【明慧日本2016年10月19日】欧州の法輪功学習者によって編成された天国楽団が10周年を迎えたことに際し、今月2日、100人以上の楽団員が一同に集まり、楽団の設立10周年を祝うとともに、演奏を通して衆生を救い済度する修煉の過程を発表した。
初演を振り返る
天国楽団の協調人・フェリックスさんは開会式で「私は鮮明に覚えていますが、パリでの初めての演奏、オランダの花まつり、スコットランド、または多くの大都市、例えばロンドン、マドリード、ローマ、ハンブルク等々での演奏を大勢の人々が資料を受け取って、聴いていました。私たちは心血を注ぐと同時に、精進や師父の要求に達することを忘れてはいませんでした」と話した。
難関を克服して、執着を放下する
15人の天国楽団員が交流会で自分の修煉体験を発表した。皆さんが楽器の練習をする中で如何に困難を乗り越え、楽団の活動の中で体得したことを皆と分かち合った。この過程は彼らの執着を取り除く過程であることも分かり、例えば楽器を練習するとき、安逸心が練習の妨げとなり練習ができなかったばかりでなく、他人との競争心で、楽団の中で一番上手な奏者になるなどの執着心によって電車に乗り遅れたこと、恐れる心、人に好意を持たれないことを恐れる心をいかに取り除いたかを話した。
純正な心で人を救う
ローレンツさんは最近、天国楽団に入団した新しいメンバーである。彼はどのように楽譜を学んだのかを話し、10曲ほど演奏できるようになった過程について発表した。そして自分の良くない考え方を直さなければならないということも分かり「私は100パーセント純正な心で、衆生を救うために楽器の練習をしている訳ではありませんでした。思想の深くに名を求めていて、面子を重視し、他人が自分をどのように見ているのかを気にしていました」と話した。ローレンツさんは、学法を通じて焦って功利や利益を求める心は、共産党に注ぎ込まれた共産党思想であることが分かり、そして考えを正しく持ち、発正念によって雑念を取り除いていたという。
病業の関門を乗り越える
マヤさんは自分の演奏はレベルが高くないと思った時、最初に頭に浮かんだのは、常人の先生に教わりレベルを上げるということだった。しかし、マヤさんはこのように決めると、あらゆる妨害に出会った。関節が痛み始め、その痛みは日増しに酷くなり、終いには全身まで痛み出したという。マヤさんは自分の最大の執着心は安逸心で、朝の発正念はほとんどしないという。そして、マヤさんは楽団の巡回公演に対する思いが人一倍強かったとのこと。
東ヨーロッパでの巡回公演期間中、マヤさんは中国人修煉者と同じ部屋になり、一緒に発正念をした。しばらくすると彼女の頭痛は治り、膝の痛みも消えたという。彼女は感激して、発正念の意義と効果に対する理解ができたことに感謝している。同時に楽団の新団員、特に若い同修に対して感謝の意を表し、同修らの手本となってくれた。長い旅の疲れや、雨、炎天下の苦しみに直面していながらも、いつも微笑んでいた。マヤさんは「私に衆生を救い済度する機会を与えて下さった師父に感謝し、さらに修煉に対する理解を手助けしてくださったことに感謝し、慈悲なるご加護に感謝いたします」と話した。
楽器が奏者を選択する
シウェンさんは新しく楽団に入団し、あらゆる困難を克服した。最初に「どんな楽器を演奏したいのか?」と聞かれ、シウェンさんは「楽団が必要とする楽器」と答えた。結果としてシウェンさんが苦手とするドラムに決まった。落ち込んだシウェンさんは「楽器を変えてほしい」とは言えず、協調人に「ドラムをしっかり練習するように」と言われた。そこでシウェンさんは、ドラム奏者に「あなたは何故ドラムを選択したのか?」と聞いた。得られた答えは「これは私の選択ではなく、楽器が私を選択しました」。
この言葉はシウェンさんを内に向けて探すように促した。「よくわかりました。これは師父の按排であり、これは私が担当すべき楽器です。しばらく考え込んで、内に向けて探してみると、私の顕示心理や面子を気にする執着心が、私を不愉快にさせたのです。私が管楽器を選択しようとした理由は、自分の演奏テクニックを顕示するためであり、ドラムが不得意なことを人に知られることを恐れていました」と話した。
慈悲をもってほかの団体と接する
シンさんも東ヨーロッパでの巡回公演における修煉体験を発表した。楽団がポーランド・ワルシャワ文化祭のパレードに参加した時、横断幕を持つことになったシンさんは、前の団体との距離を保たなければならなかった。前の団体は上半身裸で、狂ったような音楽に合わせて踊っていた。シンさんは主催者が不在の時にできるだけ前の団体と距離をとっていた。しかしこの行動は主催側から指摘を受けた。シンさんは前の団体に対して排斥してはならないと分かった時、師父の説法を思い出した。「いかなる妨害に遭っても、具体的な出来事に深入りせず、自らを妨害することのないようにしてはじめて、妨害を振り切ることができ、しかも威徳はさらに大きくなるのです」[1]
師父の法理で目が覚めたシンさんは「私の心は一瞬のうちに静まりかえった。騒がしい雑音も一瞬のうちに遠のいていて、虚無に変わり、妨害されていることを感じなくなりました。高大で威厳がある自分に変わったことを感じ、心中で前で踊っている衆生に一念を発しました。衆生よ、大法が衆生を救いに来ました。あなたたちのためにも来ており、迷いの中で見逃してはならず、大法の妨害になってはなりません。私の心の中は彼らに対する同情や憐憫に満ち、反感が全くなくなった」と感じていた。
交流会終了後、楽団員の共感
交流会は夜11時に成功裏に終了した。司会者は「皆さんの参加に感謝します。それでは明日また会いましょう」と挨拶し、参会者の笑いを誘った。翌日、楽団員はエッフェル塔前や人権広場で演奏することになっていた。
交流会終了後の楽団員は「交流会の雰囲気はとても活発で、とても親切で、参会者は真剣に発表を聞いていた。発表する内容はとても説得力があり、心を開いて交流し同修たちを感動させた。同修が発表の中で執着心のことを話したとき、皆さんの心理状態はとても純正で、執着心は必ず修煉の中で解体される。また、この交流会を励みにし、帰った後も精進しなければならない」と話した。
注:
[1] 李洪志先生の経文:『波紋を呼んだ副元神に関する文書について』
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2016/10/15/159555.html)