文/中国・西北地方の大法弟子
【明慧日本2016年2月24日】偉大なる師父、こんにちは! 同修の皆さん、こんにちは!
第12回中国大陸大法弟子ネット交流会の機会を借りて、この数カ月、私たちの地区で何人かの同修が互いに協力し合い、昔の同修を探し、改めて大法修煉の道に戻した過程を皆さんにお話ししたいと思います。
S県に大金さん(仮名)という同修がいて、早くから修煉を始め、当時はとても精進していました。全身全霊を傾けて大法を広め、他の同修とも協力し、S県ではすぐに100人近くが大法を修煉するようになりました。大金さんはS県の法輪大法勉強会の責任者になりました。大金さんは大法を護るために北京へ行き、大法のために中国共産党に立ち向かい、不当に連行されました。戻って来てからも、引き続き真相を伝えていましたが、不当に懲役刑を受けてしまいました。刑務所の中でも大金さんは何度も迫害を乗り越えてきました。出獄の日、「610弁公室」の人員は大金さんを釈放せず、直接洗脳班に連行しました。長い間刑務所にいて学法も煉功もできなかったために、洗脳班で邪悟者たちの代わる代わるの洗脳に妨害され、ついにその嘘を信じるようになってしまいました。洗脳班から出た後、大金さんは学法も煉功もしなくなっただけでなく、S県の「610弁公室」のために法輪功の情報を提供するようになってしまいました。
大金さんが大法から離脱したことは、S県全体にとって大きな損失となり、学法が深くない一部の者は、この土地の責任者が大法から離れた事により、修煉を諦めてしまいました。
このような状況に直面し、地区の同修は何度も大金さんを探し、大法修煉に戻って来るように懇々と説得しましたが、まったく効果がありませんでした。当時、大金さんと関係が良好だったある同修が、去年大金さんに会うなり、「あなたは邪に悟ってしまったと聞いたよ」と言いました。すると、大金さんは怒って「誰が邪に悟ったというんですか。あなたにはあなたの悟りがあり、私には私の悟りがあるんです」と言いました。その同修は大金さんを説得することを諦め、結局けんか別れになってしまいました。また当時、刑務所内で大金さんと共に迫害を受けていた同修が大金さんに会い、戻って来るように説得しましたが、大金さんは表面上はおとなしく同修の話を聞いていましたが、考えが変わることはありませんでした。
私と大金さんは1999年7.20以前に大法を伝える中で何度も協力し、うまくいっており、お互いに信頼し合い、迫害を受けた当時、刑務所の中で互いに励まし合い、いくつもの困難を乗り越えてきました。出獄後、私は別の県にある実家に帰ったので、大金さんと連絡を取っていませんでした。
2015年の旧正月が終わった後、私と同修のAさんは大金さんに会いに行く事にしました。数百キロの道のりを経て、S県の街に到着しましたが、S県の同修に連絡が取れなかったために、1時間以上も無駄にしてしまいました。その後、S県の同修と共に大金さんの家に行ってみると、大金さんは山の方の工事現場に仕事に行っており、場所もわからず、携帯電話も持っていない、と奥さん言われました。旧勢力が妨害して、私たちを大金さんに会わせないようにしているようでした。しかし今回、私たちは自信に満ちており、S県の同修が県庁所在地で一人の人に会い、大金さんの新しい携帯電話の番号を手に入れることができて、連絡しました。
私たち4人の同修はレンタカーを借りて、人里離れた山村の工事現場に行き、その夜、大金さんに会いました。十数年会っていなかったので、私たちは再会をとても喜びました。私たちは、修煉を始めた当時、大金さんが勇猛果敢に修煉していたことや、大法を広めていた時、大金さんがどれほど多くの貢献をしたかを思い出して語り合いました。当時、大金さんが天安門へ法を護るために行った時のことについて、大金さんは興奮しながら、その時の奇跡について話し始めました。大金さんが天安門広場で「法輪大法は素晴らしい!」と叫ぶと、警官がどっと押し寄せ、大金さんの腕をつかみましたが、警官は大金さんを動かすことができず、4人の警官が大金さんの腕を持って動かそうとしましたができませんでした。大金さんの服に「法輪大法は素晴らしい」と書かれているのを警官が見つけ、その警官が前に出て来て大金さんの服を引き裂き、やっと大金さんをパトカーに連れて行き連行することができたのでした。
刑務所でも大金さんは警官の指図に従わず、警官たちは会議を開いてどのように苦しめるかを相談しましたが、大金さんは正念で警官に反撃したので、警官たちは大金さんに対して何もできませんでした。私たち4人は大金さんのために正念を発し続け、大金さんの話をたくさん聞き、大金さんの優れた点をたくさんほめ、話せば話すほど私たちは打ち解けていきました。
大金さんが話し終えた時、私は大金さんに「大法がこんなに良いもので、あなたは当時、あんなにも精進して修煉し、命も惜しまず大法を護っていたのに、なぜこの11年間、学法も煉功もしなくなったのですか? あなたにはあなたの考えがあると思うので、私はあなたの考えを聞きたい」と言いました。大金さんは「あなたは私の考えを聞きたいということですが、最初に説明しておきますが、以前私に会いに来た人たちは、説教なんていう生易しいものではなく、非難しに来たようなもので、私の考えなど全く聞こうとしませんでした。ですから、私は今から自分の考えを話しましょう」と言いました。大金さんは多くのことを話しましたが、基本的には洗脳班で聞いた邪悟者の嘘、洗脳班を出た後、長年にわたって受けた邪悟者の屁理屈、さらに法の中から邪悟者が都合の良い部分だけを抜き出して引用した言葉だけでした。さらに、邪悟者には一つの共通点があり、自分の修煉がどれほど高いか、どれほどすごいかを自画自賛し、他人は自分たちには及ばないので、自分たちの按排を聞き入れなければならず、他人にどのようにすればよいかを教える、などなどでした。
私たち4人は静かに大金さんの話を聞きながら、引き続き正念を発し、邪悟者が大金さんの頭の中に入れ込んだ毒素を徹底的に取り除きました。実際、かれらの屁理屈は低級で笑い話にもならず、考慮の余地すらありませんでしたが、恐ろしいことは、大金さんはその嘘を受け入れた後、誤った決定をしてしまったということでした。それは、法は学ぶものではなく、功は煉るものではない、というもので、すでに11年間学法と煉功を止めており、さらに3、4年間の刑務所での迫害を含めると14、5年も大法を離れてしまったことでした。大金さんが修煉を始めてから今日まで18、9年がたちましたが、なんと心の痛むことでしょうか。幸いなことに大金さんはまだ悪い方向に向かって歩んでおらず、師父を認め、大法を認めていますが、ただ学法も煉功もしていないだけだったので、私たちは大金さんを大法に帰って来させよう、とひそかに決心しました。
会話の中で大金さんはある人に触れ、その人は自分がどれだけすごいかを大金さんに話し、自分が『轉法輪』の「煉功して魔を招く」の章の中で語られているあの色欲の関を乗り越えた若者であると言い、大金さんにどのようにするかを教え、大金さんはそれを認めてしまいました。私は大金さんに「彼の話を聞いてはいけません。まず、その人がその若者であるとは言い切れません。たとえその若者であったとしても、ただ色欲の関を乗り越えただけで、すべての関を乗り越えたとは言えません。たとえその人がすべての関を乗り越えたとしても、それはその人が大法の中で修煉して向上した結果です。他人の修煉がどれだけ良くても、それはあなたの修煉ではないのですから、あなたはただ自分で学法し煉功し、法の中から少しでも悟るものがあったならば、それがあなた自身の向上であり、絶え間なく学法し煉功して初めて、絶え間なく自分を向上させることができるのです」と言いました。
ここまで話すと、大金さんは問題を考え始め、「そうですね。修煉を始めたばかりの時はこの法理がわかっていたのに、どうして邪悟者の嘘のために十数年を無駄にしてしまったのか?」と言いました。続いて、邪悟者が大金さんの頭の中に入れ込んだ屁理屈を、大金は一つ一つ話して、私たちの考えを聞いて来たので、私たちは法の中からそれらを一つ一つ打破していきました。その過程の中で、私たちは終始うまく事を運ぶことが出来ました。私たちが何年も学法し、真相を伝えることにより理解できた内容をすぐには大金さんに伝えませんでした。なぜなら大金さんの基礎は14、5年前にあり、私たちの現在の理解を伝えることで大金さんに新たな障害をもたらすことを避けたのでした。
なぜ大法弟子が警官に真相を伝えるのかを大金さんは理解できず、「警官たちに真相を伝えたって、陰であなたたちを嘲笑していますよ。警官たちがその様に真相を聞いているのを見たことがないし、警官たちに真相を伝えて何の意味があるのですか?」と言いました。そこで私は「あなたは真相を理解した警官に会ったことがないかもしれませんね。警官が大法弟子を迫害したら、警官は業を作ることになり、将来悪の報いを受けますので、警官こそ本当の被害者なのです。警官たちも普通の人であり、ただ中国共産党に利用されて悪いことをしているだけですから、警官たちも救われなければならないのです。100人の警官の中で1人だけが真相を理解し救われたとしても、無駄にはなりません。実際、多くの警官が真相を理解し、大法弟子を迫害しなくなりました。明慧ネットに1枚の絵が載っています。題名は「懺悔」で、絵の中で『610弁公室』のボスが師父の写真の前に跪いています。これは真実の出来事です。師父の写真に向かって立ち、合掌している人は、私たちの地区の○○○ですよ(大金さんはすでにその人を知っていました)。ですから、大法弟子が警官に真相を伝えることは絶対に無駄ではないのです」と言いました。ここまで話すと、大金さんは同意してうなずきました。
夜の1時半ごろになって、Aさんはあらかじめ準備してきた法輪功の映像を取り出しました。私たちは大金さんと一緒にそれを2時間見ながら、この数年来の大法の法を正す進展と悪人が悪の報いを受けた状況について伝えました。私たちは大金さんにそれを伝えながら、引き続き大金さんのために正念を発しました。4時になり、私たちは5式の功法を煉功し始め、6時に発正念し、2時間以上発正念しました。しかし煉功のとき、大金さんは木製のソファーの上で座禅を組み、ただ印を結ぶだけで何も動作をせず、2時間座禅を組んでいました。煉功が終わった後、私は大金さんに「なぜあなたは師父が伝授された口訣と動作に従って煉功しないのですか? あなたはそこに座って印を結んでいるだけで、煉功ではありません。あなたはすでに14、5年を無駄にしてしまって、もうこれ以上時間を無駄にできないと言っていたではありませんか。あなたがこんな状態であれば、師父は心を痛め、同修たちも心を痛め、中国共産党を喜ばすだけですが、あなたはわかっていますか?! 洗脳班で受け入れてしまったものをすぐにきれいさっぱり取り除かなければ、それはあなたを害しているのですよ。大法弟子は修煉の円満成就に達するまでは、一日も学法と煉功を止めてはいけないのです」と言いました。大金さんは私の話を聞くと俯いてしまいました。
しばらくすると、大金さんは私に「あなたたちは夜の間ずっと私に向けて正念を発していたのですか?」と尋ねました。私は「そうですよ! 私たちは毎日数回発正念をし、毎回始めの5分には『意念の中で自分の思想の中の良くない念、業力と良くない観念、或いは外来の邪魔を根絶します』[1]と念じます。なぜ毎回自分を清めるのでしょうか? 世の中の染物がめはいつでも人々を汚染しており、旧勢力はあらゆる邪悪要素を利用して大法弟子を妨害しており、もし思想業力が取り除かれていないのであれば、一層一層において思想業力をきれいに取り除く必要があり、絶えず思想業力を取り除いていさえすれば、自分の空間場はだんだん清純になっていくでしょう。あなたは十数年間、学法も煉功も発正念もせず、洗脳班で良くないものを受け入れてしまったのですから、あなたの空間場は真っ黒で話にもならない状態になっているはずなので、私たちはあなたのために正念を発しました。それはすべてあなたのために行ったのです。あなたの真っ黒な空間場に比べたら、10年間洗っていない服の方がまだましですから、私たちは夜通し寝ずにあなたをきれいにしていたのですが、それでもあなたは私たちに感謝しないのですか?」と言いました。
続いて、私は鞄から『轉法輪』を取り出し、大金さんの前まで行って目を見ながら「躊躇してはいけませんよ。今日から『轉法輪』を読みましょう」と言いました。大金さんはゆっくりと両手を伸ばして『轉法輪』を受け取ると、興奮した表情で一人一人同修を見ました。しばらくして、きれいな袋を見つけると、『轉法輪』を包み、「他にはどんな良いものを持って来たのですか」と私に聞きました。私はいつも持ち歩いているMP3とスピーカーを取り出し、大金さんに「この中には煉功音楽が入っています」と教えました。Aさんも明慧の真相DVDを大金さんにあげ、どのように操作するかを教えました。大金さんは顔を輝かせ、きっぱりとした言葉で、改めて修煉の問題について尋ねてきました。これまでの疑い深く、反発するような表情は消え去り、十数年前に一緒に法を広めた時のお互いに信頼し合い、息がぴったりだったあの頃がまた戻って来たような感じでした。
私は大金さんに「『轉法輪』を何回も読むことを勧めます。それから、ここ何年かで、合わせて四十数冊の大法書籍があり、多くの大法の新しい書籍をあなたは見ていないでしょうから、家に帰ってからあなたに送ります。あなたは全部読まなければならず、1冊も見落としてはなりません」と言いました。大金さんは笑いながら「必ず読みます」と言いました。
8時頃になって、大金さんは私たちを見送りました。この時の大金さんと昨晩の大金さんは全くの別人でした。大金さんは「今回、あなたたちがここに来たのは本当に良いタイミングでした。もし1時間早くあなたたちが私の家に着いたら、私は家にいても、少ししか話ができないでしょう。なぜなら妻があなたたちを追い出すでしょうから。もしあなたたちが1日遅く来たら、この現場は働く人たちでいっぱいになり、私たちが話す場所さえなかったでしょう。今夜だけが、私が家を離れ、しかも現場に働く人がいない時間でした。私たちはこの得難い機会を得ることができたのです」と言いました。
私たち4人はもちろんこの貴重な夜に大金さんを呼び覚ますよう按排してくださった師父に感謝しました。慈悲深い師父は1人の弟子も落とされたくはないのです。今回この事は、私1人で行うだけではダメで、同修たちが協力して長時間正念を発することにより、はじめて大金さんの空間場内の邪に悟った毒素と、長期にわたってたまり続けていた思想業力を取り除くことができたのです。さらに、最初から高次元の内容を絶対に話してはならず、それが障害をもたらすので、まず全ての下地が整ってからやっと最後に大金さんを呼び覚ますことができたのです。
半年がたち、大法弟子たちは江沢民を告訴することを全面的に開始し、私たちは再度、大金さんに会いに行きました。大金さんは改めて修煉の道に入りましたが、江沢民告訴について、一歩を踏み出せるかどうか、少し心配していました。
大金さんに会って、その精進にとても喜びました。大金さんは強い気持ちで修煉していただけでなく、以前S県で共に行動し、最近になって学法も煉功もしなくなった古い大法弟子を改めて修煉の門に呼び戻しました。私が送った何冊もの大法書籍を、大金さんたちは数人で交換しながら学んでいました。江沢民告訴に関しては、大金さんはすでに数人の同修と交流し、江沢民に対する告訴状を書いていました。夜、私たちは大金さんと一緒に引き続き江沢民に対する告訴状を書き、書いては改め、改めてはまた書き、一晩中寝ずに、空が明るくなってやっと書き終えました。
私は「昔の同修を呼び戻すことは決して難しいことではない。なぜなら師父がすでに按排なさっており、私たちが実行するのを待っておられる」ことを悟りました。さらに多くの昔の同修がおり、私たちは全体で協力して、昔の同修たちを呼び戻さなければなりません。さらに多くの昔の同修に、改めて修煉の道を歩ませましょう!
師父! ありがとうございます。同修の皆さん! ありがとうございます。うまく書けていないところがあれば、同修の皆さんのご指摘をお願いいたします。
注:
[1] 李洪志師父の経文:『導航』「二〇〇一年カナダ法会での説法」
(明慧ネット第12回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)