劉雲山アイルランド訪問 全行程で法輪功修煉者の抗議活動に遭遇
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 【明慧日本2014年7月29日】中国共産党政治局常務委員・前中央宣伝部部長で、法輪功迫害を行っている610弁公室の主要な構成員でもある劉雲山は、2014年6月15日~17日にかけてアイルランドを訪問した。これは今回のヨーロッパ4カ国訪問の中で第3国目である。劉雲山はその前に訪問したフィンランドで、法輪功修煉者から全行程にわたる抗議活動を受けた。

 前国家主席・江沢民が命令を下し、法輪功を迫害し始めてから、劉雲山は中国共産党と江氏集団の迫害の政策に積極的に協力して、数多くの法輪功修煉者が迫害され死に至った。いわゆる「610弁公室」は江沢民が1999年6月10日に法輪功を迫害するため、専門的に成立した組織で、ナチスのゲシュタポに類似する。「法輪功迫害を追跡調査する国際組織」(略称:追査国際)も2014年6月11日にレポートを発表し、江沢民に追随し、法輪功迫害を主導する劉雲山に対して引き続き追及することを宣言した。

劉雲山が見学するIDA(アイルランド工業発展機関)の外で「劉雲山を法律に従って処罰する」、「法輪大法は素晴らしい」などの横断幕を掲げる法輪功修煉者

 6月16日午前11時、劉雲山の一行はアイルランド工業発展機関(IDA)を訪問した。法輪功修煉者は早朝から、IDAの玄関前の大通りで待機し、「法輪大法は素晴らしい」、「劉雲山を法律に従って処罰する」と書かれた大型の横断幕を掲げ、抗議活動を行った。

 朝早くから散歩をしていたエーモン・フィングルトン氏は横断幕を見て、なぜここで抗議をしているのか、劉雲山はどのように迫害に加担したのか、中国共産党から脅迫を受けているかなどを、法輪功修煉者に詳しく質問した。フィングルトン氏は法輪功修煉者の抗議が終わるまで待った後、抗議活動に対してとても深い印象を受けたと示した。フィングルトン氏はアイルランドのジャーナリストで、かつて『フィナンシャル・タイムズ』と『フォーブス』の金融部門の編集を担当していた。中国経済を分析した著作『巨龍・中国がアメリカを喰らう―欧米を欺く「日本式繁栄システム」の再来』の著者でもある。

 IDAを離れた時、劉雲山の一行は車で正門から出たが、劉雲山は抗議を避けるため、IDAビル後ろの通路から立ち去った。

パワーズコート・ハウス&ガーデンズの入り口で横断幕を掲げる法輪功修煉者

 16日午後、劉雲山らは有名な観光地パワーズコート・ハウス&ガーデンを訪れた。法輪功修煉者は再び、パワーズコート・ハウス入口の芝生の上で横断幕を掲げた。

 パワーズコート・ハウスの中で、法輪功修煉者は警官に「手紙を劉雲山本人に渡したいのですが、お願いできますか?」と頼んだ。警官は「恐らく本人に渡すのは難しいですが、彼の部下に渡すことができます」と答えた。法輪功修煉者は「それでも良いです」と言って、手紙を警官に渡した。アイルランドの法輪功修煉者が警官に渡して貰ったのは、追査国際の劉雲山に対する追及レポートと人権法律基金会(HumanRights LawFoundation)の公開状だ。

 劉雲山の随行員はみな緊張して、中国人を見るととても警戒した様子だった。劉雲山と彼のお供をするアイルランド観光局の最高責任者ニール・ギブソン氏とその随行員がパワーズコート・ハウス&ガーデンに入った後、2人の法輪功修煉者が劉雲山の目の前で「劉雲山を法律に従って処罰する」、「法輪大法は素晴らしい」、「法輪功に対する迫害を停止する」と大声で呼びかけた。パワーズコート・ハウス&ガーデンにはその時、ほとんど観光客がおらず、見学者は劉雲山らしかいなかったため、法輪功修煉者の叫び声は直接劉雲山に届いていた。

外務省ビルの向かい側で横断幕を掲げる法輪功修煉者

 その後、劉雲山らはアイルランド外務省に移動した。彼らは抗議を避けるため正門からではなく、裏門から車で入ろうとしたが、既に法輪功修煉者はそこで待機しており、ちょうど劉雲山の車隊に出くわした。裏門は車道が狭く、劉の車隊はそこでしばらく動けなくなった。車外には法輪功修煉者がよく響く声で「法輪大法は素晴らしい」、「劉雲山を法律に従って処罰する」と叫んだため、車中の劉雲山と随行者はばつが悪そうだった。またその際、道の両側に立っていたアイルランドの警官は無言で微笑んでいた。

中国側の随行者が外務省ビル2階の窓から、法輪功修煉者の抗議を見る様子

 その後、法輪功修煉者は外務省ビルの向かい側の歩道で、横断幕と中国共産党の法輪功迫害を伝える展示物を並べた。その時はちょうど交通のピークで、歩行者は続々と法輪功修煉者から劉雲山に関する「追査国際」の国際レポートを受け取った。法輪功修煉者はマイクでレポートを読み上げると、外務省ビル2階の窓やビルの入口から、中国側の随行者は皆、道路の向かい側で抗議する法輪功修煉者と横断幕を見ていた。

 劉雲山らは法輪功修煉者の抗議を非常に恐れており、アイルランド警察に法輪功修煉者を遮るよう求めたが、大多数のアイルランド警官は公正な立場で、できるだけ法輪功修煉者に便利を提供するようにしていた。

 法輪功修煉者が外務省ビルの外で抗議している時、あるアイルランドの警官が法輪功に対して興味を持ち、修煉者と世間話を始め、多くの問題を尋ねた。

 彼は法輪功修煉者に、この人(劉雲山)は本当に宣伝部長なのですか? 宣伝省という機関がナチスドイツ時代にあったと知っていますか? 西洋人は「宣伝」と聞くとナチスドイツとヒトラーを連想しますよ、と質問した。そして、彼は「今日帰る時に同僚達と笑い合いました。彼らは皆大笑いしていました」と語った。(訳注:現代にまだプロパガンダ専門の機関を持つ国があることが可笑しいという考え)

 外務省訪問が終わった後、劉一行は車でボールズブリッジのフォーシーズンズホテルへ向かった。法輪功修煉者は再びフォーシーズンズホテルの向かい側の歩道で待機し、そのまま、翌日の午前まで抗議を続けた。多くの運転手はクラクションを鳴らして法輪功修煉者に挨拶し、また多くのアイルランド人が抗議風景を撮影しインターネットにアップロードした。

  ホテルの玄関前で、あるアイルランドの警官は法輪功修煉者と雑談をして、法輪功修煉者が平和的だとはっきり分かっていると示した。ある修煉者は彼に、中国共産党が法輪功を迫害する情況を幾つか説明した。警官が「あなた達は国内で抗議することができますか?」と質問すると、法輪功修煉者は「できません。抗議すればすぐに捕まえられてしまいます」と答えた。すると警官は「しかし、あなた達はここで抗議する権利があります!」と言った。法輪功修煉者は彼に、「国家の指導者が横断幕を見るのをこれほど怖がっているなんて、理性を失ってますね」と言うと、警官は「彼らは真相を恐れているのです」と言った。

アイルランド総理府の外で横断幕を掲げる法輪功修煉者

 6月17日の昼頃、劉雲山らはアイルランド総理府を訪れ、ケニー首相と会談をした。総理府に入る時、法輪功修煉者は再び「劉雲山を法律に従って処罰する」などの横断幕を掲げ、抗議をした。法輪功修煉者が暑さの中で抗議を行う様子は、通行人だけでなく、メディアの関心も引いた。

メディアが抗議する法輪功修煉者を撮影する様子

 アイルランド新聞協会(PressAssociation、略称PA)の ブレイン氏(Brian Lawless)は、抗議する法輪功修煉者を撮影し、記者会見の原稿を求めた。PAはアイルランドの国家新聞社で、145年の歴史がある。

 劉雲山は6月10日からヨーロッパ四カ国(デンマーク、フィンランド、アイルランドとポルトガル)を訪問した。劉の訪問日程は非公開で、中国共産党メディアは劉が訪問を終えた後に報道する。しかし、劉雲山はフィンランドとアイルランドの訪問期間中、全行程で法輪功修煉者からの抗議を受けた。

 劉雲山がヨーロッパ四カ国を訪問するに際し、追査国際は特にレポートを発表した。レポートによると、悪名高い「610弁公室」が創立された当初から、劉雲山は主要な成員であり、同時に2002年~2012年にかけて中央宣伝部の部長を担当した。この期間、劉はマスコミを利用して、法輪功に対して全力で中傷を行い、中国共産党による法輪功迫害は頂点を極めた。多くの法輪功修煉者が迫害され死に至り、更に地球上でかつてない罪悪――法輪功修煉者への生体臓器狩りおよび臓器売買が行われた。

 劉雲山に関する追査国際のレポートは最後に「ここで、我々は法輪功迫害に参与した全ての人々に警告する。法輪功迫害はジェノサイドであり、反人類の罪である。ナチスが戦後裁かれたのと同様に、命令を受けて実行したという口実は免罪の理由にはならず、全ての参与者は必ず責任を引き受けなければならない。自ら罪を認め、他の参与者の罪悪を告発することで罪の埋め合わせをするよう努力することが、唯一の道である」と結んだ。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/6/20/293733.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2014/6/22/1751.html)
 
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