タイで真相を伝える
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文/タイの大法弟子

 【明慧日本2014年7月27日】慈悲で偉大なる師父、こんにちは! 同修の皆さん、こんにちは!

 アジア法会に参加することができて本当に嬉しいです。これを機に、私は心を修めて執着を取り除き、衆生を救う体験を師尊にご報告し、同修の皆さんと励まし合いたいと思います。 

 一年前に私はタイに移住し、タイに到着した日から観光スポットでの真相を伝える活動に参加し始めました。中国語の標準語で真相を伝える瞬間、私は至福を感じました。私は真相を伝えながら資料を配り、三退させることも同時に進行しました。その間、私はこの世で一番幸せな人だと感じました。大法弟子の「法を正す師に手伝い、衆生を救う」という先史の誓いがその瞬間に果たされ、同修たちは「観光スポットでの真相を伝える活動は、戦場にいて正邪の大戦に参加するような感じです」と話していますが、まさにその通りだと思います。そして個人的にこう思います。「観光スポットで真相を伝える活動は試験場にいるような感じで、大法弟子の衆生に対する慈悲の度合いが試され、私たちの心性の高さが試され、私たちの衆生を救う能力が試され、また、衆生が救われることができるかどうか、彼らの道徳の最低水準も試されています」

 最初の頃、私は多くの試練に遭遇しました。ある日、観光客の一隊が車を待っていて、私はこれがチャンスだと思い、彼らに近づき真相を伝え始めました。突然、50歳前後の男性がいきなり怒鳴り出して、私に他の所へ行きなさいと言い、同時に汚い言葉で師父を誹謗中傷し始めました。私はすぐに厳しく言いました。「私に間違いがあれば私を罵っても良いですが、私の師父を罵らないでください!」彼は呆然として話題を変え、今度は私たちがお金で雇われたのだと言いました。私は彼に言いました。「私たち修煉者は名利情を重視せず、本来の安逸した生活を放棄し、ここに来て、国内で真相を知ることができず、知るきっかけのない人々に真相を伝えています。あなたなら、幾らもらったらやりますか?」。この時、彼の妻が私に言いました。「私はあなたたちの信仰を尊重します。彼の話は気にしないで下さい」。私は答えました。「大丈夫です。大法弟子は完全に他人のために思い、他人の態度を気にせず、ただ彼が嘘偽りに騙されていることを思うと心が痛みます」。彼女は私に感謝の意を表した後、ご主人と一緒に車に乗りました。この時、横でずっと傍観していたある台湾人が私に近づき、私と握手をした後で真相資料を求め、そして私の肩を叩いて、法輪功を支持する気持ちを表しました。彼の正念に、私は合掌し、礼をしました。その瞬間、私は大法弟子の慈悲と威厳の力を感じました。 

 別の日に、私はある大型バスに乗車する観光客に資料を配っているとき、ある老人が怒りに満ちた様子で私に他の所へ行けと言いました。私は気にせずに続けて資料を配りました。彼は突然怒鳴り散らして、私の襟を掴み、他の所へ引っ張って行きました。私はチャンスを逃したくなく、再びバスの横に戻りました。この時、彼はすでに自己コントロールができなくなり、私を殴ろうとしました。邪悪に騙され、歪んでいる彼の顔を見て、自ら中国共産党の手下になろうとしていると思うと、私は彼が不憫でなりませんでした。私は気持ちを表す言葉が見つからず、彼に微笑んでいました。彼は掴んでいる手を放し、「気が狂ったのか?」と聞いてきました。私は冗談ぽく答えました。「あなたは、共産党に売られても、まだそのためにお金を数えることを手伝っています」。この時、喧嘩を止めに入ってきた人が笑い、乗車する人々が笑い、私も笑いました。大法弟子の微笑みが一つの紛争を解消し、不当な待遇を前に、大法弟子は徳のある行動を持って悪縁を解消しました。

 二つのことを経験してから、私は自分に問題があると思い始めました。師父は説法の中でこうおっしゃいました。「皆さんに教えますが、どのような摩擦が現れても、どのような情況が現れても、きっと私たち自身に漏れているところがあるからです。これは間違いのないことです」[1] 私は内に向けて探し始めました。私は自分の闘争心、共産党に対する恨む心、慈悲心の足りなさに気づきました。その後の真相を伝える活動の中で、私はそれらを取り除くよう努力し、心性もその過程で向上してきました。この一年間、私は一日も欠かさずに観光スポットで真相を伝え、毎日内に向けて探し、随時自分の不足を正し、よりよく衆生を救えるようにしてきました。心性が高まると同時に、私の真相を伝える技能も高まってきました。

 中国共産党の高官に真相を伝える 

 ある日、私は政府の高官らしい人が傲慢な態度で京劇を歌っているのを見ました。時間の関係で、私はすぐに彼に声を掛けました。「あなたは京劇が上手ですね。プロですか?」。「いいえ、アマチュアです」と彼は答えました。「アマチュアにしてはとても上手ですね」と私は言いました。「私は某市市委員会の宣伝部のものです」と彼は説明し、「なるほど、それなら共産党員でしょう?」と私は聞きました。彼は頷きました。私は脱党を勧め、彼はこう言いました。「あり得ないです。私は忠実な共産党員です。暇だったら、もっと役に立つことをしたらどうですか?」。私は少しがっかりしました。彼は続けて言いました。「旅行に出たらどうでしょう? もっと視野を広めた方がいいですよ」。これを聞いて、私はチャンスが来たと思い、答えました。「正にその通りです。私は旅行が大好きで、20年前に私はすでに東南アジア、香港、マカオ、その後ヨーロッパにも行きました」。彼は興味を持ち始め、私と雑談し、同じ団体の友達に呼ばれても離れようとせず、「この娘と面白い話をしているんだ」と答えました。私はその勢いで、彼に言いました。「兄さん、それなら、『兄』という名前で脱党しましょうよ。そして『法輪大法は素晴らしい』と覚えてください。明るい未来が訪れますよ」。彼は仕方なく笑い、「分かった。分かった」と言いました。この時、バスが来て、彼は乗車しながら言いました。「時間があったら、故郷にちょくちょく戻っていらっしゃい」。私は手を振りながら彼に言いました。「さよなら、あなたに良い未来がありますように!」 

 「610弁公室」の役人に真相を伝える 

 ある日、江蘇・浙江一帯の観光客が大型バスを待っていました。私は彼らに真相を伝え、法輪功が受ける迫害について言及した時、ある人が私に言いました。「もう言わなくてもいい。私はもっと詳しいです」。「公安警察ですか?」と私は尋ねると、「法輪功を管轄しているものです」と彼は答えました。私は彼が「610弁公室」のメンバーだと分かりました。「あなた自身、法輪功を迫害したことがありますか?」と私は聞き、「いいえ、私は定年退職しました」と彼は答えました。「善悪にも報いがあって、中国共産党から脱退しなければ良い未来がありませんよ」と私は言いました。彼自身の良心の発見か、或は私の正念に影響されたか、彼はしゃがみこんでしまいました。彼の迷いと仕方なさが漂う目つきをみて、私も一緒にしゃがみました。「以前あなたが何をしたかは関係なく、それを悔い改め、共産党から脱退すれば、あなたに救われるチャンスがあります。『光明』という名前で脱党しましょうか」。彼は「分かりました」と受け入れました。

 老年婦人へ真相を伝える

 ある老年婦人が娘に連れられ、私の目に前に来ました。私は彼らに真相を伝えると、彼女たちは嫌な顔で、「もういいですよ。私たちは遊びに来ているだけで、信仰などとは無関係です」と言いました。その後、彼らは私を無視し、時には軽蔑な目で私を見ました。私は少し焦りを感じ、彼女たちを救えない自分の無気力さに悲しみを覚えました。「今は天災地変が多く、三退しなければどうしますか? この大淘汰の災難から逃れますか?」私はそう言いながら、知らないうちに涙を流しました。その母親が私の涙を目にし、言いました。「あなたの心が分かりました。私は隊員でした。離脱します」。私は彼女に「如意」という名を送り、目線を娘に向けました。彼女は言いました。「母は母で、私は私です。私は脱退しません」。母親が「脱退しましょう」と娘に声を掛けると、娘は従順に頷きました。私は彼女に「美麗」という名を送り、彼女は喜んで受け入れました。 

 故郷の事情を持って真相を伝える

 観光スポットでよく故郷の人に会います。慣れ親しんだ故郷の方言を聴くと、私は故郷のことをもって真相を伝えます。「外国で故郷の人に会うと、より一層親しみを感じます。このチャンスに、中国共産党から脱退し、良い未来を選択しましょう」と私は皆に言います。こういう時、「いいよ、私は脱退します」と爽快に答えてくれる人がいます。相乗効果を生み出すために、私は引き続き言います。「脱退した今、すごく楽しく感じませんか? なぜか分かりますか? 今の瞬間からあなたは中国共産党の魔の手から抜け出し、神佛のご加護を受けるからです。今からは良いことが増え、悪いことが去っていくでしょう。脱党しなければ、永遠にこの喜びを体感することはないでしょう」。このように言うと、容易に三退を成功させ、雰囲気もいいのです。時には、長春から来た観光客が自慢げに、「あなたたちの師父は私たちと同じ故郷です」と言います。私は誠実に答えます。「本当に福のあるお方ですね。大法とこれだけ深い縁があって、全員に縁起のいい三退の名前を送らせて下さい」。こういう時、皆がたいがい喜んで同意します。別れの時、皆がお互いに祝福を送り、手を振って別れを告げます。 

 一言も話さない人に真相を伝える

 観光スポットで、私はよく一言も話さない人に会います。わたしが何を言っても、彼らはずっと頭を振ります。恐らくガイドさんの話(私たちの周辺にスパイがいて、帰国したら厄介なことに遭う)に脅かされたのでしょう。最初の頃、彼らにはどうしたらよいかよく分かりませんでした。帰宅してから、私は簡単に他人の言動に動かされる心に気づきました。その後、私は彼らの態度に心を動じず、ひたすら真相を伝え、最後にこう言います。「三退しなければなりません。でなければ、大淘汰の際、命を失ってしまいます。あなたの平安を保つ名前は◯◯です」この時、相手は態度を一変し、丁重に頷きながら、「ありがとう」と言ってくれます。 時には、三退したくても恐れている人がいます。こういう人達は簡単に見分けられます。そういう時、私はいつも小さい声で、「私を見なくてもいいです。あなたの三退の名は◯◯です。『法輪大法は素晴らしい』『真善忍は素晴らしい』と覚えれば、きっと良い未来があなたを待っています」。その時、相手は心底から理解し、「分かった。ありがとう!」と言ってくれます。

 若者に対し真相を伝える

 ある日、観光客の一隊が私のそばを通りかかる時、ある若者が私に向けて大声で言いました。「私は共産党員です」。「それなら早く脱退しないといけませんよ」と私は言いました。「脱退しますよ」と彼は答えました。「『光明』があなたの名前です」と私は言うと、彼は「いいよ」と答えました。観光後の帰り道、彼は遠くから叫びました。「私は脱党しました! 私は脱党しました!」。バスを待っている間、彼は隣の二人の友達に三退を勧め、友達らも三退しました。この過程は終始、愉快なものでした。この時、迎えのバスがきたので、私たちは互いに手を振りながら、別れの挨拶をしました。「さよなら、あなたたちが平安で幸せでありますように」と私は言い、光明さんも、「あなたも幸せでいて下さい」と言ってくれました。

 様々な場面で三退を勧める

 私は出会える人全員に三退を勧めます。団体からはぐれた観光客がいれば私はガイドを探してあげたり、トイレに行きたい人がいれば私はトイレまで案内し、道を聞かれれば私はその場所まで連れて行ってあげます。全ては彼らの三退のためです。 

 観光スポットで真相を伝える過程で、同修たちは緊密に協力し、看板を観光客に見せたり、音声を聞かせたり、と同時に発正念し、師父のご加護を願いました。また、私たちは観光客の表情を観察し、それぞれの特徴に応じて三退を勧めます。観光スポットで真相を伝えることは大法弟子にとってはハードルが高いと思います。私の修煉状態が良い時、人々は容易に真相を聞き入れますが、私は怠けてしまったとき、人々は私を嘲笑ったり、軽蔑したりしますし、時には共産党の歌を私の前で歌い出します。そして、同修間において隔たりが生じる時、邪悪の要素は妨害します。ですので、私たちは毎日一緒に学法、発正念し、各種の妨害要素を排除し、良い精神状態で衆生と対面できるようにしています。 

 この一年間、私は4千人の三退を成し遂げました。この15年間の迫害の中で、国内の大法弟子の努力によって、すでに多くの衆生は真相を知り、ゆえに私たちの所に来た時に容易に三退できます。これは師父の慈悲であり、大法弟子全員の弛まぬ努力の結果だと思います。救われた衆生の一人一人を見ていて、私は心底から偉大なる師父への感謝を覚えました。師父、あなたは衆生の過去の間違いを気にせず、救い済度の門を、門がなくなるほど開き、衆生の善の念一つで彼を新たな宇宙に済度され、未来の生命として、これはどれほどの慈悲であり、空前絶後なことでしょう! 私たちが成し遂げた全ては、師父が事前に十分な準備をして下さったことだけです。私は師父の要求を達成できるまでまだほど遠く、精進しない理由などはありません。大法が広く伝えられているこの時期に遭遇し、私は大法弟子として恥ずかしい限りです。これからは更に時間を大事に精進していきたいです。今の私の毎日は「三つのこと」で満たされています。これは師父のご要求であり、私たちの先史の誓いでもあります。時間を大切し、精進に精進を重ね、師父に随って、救われるべき全ての衆生を救い、師父について家に戻ります!

 (2014年アジア地区法輪大法修煉体験交流会)

 注:
 [1] 李洪志先生の経文:『各地での説法三』「 大ニューヨーク地区法会での説法」
 
 
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