9年間流浪を余儀なくされた女性 再び拘禁
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 【明慧日本2014年10月28日】黒竜江省のエン麗菊さん(50代女性)は9年間放浪生活を余儀なくされていたが、先月19日に郷里のチチハル市に戻って身分証の手続きをした際、鉄鋒区龍華路派出所の警官に連行され、今なお市留置場に拘禁されている。

 やむを得ず路頭に迷う

 エン麗菊さんは2005年5月、法輪功を学んでいるとの理由で、チチハル市正陽派出所の警官に連行され、様々な拷問を受けた後、懲役3年の不当判決を下された。

 留置場に拘禁されていた期間、エンさんは断食で迫害に抗議したため、体に肺結核の症状が現れ、生命の危機に晒されていた。警官は責任を負うことを恐れて、家族から数千元をゆすり取った後、エンさんを一時出所させた。

 エンさんは治療のために一時釈放されたが、警官が絶え間なく家に来て嫌がらせをしたため、エンさんは路頭に迷う生活を余儀なくされ、家に帰ることができなかった。

 身分証の手続きをして再度連行される

 9年間放浪生活をしていたエンさんは、身分証がないため、働くことができなかった。生活を維持するため、先月19日、エンさんは派出所へ身分証の手続きに行った。龍華路派出所は身分の情報を検索した後、すぐにエンさんの身柄を拘束し、そして、9年前にエンさんを迫害した竜沙区の正陽派出所まで移送した。

 竜沙区の国保大隊(法輪功を迫害する機関)副大隊長は、当時のエンさんの案件の担当者だった。当日の午後、孫と他の警官はエンさんに署名するよう強制したが、エンさんは拒否した。その場で、エンさんは全身がけいれんし、口から白い泡を吐いて、夕方6時頃に建華総医院に運ばれた。

 エンさんは酷いけいれんを起こしながら、傍に5人の警官が監視していた。人々が囲んで来て「どういうことですか?」と聞くと、警官は「法輪功」と答えた。人々は「こんなに酷く弱っているのに、まだ釈放しないのですか?」と非難した。翌日、エンさんの家族が来て釈放を求めたが、警官は「派出所に戻る」と言って家族を騙し、秘密裏にエンさんを市留置場に連行した。エンさんは現在もなお拘禁されている。

 9年前に受けた迫害

 2005年2月、エンさんと他の法輪功学習者60数人が正陽派出所の警官に連行された。そのうち30数人が同市の双合労働教養所に送られた。董文強さんなど10数人が不当に懲役を宣告され、馬文盛さんは当時迫害されて死に至った。

 当時、エンさんと夫(学習者ではない)が正陽派出所の警官により強制連行された。警官は様々な拷問でエンさんを苦しめた。エンさんは吊るされ、両腕を引き伸ばされ、両腕が切れたように痛み、長時間経ってようやく下ろされた。

中共酷刑示意图:吊铐
拷問のイメージ図:吊るし上げられる

 それから、警官はエンさんの腕にタオルを巻いて(外傷が見えないように)吊るし、足は浮いている状態で、警官はタバコに火を付けて目と鼻孔を燻(いぶ)し、エンさんは苦しくて涙が流れた。

 警官はまたエンさんを窓のない部屋に監禁し、足枷(かせ)を付け、エンさんは呼吸困難となった。

 さらに、警官はエンさんに目隠しをして地下室まで引きずった。地下室の暗くて不気味な恐ろしさは形容できないほどだ。大きな部屋の屋上には鉄パイプがあり、太い縄が付いている。警官はエンさんの腕を後ろに反らして吊るし上げ、身体を何度も揺り動かした。天上から地面まで10メートル以上の高さがあり、心を引き裂かれるほどの苦しい拷問だった。

酷刑演示:吊铐
拷問の再現:吊るし上げられる
 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/10/1/298405.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2014/10/4/146229.html)
 
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