中東臓器移植会議で発言するカナダの人権弁護士デービッド・マタス氏 |
【明慧日本2014年9月21日】第14回中東臓器移植学会議が今月10日から4日間、トルコ・イスタンブールのWOWホテルで開催された。カナダの有名な人権弁護士デービッド・マタス氏が会議に出席し、講演を通して、中国共産党による法輪功学習者からの臓器狩りの実態を伝え、出席者から大きな反響を呼んだ。
中東臓器移植学会議(MESOT)は「倫理の視点から見る寄付された臓器の運用について」というテーマで会議を主催した。トルコ、イラン、サウジアラビア、 カタール、ヨルダン、エジプト、日本、韓国、香港、米国とドイツなど十数カ国から、百名以上の臓器移植に関する専門家及び学者が参加した。会議は中東地区の臓器移植の現状、違法臓器売買の予防、臓器移植の倫理道徳、各国政府に対して臓器移植に関する法律実施の要請、及び世界各地で臓器移植の監視を行うメカニズムなどについて深く討論した。
中国共産党による生体臓器狩りを白日の下にさらす
会議の初日、招待に応じて出席したカナダの有名な人権弁護士デー ビッド・マタス氏は、「中東の臓器移植」をテーマとして講演を行った。マタス氏は中国共産党の生体臓器狩りの証拠として、中国の天津市第一中心病院がイン ターネットで臓器移植ビジネスを展開しているなどの例を挙げた。会議に出席した他の参加者も、「中国では自らの意志とは関係なく、違法に生きた体から臓器を摘出されている現象が大量に発生している。そして、この恐ろしい現象は主に法輪功学習者が対象になっている」と説明した。
法輪功は中国の修煉方法であり、「真・善・忍」に同化することを修煉の基本とする。1992年に李洪志先生によって初めて公に公開され、数年間で学ぶ人が1億人を超えた。マタス氏は、「中国政府の調査によると、1999年には法輪功学習者の人数が共産党員の人数を超えました。共産党はイデオロギーのコントロールを失うことを恐れ、法輪功の普及に嫉妬したため、強引に法輪功を取り締まり、迫害を開始しました。多くの学習者は法輪功をやめなかったため逮捕され、失踪してしまいました。デービッド・キルガー氏と私の調査結果によると、多くの法輪功学習者が生きている状態で臓器を摘出され、殺害されました」と述べた。
また、マタス氏は、「多くの法輪功学習者からの証言によると、中国で拘束されていた間、常に血液採取や臓器の検査などを強制されましたが、他の囚人はこのような経験がありません。その検査は学習者の健康のためではなく、拷問を受けたことによって臓器移植に影響が出ないかを調べるためのものです。中国では大量の臓器移植手術が行われ、待機期間は異常に短く、これが一つの証拠となります。世界のどこの国でも待機期間は数カ月以上、あるいは数年かかります。このような短い待機期間は、臓器を摘出するという目的のために殺さているということを意味しています。拘束された法輪功学習者以外に、大量の臓器がどこから来たのか説明できません」と述べた。
多くの参加者がマタス氏の講演に関心を寄せ、中国共産党による法輪功学習者からの生体臓器狩り、売買について怒りと非難を示した。
中東臓器移植学会の会長「非人道的な臓器移植に反対する」
中東臓器移植学会の会長であり、トルコのBaskent大学の学長でもあるメフメト・ハーベラル氏は、法輪功学習者からの生体臓器狩りについて、「臓器移植は人の命を救うためのものです。世界のどこ であろうとも、非人道的な臓器移植に反対すべきです。そして、この会議に参加している方々も私と同じ考えだと思います」と記者に語った。
会議中、主催者の支持により、法輪功学習者は会議に参加している各国の移植専門家や学者たちに、中国共産党による法輪功学習者からの生体臓器狩りについての詳細な資料を配布した。