【明慧日本2015年4月15日】黒竜江省慶安(けいあん)県の法輪功学習者・劉忠傑さんは同省天成弁護士事務所の元弁護士である。劉さんは法輪功を学んでいるとの理由で、当局に家財の押収・連行・不当拘禁などの迫害を加えられ、10年間ほど放浪生活を強いられた。迫害によって、劉さんは肉体的・精神的に苦しめられ、健康状態が悪化した。現在、劉さんは話すことも食べることもできない状態である。
1999年10月29日、劉さんは北京で法輪功の無実を訴えようとしたが、行く途中で連行され、地元で2カ月半拘禁された。
その後、所属の弁護士事務所の主任は劉さんが再び陳情に行かないよう圧力をかけ、当局の劉さんに対する迫害に追随した。2000年4月19日、主任の協力で警官は劉さんを留置場に入れ、8カ月間拘禁した。留置場で劉さんは不当拘禁に対して断食で抗議を行ったが、警官に紐で縛られ、野蛮に灌食された。その後、劉さんは不明な薬物を強制注射され血液が緑色になり、痙攣を起こし、危篤になったため、帰宅させられた。
拷問のイメージ図:強制注射 |
2001年1月17日、劉さんは法輪功の資料を配ったため、発展郷派出所の警官に連行され、秘密裏にチチハル双合労働教養所に送り込まれ、1年間拘禁された。
教養所で、警官は劉さんを鉄の椅子に座らせて両腕を背中に回し、内側に歯がついた手錠をかけ、劉さんの両足も鉄の椅子の下にある二つの穴に固定した。劉さんが少しでも動くと、手錠が手首に刺さって出血し、痛みに耐えられなかった。6日間連続で、鉄の椅子に座らされた劉さんは両手・両足が腫れ、体が感覚を失い、何度も意識を失ってしまった。そして、意識がもうろうとする劉さんがこのまま死んでしまうことを恐れた警官は、劉さんを鉄の椅子から放した。
拷問の再現:両腕を背中に回され手錠をかけられる |
拷問の再現:灌食 |
2003年7月25日、中国共産党による法輪功への誹謗中傷宣伝に害毒された人々に、法輪功が迫害されている事実を知ってもらうため、劉さんはほかの法輪功学習者とともに、歓勝郷に行き、法輪功の資料を配っていたところ、地元の派出所の警官に連行された。その後、劉さんは派出所から出られたが、放浪生活を余儀なくされた。
2012年9月10日、劉さんは法輪功学習者・趙敏さんとともに、慶安県国保大隊(法輪功迫害の実行機関)の警官に尾行されて連行され、綏化留置場に拘禁された。2013年1月17日、留置場の迫害によって劉さんは意識不明になり、全身に痙攣を起こして病院に搬送され、「脳梗塞」と診断された。
同年3月5日、610弁公室の警官は家族に「聞きたいことがある、劉忠傑を裁判所に連れて行け」と命じたが、裁判所に行くと、劉さんは不正裁判にかけられ、20数分の裁判で懲役1年6カ月の判決を言い渡されたという。
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2015/3/26/149492.html)