【明慧日本2014年12月19日】遼寧省大連市金州区の法輪功学習者・楊淑文さん(62歳女性)は10月15日夕方6時ごろ、自宅近くで同区擁政派出所の警官により不当に連行された。当日の夜、警官は楊さんを留置場に監禁させるため健康診断を受けさせた。楊さんは高血圧症、心臓病だと診断されたが、強引に留置場に送り込まれた。
10月15日、3台のパトカーに乗っていた警官数人が楊さんを車に連れ込み、派出所に連行した。その後、警官は楊さんの自宅の鍵を没収し、楊さんの自宅に不法侵入した。誰もいない楊さんの自宅を家宅捜索した警官は、家にあった法輪功の関連書籍、法輪功創始者の写真、パソコン2台、プリンタ3台、携帯電話4台、MP3、法輪功の資料、現金200元などの私物を押収した。
楊さんは聴覚障害者で一人暮らしをしているが、いつも近隣と仲良く付き合っており、助け合って平穏な生活を過ごしていた。3人家族だった楊さんは、十数年前に息子とともに交通事故に遭い、傷を負った。その交通事故で楊さんは聴覚の障害を負い、息子は死亡した。息子を失って悲しみのあまり死にたいと思った楊さんは、さらに夫も亡くした。孤独で心身ともに傷だらけになった楊さんは生きる力を無くした。
その時、幸いにも楊さんは法輪功に出会った。法輪功の書籍を大量に読んで楊さんは人生の哲理がわかるようになり、徐々に心を広げ、笑顔を取り戻し、元気になった。
しかし、中国共産党政府は1999年7.20に法輪功への迫害を開始し、障害者である楊さんも被害を蒙った。
2011年6月29日朝8時過ぎ、楊さんは家の掃除をしていたとき、ノックの音が聞こえてドアを開けたが、数人の私服警官が一度に家に侵入してきた。名前を聞かれて、「はい」と答えた楊さんはすぐに手錠をかけられ、黒いカバーで頭を被され、靴も履けずに外に引きずられた。その後、警官は楊さんの自宅を家宅捜索した。
楊さんは擁政派出所に連行された。派出所で、自宅から押収されたパソコン、プリンタ、DVD機械、電子書、MP4、ネックレス、法輪功の関連書籍、法輪功創始者の写真、封筒、現金7000元などを見せられた。
当日の午後、楊さんは大連市留置場に送られたが、入所の健康診断で不合格だったため、派出所に戻され、一夜拘禁された。翌日、警官は楊さんを金州区病院に連れて行き、再び健康診断を受けさせ、午後に楊さんを留置場に送り込んだという。
2011年10月12日、警官は「お前を釈放する」と言ったが、楊さんを撫順市洗脳班に送った。洗脳班で、楊さんは4人に囲まれ、洗脳された。24時間監視されていた楊さんは、他の法輪功学習者と話すことも許されなかった。毎日、「三書」を書くこと、法輪功と法輪功創始者を罵ることなどを強いられたが、楊さんは「私の命は法輪功に救われました。心から法輪功と法輪功創始者に感謝しています。ですから背くことはしません」と言った。
同年11月10日、楊さんはやっと解放されたが、警官は親族から5000元をゆすり取った。
今年10月15日、楊さんは自宅近くで再び連行された。情報筋によると、現在、留置場に拘禁されている楊さんは不当判決に直面しているという。
障害を持つ楊さんは身寄りもなく、一人で生活を維持するのが精一杯だが、当局によって迫害を加えられたという。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2014/12/4/147166.html)