従姉とその夫の実話
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文/中国の大法弟子 迎春

 【明慧日本2015年1月28日】私の従姉は生粋の瀘州育ち(訳注:四川省南部の都市)の人で、今年60歳になりました。彼女は顔色がよく、がっしりとした体格をして元気で明るく、話す声は朗々としています。ここ数年、彼女は故郷を離れ、新しい環境で子供達と一緒に暮らすようになりました。まわりの誰もが、健康で、精神状態もよいこの普通の農村の女性に、とても不思議な経験があるとは思いもよらないでしょう。

 彼女は40歳の時には既に、4人の子供を出産していました。貧しい農村でのきつい農作業と子育ての重圧は、彼女の体を蝕み、いろんな病気が彼女の身に相次いで襲いかかりました。リューマチ性心臓病、腎臓炎、また、乳腺増生症により胸は腫れて痛く、その他、便秘もあり、そして両足が腫れ、歩くのも辛く、全身が浮腫んでパンパンでした……。彼女はいつも杖をついており、話をしても声が出ず、気力はまったくありませんでした。その後、彼女はもう働けなくなって外出するのも難しくなり、皆は彼女がもう長く生きられないのではないかと思っていたようです。

 1998年のある日、彼女は重病の体を引きずり診療所に点滴を受けに行きました。病院から帰宅途中、彼女は遠い親戚の従妹に出会いました。その従妹は彼女のこの様子を見て、法輪功がとても素晴らしいと紹介してくれました。彼女はそれを聞き、すぐに法輪功を習いたいと思いました。家に帰ると、彼女は矢も盾もたまらず、夫に法輪功を習いたいと告げました。夫もとても賛成して、すぐに法輪功を学んでいる自分の実兄を迎えに行き、1週間ほどを滞在させ、彼女に法輪功を教えました。

 法輪功を習って間もなく、ある日、彼女は無意識にズボンを上げて見たら、今までパンパンに腫れていた足の腫れが引いていることに気付きました。これは今までまったく無かったことです。従姉はこの思いがけない出来事に大喜びし、皆を呼ぶと「ほら、見てください、足の腫れが引いたのよ!」と言いました。それから彼女は少しもためらわずに、数百元もした様々な薬を全部捨て、揺るぎなく大法修煉の道を歩み始めました。

 彼女の体はとても早く回復しました。畑や家の中などで水を汲み、肥料を運び、田植えをし、粟を脱稃(訳注:だっぷ、脱穀の次に行う籾殻を外す作業)し、豚を飼育し、ご飯を作る、そんな彼女の忙しく働く姿が再び見られるようになりました。彼女の復活は家族全員に喜びをもたらし、周囲の人々に法輪大法の素晴らしさと不思議さを伝えました。

 しかし、佛法が世間で伝えられると、必ず魔が妨害します。1999年7月、中国共産党は法輪功に対して迫害を始めました。従姉が住む町も、黒い雲に包まれ、恐怖の雰囲気に覆われました。派出所の警官や郷と鎮の幹部は法輪功修煉者の家に行っては大法の書籍を出すよう脅迫しました。しかし彼女は彼らに「法輪功を煉功して、私の病気は完治しました。これほど素晴らしい功法なのに、どうして煉功してはいけないのですか?」と言いました。多くの共産党の幹部は「法輪功があなたにいくら良くても、共産党がだめだと言えば、それはだめだ、本を出しなさい」と言いました。

 従姉は本を出すのを拒否したため、村の共産党幹部は村長をやっている彼女の夫に「彼女は態度が悪い」と言いました。彼はそれを聞いて、とても緊張し怖がっていました。あの時、テレビでは24時間、法輪功を中傷するニュースや、また大法の書籍を燃やしたり、人を連行したりする情報を繰り返し放送していました。彼はテレビの前に立って、あまりにも怖くなって、何かを見るとすぐに従姉に大声で、「お前、早くテレビを見ろ、早く見るんだ、煉功をやめろと忠告したのに、お前はそれをちっとも聞かない。意地を張るなんてとんでもないことだ」と怒鳴りました。彼は従姉が迫害されるのを恐れ、自分と家族が巻き添えになるのを恐れて、何度も彼女に大法の本を出すように強要しました。

 彼は共産党幹部からの絶え間ない脅しと恐喝に堪えられず、ある日、家に帰って、姉に、「この2、3日のうちに煉功をやめ、明日までに大法の本を出さないと、罰金をとられることになるぞ。お前には罰金を払う金があるのか?」と言いました。強い恐怖の中、従姉の夫はますます理性を失い、ある日、従姉が留守をしている間に、彼は法輪功の書籍を見つけて燃やしました。

 ある日、従姉は彼の言うことに従わなかったため、彼は従姉を郷政府に通報し、また4、5人で従姉を連行させようとしました。その人たちは従姉を見て「あなたはまだ法輪功を煉功しているのか」と聞くと、従姉は「これほど素晴らしい功法をやめるわけがない」と答えました。姉は自分が九死に一生を得た経験の一部始終を彼らに話しました。その真実の話は彼らに感動を与え、一人の若い人は独り言のように「これは本当のことでしょうか?」と言うと、従姉は「村では知らない人はいません」と言いました。

 彼らはしばらく相談をして、従姉の夫に「あなたは奥さんを連行しようとしているが、何の理由も無いじゃないか。奥さんの話は筋道も理屈も通っていて、私たちは連行することが出来ないよ」と言いました。彼らはまた従姉に「私達は帰る。あなた達はお互いに助け合ってください。皆いい年なんだから」と言い残しました。

 あわれな夫は、ずっと中国共産党の邪霊に支配され、共産党の精神的な脅迫の圧力から抜け出すことが出来ず、その後、食道癌になりました。従姉は彼に誠心誠意に「法輪大法は素晴らしい」と念じなさいと言っても、彼はその勇気がありませんでした。法輪功修煉者は彼に善を勧め、教え導きましたが、彼は信じる勇気を持ちませんでした。こうして、彼は一回また一回と、救われる機会を失い、最後に苦しみの中で、この世を去って行きました。

 当初、夫は法輪大法を受け入れていました。彼は大法と縁があり、本来、大法からご加護をいただけるはずだったのです。共産党の迫害は、従姉一家の幸せを壊し、兄と大法との千古の縁を壊し、彼の命を奪いました。

 この真実の話を通して、人々が法輪功の真相を理解し、従姉の夫の結末を考えて、参考にしていただきたいと思います。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/1/9/302645.html)
 
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