文/ミズーリ州の大法弟子
【明慧日本2014年11月2日】『フリーチャイナ~信じる勇気』(以下『フリーチャイナ』と略称)は、法輪功学習者が中国の監獄で拷問を受け、強制労働を強いられた実話に基づいて、法輪功への集団の弾圧の実態を描いたドキュメンタリー映画です。音響作成会社「ワールド・2ビー・プロダクション」と衛星テレビ局「新唐人テレビ」が共同で制作した同映画は、2012年フィラデルフィア第一回目の「言論自由映画祭」を受賞しました。
2012年のワシントンD.C.法会の後に、新唐人テレビ局は皆に「フリーチャイナ」を映写して、全世界で「フリーチャイナ」を宣伝することを呼びかけました。同映画は西洋人の考えと論理によって製作されたため、米国で真相を伝えるにはとても適しています。2012年フィラデルフィア第一回目の「言論自由映画祭」で、同映画祭の主催団体である非営利団体「American INSIGHT」の創始者Margaret Chew Barringer氏は「この映画を通して世界に変化をもたらしたい」と語りました。修煉者でない常人でさえこんなコメントを出していたので、「フリーチャイナ」は絶対に普通の映画でないと私は確信しました。わずか53分間の間に、人々に対して相当深く真相を伝えることができ、この映画は衆生を救い済度するにおいて強い力を持っていると思います。
新唐人テレビ局は社会経験、および政治家に真相を伝える経験が豊富な学習者によってこの映画を宣伝することを望んでいましたが、米国に来てわずか4年、大学を卒業したばかりの私にとって、このような宣伝活動はかなり難しそうです。自分にはこのプロジェクトを協調する能力があるかに関してまったく自信がありませんでしたが、これは自分を鍛えて、成熟する良い機会だと思いました。私は現地の協調人Aさんに自分の考えを言ったら、彼女はとても私を支持してくれました。それならよく努力しようと私は決心しました。
物事を極めて簡単に考えてしまうのは、私の大きい欠点です。素敵な願望だけがあってまだまだ足りなくて、本当に困難に出遭った時にどのように金剛不動の正念で直面するかは、その後の活動を通して、私が克服しなければならない課題となりました。
私は新唐人テレビ局の「フリーチャイナ」宣伝を担当する総協調人にメールを出して、簡単な自己紹介をしてから、現地で「フリーチャイナ」を宣伝したい願望を表しました。すぐに返答が来ると思ったのですが、数日も立って何の連絡がなくて、トレーニングの知らせも現地の協調人から聞いたのです。「新唐人には経験が浅いと思われているだろう、やはり『フリーチャイナ』の宣伝なんか止めよう」と迷いました。しかしAさんは私に諦めないでくださいと励ましてくれました。自信がないことも自我に対して一種の執着で、私たちの能力はすべて師父がくださったもので、自分の能力や他人が自分をどう評価するかに強く固執することは、実は自我に固執することであり、それはすべて私が克服しなければならないものだと悟りました。
オンラインでのトレーニングを受けて、私は映画を映写するやり方を覚えました。また現地の同修から、この件に興味を持つ数人を探して、私たちの宣伝チームは一応創立しました。その時は2012年8月中旬で、新唐人テレビ局は各地に8月中に2回、試写会を開催するように求めていました。そのために私たちはすぐ行動し始めなければなりません。
まずやらないといけないことは場所を探すことです。場所の格が低すぎてはいけないし、借りる料金も考慮に入れなければなりません。私たちは図書館、ホテルの会議室、映画館などを探してみたのですが、最後に某市民センターで「フリーチャイナ」の試写会を開催すると決めました。
場所の問題を解決した後、場所の問題は最も難しいことでなく、一番の難題はどうやって観衆に来場してもらうかだと気づきました。私は大学時代に真相を伝えた教授や、場所を探す過程で知った人たちに招待メールを送って、現地の同修も自分の親戚や友人に試写会を知らせました。
皆から返答を待つ過程も自分の心を修める過程です。私は毎日何度も返答のメールが来ていないかをチェックしました。不安、焦り、いらいらの気持ちが時には浮かんできました。それで、神韻のチケット販売に携わる時の体験を思い出しました。毎日、大変な苦労をして神韻の宣伝活動をした後に、チケットがたくさん売り出されるようにと心の中で強く祈りました。あのような焦りと不安な気持ちも、自分が払った苦労に対する執着であると分かりました。まるで一枚のチラシを配ったら、当然それに相応して一枚のチケットが売り出されるはずというような期待でした。今も同じ心理が働いていて、招待メールを一通送ると、一人の観衆が来てくれると期待しています。しかし最後の数日になっても、返答は相変わらずとても少なかったです。消極的にならずに正念を保とうと、私はずっと自分に言い聞かせていましたが、結果に対する重視はプレッシャーになって私を纏っていました。試写会当日、来場者は少なく、返答をしてきたが当日欠席の人も少なくありませんでした。試写会は緊張の中で無事に終わりましたが、私は多少気落ちしました。しかし何と言っても第1回の試写会を無事に終え、多少の経験を積むことができたと周囲の同修は私を励ましました。
来場者のターゲットは政治家や財界の人であると新唐人テレビ局は要求していますが、私はそのような人物と付き合った経験が一つもありませんでした。誰をターゲットにすれば良いのか、私は××市の知事を思い付きました。2012年5月、法輪功に対する表彰を申し込んだ時に、私はその女性知事と何度か接触したことがあります。私は知事に電話して、「フリーチャイナ」を紹介するためのアポを取りたかったのですが、知事は事務所にいないため、私は片言の英語で伝言を残しました。全然うまく運んでいない感じがして、知事からきっと返事をもらえないと思いました。しかし数日後、知事から電話がかかってきて、面談を承諾してくれました。
修煉においていくつかの障害を突破したら、やっていることに転機が現れると私は感じています。例えば2012年5月、上述の知事に表彰を申し込んだ時も同じく、申請資料を郵送してからとても長い時間が経っても返事がなく、私はへこんでいましたが、そんな簡単に諦めるわけにはいかないとも思いました。自分は常人の態度あるいは外部環境に影響されやすく、英語が不得意で電話をかけることが苦手、等などの心理障害を克服して、「イチかバチか」という心構えで知事に電話を入れて、同じように伝言をしました。翌日に秘書から連絡があって、知事は私たちに表彰をくれるとのことでした。
今回、知事と会って、知事は「フリーチャイナ」を見に来ることを承諾しました。上映当日、知事はとても真面目に映画を見ていました。
(続く)
(2012年米国中部法会の発表原稿)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2012/11/2/136124.html)