【明慧日本2015年4月3日】吉林省農安(のうあん)県の法輪功学習者・楊洪彪さんは2013年、中国共産党当局の裁判所に懲役9年の実刑判決を宣告され、吉林刑務所に拘禁された。楊さんは刑務所で「真・善・忍」の信条を放棄するように強いられたが、拒絶したため長期間、拷問を加えられた。そのため、昨年から楊さんの健康状態が悪化した。
刑務所の課長は、楊さんを「転向」させるために楊さんの自宅に電話をして、「楊さんの祖父に吉林刑務所まで来るように」と言った。楊さんの祖父(87)は法輪功の素晴らしさをよく知っているが、警官の電話に苦しみ、体調が悪くなった。
楊さんは医者で、1996年に法輪功を学び始めた。当時、楊さんの妻は楊さんが法輪功を学ぶことに猛反対した。楊さんは座禅をした時、妻に頭から冷水を浴びせられたが動揺せず、座禅を続けた。妻は怒って、楊さんを紐で縛り殴打したが、楊さんは座禅を続けたという。
2002年、楊さんは法輪功を学んでいるとの理由で労働教養処分を下され、長春市の朝陽溝労働教養所に拘禁された。教養所で楊さんは、ビニール袋を頭に被せられ、指には爪楊枝を刺され、独房に拘禁されて長時間、小さい椅子に座らされるなどの迫害を受けた。妻は楊さんが出所する1カ月前に教養所に来て、「離婚する」と告げた。
帰宅後、楊さんは農安鎮で診療所を開いたが、警官がいつも診療所に来て嫌がらせをした。そのため、楊さんは郊外の両家村で部屋を借りて診療所を開き、薬や治療道具の箱を背負って、日々村々を回診治療した。楊さんは医者として道徳心が高く、医術も優れており、人々に「良医」と呼ばれた。
ある村の老婦は、お金がなくて治療を受けられなかったが、楊さんは病気が治るまで無料で治療したという。もう1人の心臓病を患った老婦は、長春市の病院の医者から「治療しても駄目だ」と言われたが、帰宅後、楊さんに治療してもらい、快方に向かったという。
しかし、2012年11月初め、楊さんは警官により農安県留置場まで連行された。留置場で楊さんはスタンガンで電気ショックを加えられたり、ライターで背中や腕を焼かれたりしたため、いまだに傷跡が残っている。
懲役9年の実刑判決を宣告された楊さんは、刑務所で迫害を受け続けたため病状が現れ、病院に搬送されたこともあるという。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)