大連市の裁判所 半年間で法輪功修煉者21人に不当判決
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 【明慧日本2014年7月20日】中国共産党は2013年に労働教養制度を廃止した。しかし、表面上では労動教養所は解散したように見えるが、当局は法輪功修煉者に対する迫害を停止するどころか、ますます激しくなり、修煉者たちは刑務所に拘禁されている。

 大連市の裁判所がその一例である。大連市の裁判所は法律に従わず、法廷で事実を問わず、各種の方法で弁護士の弁護を妨害し、修煉者に無実の罪を着せて刑務所に拘禁している。

 当局の金銭と地位の誘惑で、大連市の多くの司法関係者は良識がなくなり、人間性を失い無実の修煉者に判決を下した。今年1月~6月までに大連市の中山区、金州区、甘井子(かんせいし)区、沙河口区、開発区、西崗区、庄河市などの裁判所は、少なくとも21人の修煉者に実刑判決を宣告した。

 中山区裁判所   

 大連市の法輪功修煉者・車忠山さんたち13人は2012年7月6日、市民に衛星受信アンテナ(海外の新唐人テレビ局の番組を見ることができる) をつけたという理由で連行された。中山区裁判所は昨年4月12日までに9回、修煉者たちに対して不正裁判を開廷した。

 修煉者たちは弁護士に弁護を依頼した。北京の12人の弁護士が案件を見ると「証拠の捏造、修煉者たちに自白させるための拷問」など、関係者らの違法行為を見つけたが、同裁判所は北京の弁護士たちを一斉に辞退させ、大連市の弁護士たちにも「法輪功修煉者たちの弁護をするな」と圧力をかけた。

 そして、今年1月27日午前、同裁判所は13人の修煉者のうち、車忠山さんに懲役6年、朱成乾さんに5年9月、王守臣さんに4年6カ月、裴振波さんに5年6カ月、潘秀清さん(女性)に5年3カ月、史占順さんに4年6カ月、白如玉さん(女性)に4年6カ月、於波さんに4年、郭松さんに4年の実刑判決を宣告した。

 4月15日、同裁判所はシャ戉さんに対して不当に裁判を開廷した。シャさんは車椅子に縛られ、大連市の210病院から裁判所に連行された。シャさんの弁護士とシャさんの妻は入廷を許されなかった。母親は傍聴を許されたが、裁判所の行為に憤慨して心臓発作を起こし、裁判所のロビーで倒れて救急車で搬送された。そのため傍聴者と弁護士が不在のままシャさんの裁判は行われた。

 その1週間後、同裁判所の裁判官は留置場へ行き、シャさんに懲役6年の実刑判決を宣告した。

 法輪功修煉者・李紅さんも中山区裁判所に懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡された。

 金州区裁判所

 金州区裁判所は法輪功修煉者・馬瑞田さん(70代)に懲役8年6カ月、夏元新さんに7年、秦玉蘭さん(女性)に3年6カ月、韓学明さんに3年、馬愛兵さん(女性)に3年、周会敏さん(女性)は判決年数が不明、6人の修煉者に実刑判決を言い渡した。

 馬さんと娘・愛兵さん、婿・韓さん一家3人は同時に判決を下された。ハルビン路派出所の警官は馬さんに「お前の家庭を崩壊させてやる」と脅迫した。

 甘井子区裁判所

 甘井子区裁判所は法輪功修煉者・張暁麗さん(女性)に懲役7年6カ月、王徳発さんに5年、許麗さん(女性)に4年の実刑判決を宣告した。

 張さんの弁護士は法廷で「張暁麗さんの事件は偽造で、張さんに無理やり罪を着せたのです。本件は犯罪の事実が発生しておらず、政治的な迫害です」と指摘した。

 沙河口区裁判所

 法輪功修煉者・張誠君さん(76歳女性)は懲役3年の実刑判決を宣告された。張さんは今年2月18日、市留置場まで連行され、3月4日に遼寧省女子刑務所に送られた。しかし、警官は張さんの家族に張さんに関する件を一切知らせなかった。家族は張さんが失踪したと思い、探し回っていたという。

 7人の修煉者は上訴したが、大連市の新しい副市長は「一審判決を維持するように」と命令したという。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照) 

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/6/25/293804.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2014/6/27/1802.html)
 
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