法輪功迫害追跡調査国際組織 臓器狩りの疑いのある団体と人名を公表
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 【明慧日本2015年1月30日】中国共産党による法輪功学習者を対象とする大規模な臓器狩り事件が2006年に暴露されてから、『法輪功迫害追跡調査国際組織』(以下、「追査国際」)は中国国内における疑わしい団体と人物について詳しく追跡調査を行い、証拠を集め続けており、その調査結果を段階的に公表している。最近の公表によると、865軒の医療機関が法輪功学習者の生体から臓器を摘出し、移植を行っていることが分かった。その行為に関わった医療従事者は9,500人にのぼる。

 その中、軍隊と武装警察の病院は100軒を占め、関わった職員は2,098人にのぼった。最も多いのは地方病院の765軒で、関わった医療従事者は7,402人で約8割を占めた。

 調査の結果によると、中国国内で臓器移植を行う医療機関と移植の件数が1999年から突如増えている。これは中国共産党が法輪功に対して行ったジェノサイド政策の始まりと緊密につながっていることが分かった。少なくとも、現在までに865軒の医療機関が新設され、あるいは著しく臓器移植の規模を拡大したことが分かった。これらの医療機関は全国の22の省、5つの自治区、4つの直轄市、217の市に分布している。

 中国共産党中央軍事委員会直属の軍総合病院を始め、各大軍区にある各陸海空軍隊に属する総合病院、各大軍区の総合病院、各軍区大学付属病院などを含めた軍隊及び武装警察隊病院も法輪功学習者の臓器狩りと移植に関わっている。関わった地方病院は氾濫したかのように全国に点在し、さらに臓器移植を行う資格のない県立病院、及び漢方、婦人科、小児科などの専門病院や法医学の施設も数多く含まれている。

 中国国内の病院のネット上の情報、及び医学の雑誌や論文などによると、2014年9月までに臓器狩りの疑いがある医療施設では少なくとも、腎臓移植17万6千267件、肝臓移植4万170件、角膜移植13万7千294件が行われたことが分かった。

 しかし、これらの数字は施設と期間が限定されている中での統計で、全体像を反映したものではなく、事件の氷山の一角だとしか言いようがない。それは軍系統の病院が臓器狩りを軍事機密としており、実際の数字が闇に葬られているからだ。

 2006年から、中国共産党は国際社会の圧力に屈し、仕方なくドナーは主に死刑囚からだと初めて認め、主張し続けている。しかし、自身が公表したその死刑囚の人数が年々減少していくなか、2000年以降、臓器移植の件数が爆発的に増え続けていることに説明がつかない。しかも、中国国内で2010年から臓器提供できる環境を作り始め、2014年3月になって初めて一人の臓器提供者が現れた。2000年から現在まで、臓器移植ドナーの出所の多くが不明になっている。

 それに加え、解放軍総後勤部の衛生部元部長・白書忠氏は次のことを告白した。「当時は江主席だった……ある命令が届いた。これらのこと、すなわち移植臓器のことをさらに大きく……命令を受け、法輪功を根絶するため様々なことをしてきた……言わば、軍は腎臓移植に全面的に関わっている」

これらの資料を踏まえ『追査国際』は、中国共産党が法輪功学習者の生体から臓器狩りをしているのは、江氏が直接命令を下し、国家のあらゆる組織を駆使し、法輪功学習者に対しジェノサイドを行っている指摘した。

 同団体の調査結果から、臓器狩りには以下の特徴がある。

 膨大な臓器移植の件数 複数の手術を同時に行う

 『中国肝臓移植登録(CLTR)』によると、沈中陽を始めとする天津市第一中心病院と武装警察総病院の移植チームは、2010年までに6270件の肝臓移植手術を行った。しかし、1994年5月から1999年までの5年間に行われた肝臓移植手術は10件に満たない。

 中山大学付属第一病院の臓器移植センターは2013年12月までに、腎臓移植4000件、肝臓移植1500件、眼科では現在までに4万件の角膜移植を行っている。西安交通大学第一病院の本院は2013年12月までに、約3700件の腎臓移植手術を行った。また、他の23軒の病院を指導して1万件以上の腎臓移植手術を行った。浙江大学医学院付属第一病院の腎臓移植手術の件数は2012年5月までに3300件を超え、1999年までの件数の7倍である。2014年7月までに1500件あまりの肝臓移植を行った。

 南京軍区福州総病院の副院長・譚建明は、自ら行った腎臓移植手術が4200件以上にのぼる。南方医学大学(元第一軍医大学)付属南方病院は2009年7月までに3800件以上の腎臓移植手術を行った。また、付属している珠江病院も3100件の腎臓移植手術を行った。第二軍医大学付属上海長征病院は2013年までに、4230件の腎臓移植手術と1238件の肝臓移植手術を行った(全軍臓器移植研究所所長・朱有華は自ら2300件の腎臓移植手術を行い、一日に5件の腎臓移植手術を行ったこともある)。

 2014年3月6日の『東南快報』によると、2月18日に南京軍区福州総病院の肝臓、胆嚢を専門とする外科主任・江芸をはじめとするチーム16人の医師は、17時間で5件の肝臓移植手術を行った。2006年3月14日の『広州日報』に「記者は最近、中山大学附属一病院の手術室で、5件の肝臓移植と6件の腎臓移植手術を同時に行っている場面を目のあたりにした。この病院の移植センターの最高記録は一日19件の腎臓移植手術であり、肝臓移植手術の一日の最高記録は6件と1件の多臓器移植手術です」という記事がある。

 中南大学湘雅病院のホームページによると、2006年4月28日に当病院は同時に17名の患者へ移植手術を行った。2件の肝臓移植手術、7件の腎臓移植手術、8件の角膜移植手術である。2005年5月26日、当病院は15件の臓器移植手術を行った。同年9月3日、当病院は7件の心臓と腎臓移植手術を行った。

 2007年12月27日、鄭州市人民病院の腎臓移植センター主任・曲青山を始めとする移植チームは21時間で13件の腎臓移植手術を行った。2008年8月、湖北十堰東風車会社総病院は1日で10件の腎臓移植手術、1件の副甲状腺移植手術、3件の角膜移植手術を行った。山東省東営勝利油田センター病院は2002年4月26日に、6件の腎臓移植手術を行い、10月27日また5件の腎臓移植手術と1件の肝臓移植手術を行った。

 より多くの調査結果と明らかになった事実によると、中国共産党軍隊総後勤部は法輪功学習者からの生体臓器狩りの中心機構であることがわかった。総後勤部は各ルートを通して、ドナーを各軍病院と地方病院へ運ぶ。主に軍病院で臓器を摘出して移植を行い、余った臓器を地方病院に販売して暴利を貪っている。

 瀋陽軍区後勤部のある軍医は何度か海外のメディアに投書している。「膨大な数のドナーを保証できる。中国で行われた非公開の臓器移植の件数は公開されている件数の数倍あり、もし公開している件数が年間3万件だとすると、実際の数は11万件以上です。中国は世界で巨大な臓器移植貿易ネットワークを構築し、国際的な生体臓器貿易センターとなりました。2000年から世界の生体臓器移植総数の85%を占めしました。この数は解放軍委員会へ提出した資料の一部です」と暴露した。

 以上のことと『追査国際』が挙げた医療機関の移植量から、中国共産党による法輪功学習者への生体臓器狩りの規模が大きさが推測できる。

 ドナーは高品質、新鮮かつ豊富で待ち時間は極めて短い

 全国の臓器移植病院は規模に関係なく、若くて健康な高品質の生体臓器ドナーが豊富にいると公表しており、しかも移植する前の臓器保存時間は極めて短い。その文章にはドナーの情報として「肝炎なし、脂肪肝なし、悪性腫瘍と慢性病なし」、「長期にわたり薬品使用歴なし」、「飲酒歴のない突然死」、「青年と壮年」です。甚だしきに至っては『追査国際』の調査員が、電話で法輪功学習者の健康な臓器を提供することができるかと聞くと、「私達がここで使っているのはすべてこのようなものです」と答えた。

 北京軍区総病院肝胆外科は「高速かつスムーズに肝臓を入手するルートを構築し、直ちに北京周辺、ひいてはその他の省、市から高品質の肝臓を入手することができます」と吹聴している。角膜移植の件数が中国の東北でトップを占める瀋陽軍区総病院の眼科は「全軍と東北地区で最大規模のアイバンクが設置され、ドナーは豊富で、いつでも角膜移植の患者のために新鮮な角膜を提供することができる」と吹聴している。湖北益陽市の人民病院腎臓移植科は、「中国人民解放軍総医院と第1軍医大学付属病院腎臓移植センターの全面的な協力の元、最も良い肝臓を選びます。移植する腎臓は早期に全面的に厳しく検査し、腎臓の品質と適合性が最も良いものを確保します」と吹聴している。

 臓器への血液の流れが停止した瞬間から、冷蔵保存されるまでの時間が短ければ短いほどその臓器の品質は良く、移植する成功率は高い。南京医科大学付属病院の2005年から2007年の112例の移植はその時間が0~10分で、平均で4分以下になっている。第二砲兵総医院の2004年から2007年の103例の「健康な若者の死体」からの肝臓提供の場合、その時間は0~5分。上海第2軍医大学長征病院の2001年から2004年の240例の肝臓提供の時間は0~8分で……この肝臓を摘出する過程はドナーを生体から「動悸のない死体」に変える殺人の過程だと言える。

 これらの病院は普遍的にドナーの待ち時間が極めて短く、「急診移植を展開することができる」と公言している。第2軍医大学長征病院は、2003年から2006年の3年間で120例もの急診の肝臓移植を実施しており、入院後、平均して3日しか生きられない重症の肝炎患者も受け入れた。もっとも速い患者は病院に来てから4時間で肝臓移植を受けた。浙江大学医学院付属の第1病院肝胆膵臓外科(衛生部多臓器聯合移植研究重点実験室)は2000年1月から2004年12月までに46例の急診の肝臓移植を実施したが、患者は皆72時間以内に肝臓の移植を受けた。

 雲南腎臓病院はウェブサイトで「この病院はドナーが移植を受ける体を探す臓器移植の病院」と自己で暴露し、「最も短い時間で健康な腎臓が見つかることを保証する」、「最も高品質で新鮮なドナーを提供することを保証する」、「毎週移植手術がある」、「医師としては腎臓を移植することに賛成さえすれば、移植成功の自信がある」、「もし成功しなかったら成功するまでやり遂げる」などと宣伝している。

 このような保障は巨大な生体臓器の倉庫がなければ成り立たないものであり、中国国内の臓器移植を行っている病院は、必要に応じて大規模に殺人を犯していることが分かる。

 1999年以降、多くの病院は臓器移植部門を開設し血生臭い暴利を貪る

 中国共産党が法輪功への迫害を始めた後、2000年から中国各地の医療機関は、規模にかかわらずほとんど臓器移植部門を開設し、あるいは既存の規模を素早く拡大した。

 北京大学臓器移植センターは2001年10月、当時の全国人民代表大会副委員長(日本の国会副議長に相当)韓啓徳氏の直接の指示によって設立され、肝臓、腎臓、膵臓、心臓、角膜、髄などの移植部門を開設し、13年12月までに2千件近い腎臓移植と900件以上の肝臓移植を行った。武装部隊臓器移植研究所は2002年4月から正式に稼働し、2014年5月までに肝臓移植2千件、腎臓移植1千件を行った。

 解放軍第309医院「全軍臓器移植センター」は腎臓移植を2100件以上、肝臓移植を600件近く行い、売上は2006年の3000万元から2010年には2億3000千万元にまで伸びた。第三軍医大学附属新橋医院は12年7月までに腎臓移植を3400件行った。付属の大坪医院は年間売上3600万元から2009年には9億元に伸びた。

 条件が揃わず、国家衛生部(厚生省相当)の審査で不合格になった病院でも臓器移植部門を開設し、更に、漢方医院、小児科医院、産婦人科医院、司法医及び県レベルの病院も参与している。

 西安高新医院のウェブサイトに臓器狩りの紹介文章があった。「酷暑、極寒にかかわらず、4、5人が旧いワンボックスカーに詰め込まれており、臓器を摘出される」、時には「一日に7、8件の移植手術を行う」2002年から2007年までの5年間で当医院は230件の腎臓移植、肝臓移植30件あまりを行い、年間売上は1千万元以上となった。

 江西南昌大学第一附属医院臓器移植センターのウェブサイトによると、移植課が設立されて4ヶ月後、一日最大6件の移植手術を行ったことがあるという。第二附属医院も各種の角膜移植手術が計5千件を超えたという。当時の江西省の書記・孟建柱氏が当該医院の移植に関心を示し、自ら世話人を担当し、上海臓器移植センターとの連携関係を作ったという。

 広東省東莞市太平人民医院は2002年1月から10月までに、211件の腎臓移植を行い、当医院泌尿器外科主任・李傑は腎臓移植手術4000件に参与し、550件の移植手術を執刀した。雲南昆明司法医院法医証拠課は2001年から2008年までに1537件の腎臓移植を行った。

 鞏義市漢方医院腎臓移植センターは一日最大8件の移植手術を行うことができ、泌尿器外科主任・李宏道は500件以上の腎臓移植を行った。淄博市臨淄区産婦人科病院泌尿外科主任・李大躍は腎臓移植を300件以上執刀した。公安県人民医院は100件の腎臓移植を行った。

 科学界で有名な人物、アメリカ・ペンシルベニア大学の生物倫理学教授アーサー・キャプラン(Arthur Caplan)氏は、中国共産党の「需要に応じての殺人」の生体臓器狩りの行為に対して、「全人類の恥」だと指摘した。

 追跡リスト

 『追査国際』は追跡リストを公表して次のように指摘した。「現場にいて、しかも臓器狩りをはっきり分かっているすべての医療従事者は、第一線での殺人者となる。但し、それらの医療従事者は医師、看護師、麻酔科医だけではない。他の従事者や目撃者もいる。信憑性のある証拠が見つかるまでは、病院の医務従事者らは自分に対する訴えを否定するかもしれない。そような場合は、医務従事者らは謀殺の疑いがある対象や目撃者として見なされるべきである」

 また、追査国際の責任者・汪志遠氏は次のように強調した。「法輪功迫害のジェノサイド、反人類罪、これらはナチスの戦犯と同罪であり、いかなる命令があったとしても免れる理由にはならない。参与者は必ず責任を取らなければならない。正直に自首し、関わった者の情報を話し、功を立てるしか罪を免れる道はない」

臓器狩りの疑いのある865団体と人物の9500人のリストは中国語のページを参照

 団体:http://www.zhuichaguoji.org/node/45100

 人物:http://www.zhuichaguoji.org/node/45858

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/1/24/303597.html)
 
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