【明慧日本2014年9月5日】黒竜江省穆稜(もくりょう)市の法輪功学習者・高玉琴さんは5月12日、同市公安局の国保大隊(法輪功迫害の実行機関)の警官により自宅から不当に連行され、留置場に拘禁された。
2カ月後、高さんの子供たちは母親救出のために弁護士事務所を訪ね、母親の案件を北京市と重慶市の弁護士に依頼した。
7月24日午前11時過ぎ、北京からの王宇弁護士が牡丹江留置場に行き、高さんと面会しようとしたが、会えなかった。王弁護士は「法律には、弁護士は家族の委託書と弁護士証明書、弁護士事務所の紹介状を持っていれば、直接当事者と面会ができるとされています」と話したが、牡丹江第二留置場は面会を許さなかった。留置場側は「午前中に『誰であっても高玉琴との面会を禁止する』という穆稜市国保大隊からのファックス文書を受け取った」との理由を説明した。しかし、高さんの案件はすでに検察院に移されており、国保大隊が留置場に指示を出した行為は法律違反となった。
7月25日、王弁護士は高さんの家族と一緒に検察院へ行った。弁護士は高さんの案件の書類を読もうとしたが、担当者がいなかったため、読めなかった。そして、弁護士は苦情科に行き、第二留置場の不法行為を訴えた。午後、家族と弁護士は公安局国保大隊へ行き、「なぜ、留置場にファックスを送り、弁護士と当事者の面会を禁止したのか」と詰め問いたが、警官はいろいろな口実をさがして、責任を取ろうとしなかった。
8月10日、王弁護士と唐天昊弁護士が留置場へ同行し、高さんとの面会を求めたが、監管科課長は「市政法委員の李明先副書記は、北京からの『権利を擁護する弁護士』に対して『相手にしない。受け入れない。解釈しない』と、私たちに指示をした。お前たちがもし、当事者と会いたければ、お金を持って来い」と話した。そして、弁護士2人はすぐに牡丹江市検察院へ行き、留置場で聞いた話を伝えた。検察院では、ほかの弁護士2人が王弁護士たちと同じようなことを話していた。話を聞いた検察官・田は「私たちは必ず第一、第二留置場の違法行為を叩き直す」と言った。
8月12日の午前8時過ぎ、唐弁護士、王弁護士、李春富弁護士、李敦勇弁護士の4人は検察院へ行き、検察官から留置場宛に「違法行為をすぐに正すべき」と書かれた通知を受け取り、留置場に行った。しかし、留置場側は「法律の規定があっても、俺たちの上司である市公安局の命令に従わなければならない」と主張し、弁護士たちと当事者の面会を許さなかった。弁護士3人は市紀律検察委員会へ行き、留置場の違法行為を訴えたが、午後3時過ぎ、牡丹江公安局の警官に連行され、7時間拘禁された。唐弁護士は市裁判所へ行き、裁判長に会って案件の書類を要求しようとしたが、裁判長は弁護士と家族を避け、連続4日間も連絡を取れず、電話にも出なかったという。