河北省の農婦に不当裁判 100人の警官出動
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 【明慧日本2014年8月30日】河北省衡水(こうすい)市の法輪功学習者・葛秀麗さんは昨年9月13日の昼、畑で農作業をして家に帰った際、警官に連行された。その後、村人が署名をして無実の葛さんの解放を求めたが、今年4月、景県裁判所は葛さんに対して開廷し、葛さんに8年の実刑判決を言い渡した。

 昨年9月13日昼、衡水市公安局、景県公安局、劉集派出所の警官20数人はパトカー4台で葛さんの家に向かった。警官は葛さんの家の壁によじ登って入り、身分を言わず、理由を言わず、令状も提示せず、葛さんと葛さんの娘2人(法輪功を学んでいない)を連行し、家宅捜索をした。葛さんの家にあったパソコン、プリンタ、現金などの私物を押収した。

 葛さんと娘は景県公安局に連行された。その後、家族は公安局に駆けつけ、椅子に手錠で繋がれ、全身に水を掛けられた葛さんの姿を見た。その日の夜、娘は解放されたが、葛さんは衡水市留置場に移送された。

 今年4月1日、景県裁判所は葛さんに対して不当に開廷した。裁判当日、100人ほどの警官が出動し、裁判所の周囲に厳重な警戒体制をとった。葛さんの夫、息子、親戚3人は法廷に入って傍聴したが、弁護士2人のうち1人しか法廷に入ることを許されなかった。弁護士は法廷で葛さんの無罪を主張したが、4月18日、裁判所は葛さんの家族に通知せず、葛さんに懲役8年の実刑判決を下した。

 裁判結果を不服として、葛さんと家族は上訴した。6月、衡水市裁判所は葛さんの弁護士に「葛秀麗の案件を開廷審議しない」と通知した。その後、弁護士は2回も公開裁判をするよう要求したが、衡水市裁判所は弁護士と葛さんの家族に通知せず、7月7日に「原判決を維持する」という結果を出し、葛さんを石家荘市女子刑務所に送り込んだ。

 6月、葛さんと家族は景県裁判所の裁判官2人、公安局の警官2人に対して「法の執行者でありながら、法を犯したこと、不正裁判をしたこと、法律の履行を破壊したことなど、犯した罪を各検察局、裁判所、人民代表大会に控訴した。しかし、いまだにその返事はないという。

 今月5日、葛さんの夫は衡水市裁判所に電話したとき、葛さんはすでに刑務所に収容されたことを知った。

 葛さんは法輪功を学んだことで、患っていた慢性胃腸炎、心臓病、神経衰弱、リュウマチなどの病気が治り、人として生きる意味も分かった。葛さんは姑と仲良くし、近隣との関係もよく、 村人に「本当に良い人だ」と称賛されている。

 しかし、中国共産党当局は1999年7.20に法輪功への弾圧を開始した。葛さんは法輪功を学んでいるとして、ひどい迫害を受けた。

 2000年6月、共産党郷政府は葛さんが法輪功への迫害停止を求めて北京へ行くことを阻止するため、葛さんの家に監視役を派遣し、葛さんを監視させた。葛さんは実家に帰っても、町の市場に出かけても、トイレに行っても監視されていた。葛さんは1カ月間で3回も拘束された。

 2001年元旦前、郷政府は葛さんを24時間監視することを指示した。それに対して、葛さんが「人権侵害です」と言っただけで、「郷の幹部を攻撃した」と言われた。元日になって、副郷長ともう一人が葛さんの家に行き、葛さんに暴力を振るって連行しようとした。葛さんの悲鳴を聞いて、近隣の人が駆けつけてきて、副郷長らの暴力行為を非難したが、2人は郷政府に帰って20数人を連れてきた。「誰かが俺らの行動を阻止したら、逮捕するぞ」と脅迫した。

 郷政府に連行された葛さんは、610弁公室のリーダーに竹のものさしで顔を打たれながら、「壁に突っこんで死ね」と暴言を吐かれた。殴打された葛さんは唇が腫れ上がり、食事をすることも困難になり、顔があざだらけで、目もすごく腫れてしまった。しかし、郷党委員書記、郷長は葛さんに「法輪功を放棄する保証書を書かないと、お前を苦しめてやる。拷問してやるぞ」と脅した。

 1月17日夜、葛さんは再び連行され留置場に拘禁された。その後、「社会の秩序を乱した」という罪に問われた葛さんは労働教養処分2年を下され、石家荘市労働教養所に拘禁された。教養所で葛さんは法輪功創始者を誹謗中傷した隊長を制止したため、ビンタをされて、湿度のとても高い独房に拘禁された。独房で葛さんは7日間吊るし上げられた。

 4月中旬のある日、葛さんは囚人服の着用を拒否したため、蹴られて立たされ、食堂に連れて行かれた。食堂には10数人の警官がゴムの棒を持って立っていた。警官2人は、葛さんの両肩、両腕を動けないように捕まえ、ほかの警官は交代でゴムの棒で葛さんを殴った。殴打された葛さんはでん部、足が極度に腫れ、鼻と口から血が流れ、服も血で染まった。しかし、警官は罵りながら、葛さんに囚人服を強制的に着せてペンを握らせ、法輪功を修煉しない保証書を書くよう強要した。保証書を書かない葛さんは指を叩かれ、再びゴムの棒で殴られ、スタンガンで電気ショックを加えられた。そして、葛さんは全身に痙攣を起こし、言葉では言えないほどの苦痛を味わって、意識がなくなった。しかし、警官は「水を浴びて目を覚ませ。目を覚めたら、一層苦しめてやる」と人間性を失って叫んだ。

中共酷刑示意图:多根电棒电击
拷問の再現:棒で殴られる

  (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/8/10/295809.html)
 
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