【明慧日本2016年9月3日】東京の一部の法輪功学習者は、先月25日、東京にある中国大使館の前で集会を行い、中国当局が法輪功学習者・王治文さんの渡米を禁止したことに抗議した。同時に、現中国政権に、王さんに新しいパスポートを発給し、旅行の自由とアメリカ在住の娘との団らんの自由を返すよう求めた。
中国共産党脱退サービスセンター・日本支部の佐藤さんは、集会で王治文さんが中国で拷問を受けたことを暴露し、海外の多くのメディアがこの件に関心を寄せていることを明かした。また王さんの出国を禁止したことで、各国から多くの抗議を招いた中国当局の愚かなやり方を批判した。最後に、佐藤さんは、未だに犯罪の首謀者に追随し迫害に加担している中国政府部門に、善悪には必ずそれ相応の報いがあると語り、すぐにでも止めるべきだと警鐘を鳴らした。
さらに、元中国軍医大学の博士・楊貴遠さんは、集会で王治文さんが受けた迫害の辛さがしみじみと分かると語った。楊さんも中国にいたころ、法輪功を修煉したことで強制連行され、全身が紐で丸く括られた拷問を受けたことがある。魔の手から逃れられた楊さんはこのように述べた。「パスポートを発給するのは、健全な国家として当たり前の義務です。これを利用し国民を迫害してはなりません。王さんは娘と18年間も離れ離れになっていて、今もなお、団らんさせないのはとても理不尽です。中国政府はいますぐに王さんが、娘さんと団らんできるように自由を返してあげてください。」
王治文さんは、元中国法輪大法研究会のメンバーの1人である。迫害が始まった1999年7月20日の夜明けに北京の自宅から強制連行された。そして同年の12月26日、裁判所に秘密裏に16年の実刑判決を言い渡された。獄中の生活は、想像を絶する残酷なものだった。様々な拷問と虐待を受けてきた王さんは多方面の助けにより、2014年10月18日にようやく釈放された。しかし、またすぐに洗脳班に入れられ、洗脳の教育を受けさせられた。国際社会から非難を浴びた中国当局が仕方なく王さんを家に戻したが、24時間の監視を続けている。先月上旬、父親を救出するため、娘夫婦は危険を冒して北京に訪れ父親と会った。そしてスパイの尾行を追い払い、渡米のビザなどの手続きを無事に済ませた。しかし、先月6日、広東の税関で王さんのパスポートが職員に破られ出国できなかった。理由は公安部がパスポートを無効にしたからだという。
現在、王さんは、北京の自宅で厳重に監視されている。