電話を使い続けたいと思っていました。RTCチームの同修に何度も励まされ、つい受話器を手に取って直接真相を伝えようと決意しましたが、衆生を救い済度する重要性を法理上でよく分かっているものの、恐れる心や事をこなす心や顕示心などが絶えず私の脳に沸いてきます。一人ずつだと効率が悪く、いつになったら一通り掛け終わるのかと悪い念が影響してきます。真相電話を掛ける現場で、実際に初めて同修の実演を聞き、再び迫害されることを恐れる心、名を求める心、三退した人数ばかり気にする心などの執着が見つかりました。そこで、何としても突破したいと固く決心しました。

 それから、同修は電話を掛ける経験以外に実演を示してくれたりして絶えず研修を行ってくれました。涙が溢れ出すほど心の中は感謝の気持ちでいっぱいでした。今までの修煉の中で同修と法理について一対一での交流は初めてです。大勢の同修が再前線で黙々と着実に衆生への救い済度することを行っていることを初めて自らの目で見ました。私の心は再び大法の偉大さに震撼させられました。そして、修煉において海外同修との大きな差を感じつつ、更に決心を固めました。

 しかし、中国で受けた迫害の影響からなかなか抜け出す事ができませんでした。迫害を受けた原因、根本的な執着を見つけようと試みましたが、なかなか見つかりませんでした。今滞在している国の政府は大法に対して基本的に様子見、ひいては反対や迫害の態度すら取るのではないかと不安を感じていました。これ以上の迫害は、家族にも精神的に負担を与えてしまうと恐れ、ずっとしっかりと修煉ができていないせいで旧勢力に隙に乗じられ、実際に家族に莫大な負担をかけてきた事を申し訳なく思っていました。その人心と罪悪感が私を煩わせ、私をコントロールし、自己保護の心を強めてきました。そのため、真相電話の受話器が万斤の重さにすら感じ、自らの無力さを感じました。彷徨っているうちに、RTCチームの同修は積極的に私に交流を行い、中には迫害を受けた経験のある同修もいました。迫害後、どのように法を正す修煉に戻り、師尊の法を正す進展についていけるようになったのかなど、自らの体験を私に交流してくれたたことが、私にとって大きな励みとなりました。そこで、何としても執着の束縛から脱出して師尊の弟子なので師尊の要求通りに行わなければならないと思いました。自らの修煉の道を真っ直ぐ歩むことのみ、自らの世界の衆生、世人を救い済度し、現在の家族の心配を解消する事ができます。どんな執着も私の修煉の道を阻むことができません。しっかり行って修めていれば、執着が自然に取り除かれ、全ては師尊の按排なので、求めずにいれば自然に得られるようになります。執着への執着を放下して考えすぎないように思い切って受話器をとって掛ければよいと決めました。

 受話器をとった瞬間、技術のトラブルに見舞われました。各種ソフトのインストール以外に、最も長い間、煩わされていたのはSkypeアカウントへのチャージでした。中国で申請したSkypeアカウントは海外の銀行でチャージができないことに気づかないまま、しばらく電話を掛けられませんでした。何よりも衆生を救い済度する今、師尊が巨大な苦痛に耐えてくださっているおかげで千金に値する、万金に値する貴重な時間を延ばしてくださっているので、みすみす時間を無駄にしている訳にはいきません。そこで、携帯電話で掛けることに決めました。携帯カードとコールバックカードを合わせての利用になるので、番号が多くて大変かけ間違えやすいのです。もちろん間違い電話は一概に悪いこととは限りません。間違い電話から「三退」を成功させたことも多々ありました。それも師尊による慈悲なる按排だと理解しています。それから、しばらくして同修の助けの下で新しいSkypeアカウントを申請しました。チャージができるようになった時点で、一気に一年間の分もチャージしました。毎日怠らずに電話をかけるよう自己監督したいと思っていたからです。

 最初、電話を掛けた時は大変緊張していました。相手に出された質問に答えるだけで精一杯で、振り回されっぱなしでした。それにしても罵ってくる人と電話が切られることは少なく、脱党した衆生もわりと多かったのです。この明らかに私に対する尊重は、心から衆生を救い済度しようと思う真心を見た師尊による慈悲なる加持だと思います。もちろん罵声を浴びせる、聴かない、聴かないのに切らない、声を出さない、嘲笑、主導権を握ろうとしている、大声で傲慢な態度で話す人など、いろいろな状況に遭遇しました。それは間違いなく残っている旧勢力の要素による妨害だと心の中で分かっていました。学法、発正念、煉功はしっかり行っていて、話に一定の威力を帯びているはずなのに、どうして思うようにいかないのかと、内に向かって探しました。全ての電話は衆生への救い済度と同時に、自らの修煉でもあって少しも緩むことはできません。師尊の説法の中に「修煉は初心の如く」とあるように、全ての電話において初心の頃の真剣さと責任感に戻るよう心がけるべきです。全ての衆生は平等です。それを悟ってすぐ電話を詳しく記録するようにし始めました。相手の反応だけではなく心のしこりの所在、個人情報、気持ちの変化等も含まれています。衆生を救い済度する妨害になる人心をスムーズに取り除けるよう、電話の中で自ら生じた考え、どの人心から生じたかも記録するようにしていました。

 一般的に、相手の如何なる反応にも落ち着いて真相を続けることができますが、しかし党文化に深く毒害され、正常な人間としての考えてを持っていなくて激論に走り、全く私に話す機会を与えず、延々と自らの話を続ける理性を失った人にも遭遇します。往々にしてこのような人に対する忍耐力は数分間で切れてしまいます。しかし、師尊がこの衆生を私に会わせてくださったのは決して偶然ではありません。内に向かって探してみると、たくさんの人心が見つかりました。「理性的ではない人を軽蔑する心」、「党文化の影響が人類にもたらした深刻な変異に対する嫌悪感」、「どうせこの人はもう助からないからこれ以上時間を掛けたくないと焦る気持ち」などが見つかりました。実は他人への軽蔑は自らの理性に対して自信がない証です。百パーセント師を信じ、法を信じることができていないからです。無神論から影響がまだまだ自らの身で続いているので、党文化から脱出できるかどうかに自信がなく党文化を嫌いになってしまいます。党文化に深く毒害されている衆生に対して、同情ではなく先に嫌悪感が沸くという慈悲の足りなさと強い利己心がありました。また、時間への執着、効率が低いと恐れて常に次の電話へ次の電話へと焦ります。要するに私のために自らの枠の中で這い回っていました。衆生を救い済度する角度から物事を考えていませんでした。当然、救い済度は難しくなってしまいます。どのように私(し)から抜け出して、第一念は他人のために考え、真に衆生を救い済度できるようになるのか、学法だけが問題解決の鍵となります。

 二、学法、煉功を怠らず、着実に修めて人を救い済度する基礎を築く

 法を得て以来、学法と煉功において深刻な問題が存在していました。一人での学法は、『轉法輪』を読み続けられないほど眠くて状態が悪かったのです。中国にいた頃、煉功に対する認識はあくまでも円満成就の補助手段に過ぎず、毎日の煉功を重視しませんでした。しかも静功は1時間続けられず、5年間ずっと突破しようとしましたが、未だにできていないのは意志の問題だと分かっていました。学法の時間は眠くなりやすく、続けられたとしても心を込めていませんでした。オンラインの集団学法に参加するようになり、学法部屋の司会まで任されました。自らしっかり学法して正確に読めるように努力した上、他の同修の読み間違いを訂正する責任まで負っています。しばらく続けていたら学法時の居眠りの現象が軽減され、全体の向上の殊勝さを身に染みて感じるようになりました。大法弟子の全員が、師が法を正すことを手伝う粒子としてしっかり使命を果たすのは大変厳粛なことで、自我さえ放下すれば全てはうまくいきます。

 長い間、煉功の問題が突破できていないのは、十分に重視していないからです。修煉の厳粛性に対する認識を絶えず深めていくうちに、労働教養所の迫害で煉功できない心身の状態から、煉功は宿題として毎日必ず完成させなければならないと思うようになりました。忙しい中、どうすれば重い任務を果たせるかについて解決方法を考えてみました。結局、睡眠時間を切り詰めるという結果になりました。つけている日記によると、1年以上も前から煉功を怠らないよう厳重な態度で受けとっていました。海外に来てから、煉功点、またはオンライン上での集団煉功に参加していました。今は同修と同居するようになってから毎朝3時50分に起きて同修と一緒に全世界の煉功の時間に始めています。長期にわたって妨げとなっていた安逸心を突破することができました。参加する同修のほとんどは普遍的に向上を実感しています。以前に比べれば状態が安定し、感覚に任せて修煉するのとは違います。

 三、時間を合理的に使い、仕事と人を救い済度することを両立させる

 海外に来て半年が経ちました。迫害による高圧な環境から、時間的な圧力を強く感じる環境に変わりました。最近、最も直視している問題は時間の割り当てです。常人の仕事は百貨店の店員です。勤務時間が長く、往復の通勤時間まで入れると12時間となります。その上、決算、商品の入れ替えなどの残業が多いという特徴があります。毎日、2時間の煉功、最低1時間半以上の『轉法輪』を読む時間、また真相電話と法の暗記にそれぞれ2時間をかけて行えば、基本的に買い物と家事の時間がなくなります。法の暗記は通勤時間で行い、睡眠時間を大部削りました。現在は、毎日の睡眠時間を3時間半ぐらいにキープしています。一日二食しか取らず、基本的に炊事をしません。作るにしても数日間の食事や茹玉子などをまとめて作り、冷蔵庫に入れて保管しておきます。それ以外ほとんどの食品は、通勤のついでに既製品を買ってきています。買い物をするための時間を作らないようにしています。食品を購入する基準はお金と手間の節約になる物です。美味しさ、好みなどを一切考えずに、最大限に時間とお金を節約します。大法にとって最も貴重な二つの資源です。

 しばらくして、また安逸心と利己心が強くなる時期がありましたが、修煉の基点をまだ完全に正しい位置におくことができていなかったからです。そうすると生活と仕事においてたくさんのトラブルが発生してしまい、妨害が入ってきます。主意識は煉功、法の暗記、発正念をしっかり行い、執着を取り除くと分かっていながらも、その執着に束縛されて動けませんでした。突破しようと思っていても、発正念が集中できなければ煉功と法の暗記の効率にも影響を与えてしまい、無力さを感じていました。その状況に置かれている中で、法が心にいっぱい入っていれば、時々刻々法に従って行えば、自信をもって学法すれば、更なる大きな決心をもって自らを突破しようとすれば、トラブルと困難は立て続けに解消されていくはずです。

 四、真相電話の経験を直接会っての真相伝えに生かす

 中国では直接会っての真相伝えはほとんどありませんでした。うまく伝えられないと思い、口を開きませんでした。真相電話の実践を重ねていくと修煉状態は大きな向上がありました。恐れる心、メンツ、自我を実証する心、自己保護といった心がだんだん薄くなるにつれ、直接会っての真相伝えを突破しなければならないと思いました。同修と同居するようになってから中国人の集まる住宅街は私の真相を伝える重点地域となりました。仕事がいくら忙しくても毎週必ず中国人の集まる場所まで資料配りと真相伝えに行きました。最初の頃、配ってばかりでどこから伝えたらいいか分かりませんでした。しばらくして人を救う心から、いろいろな執着を放下しなければならないと気づきました。真相電話のやり方を用いて、「『三退』をすれば平安が守られる」って知っていますか? と単刀直入に聞くことにしました。聞いたことがないと答える人がたくさんいましたが、真相電話に使うセリフを用いて、簡潔に「三退」の意義を説明しました。それほど時間を掛けて説明しないうちに、仮名で「三退」させることができます。ほとんどの衆生は静かに聴いた後、「三退」に賛成した上、知り合いにも伝えるために嬉しそうに真相資料を貰ってくれました。「三退」に反対する人もいます。例えば、少年先鋒隊しか加入していないので「三退」する必要がないと思う人がいました。更に深く真相を伝えるために、正義と良知のある言葉をもって感化させたり、発正念して背後で操っている邪悪要素を取り除いたりしました。宿泊先に着く頃には大分真相を理解するようになりました。その時、「洪吟三」の歌詞『私たちは誰のためか 』を読み上げたら、衆生は目を輝かせながら「三退」を快諾しました。

 これは最近、真相電話の経験をもって直接会っての真相伝えに生かした些細な実践です。以降、修煉への理解が深まるにつれ、私(し)のための執着もどんどん取り除かれていきます。衆生を救い済度する状態も思うようにいきました。

 法を得る時期からいっても、真相電話RTCチームの経歴からいっても、私は紛れもなく新米です。まだまだたくさんの人心を取り除かなければなりません。これから歩む道がまだ長く続きますが、それにしても真相電話を始めてから3カ月の内に、電話は2千件余り、「三退」を成功させた衆生は百人以上です。数十人は党の組織に加入していませんが、真相を理解しました。それは私にとっては大きな進歩です。それは慈悲なる師尊の加護と啓示の下、またたくさんの同修の助けの下でできた成果です。中国にいた頃、中国国内の同修は素晴らしいと思っていました。迫害されている厳しい環境に置かれても衆生を救い済度することを続けてやっているというのは本当に素晴らしいです。しかし、海外に来てだんだん海外の同修も同様に素晴らしいと分かりました。多忙な日常生活の中で、中国国内での迫害が軽減するように助けながら、貴重な中国人を救い済度しなければなりません。また、国際社会に向けて真相を伝え、全世界の衆生を救い済度しなければなりません。その全ては自らの家庭、仕事、生活を円融しながら行わなければなりません。この次元からみれば、海外と中国国内の大法弟子の威徳は同じだと師父が説かれた法理が分かりました。

 慈悲なる恩師は大法を伝えられ、地獄から私達をすくい出した後にきれいに洗い流し、それからずっとそばで加護してくださっています。私達を新宇宙の大覚者にまで円満成就させ、済度してくださいます。師尊の法を正すこの機縁に巡り会えたことを、この上なく幸運に思っています。師尊のご恩に厚くお礼申し上げます。同修の皆さん、共に精進していきましょう。時間を大切にし、自らをしっかり修め、より多くの衆生を救い済度しましょう。この世に降りてくる前の誓約を裏切らないよう、師の恩と衆生の期待に背かないようにします。蒼穹と衆生を救い済度するという師尊の万古なる願いを円融して、円満成就して師について故郷に帰ります。

 合掌!

 (2014年アジア地区法輪大法修煉体験交流会)

 
 
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