桃を売る
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文╱中国の大法弟子

 【明慧日本2016年11月16日】私は農村の大法弟子で、1996年の冬から法輪大法を修煉し始めました。当時あまり多くの法理が分からず、ただ大法弟子として真・善・忍に基づいて行い、大法の基準で自分を律することしか分かりませんでした。

 私は4ムー(訳注:ムーは、中国で使用される土地の面積の単位。1ムーは666平方メートル)あまりの土地で桃を作っています。毎回、桃の季節になると、私は必ずお客さんが求めた品質基準通りに桃を選び、それをかごに入れ、悪いものを省き、重さをごまかさず、値段の駆け引きをしないで取引をしました。顧客は皆私との取引に従っていて、その後、彼らは私が法輪功の修煉者であることも知ったため、私の桃を検査免除品にしてくれました。

 桃を納品する時、桃農家の人は皆トラクターに桃を詰めたかごを載せ、長い列を作って検査を待ちます。誰もが一発で自分の桃の検査を通し、お金を多く稼ぐことを期待しています。一方、買い手は品質の悪い桃を極力仕入れないように、損をしないようにするため、双方の雰囲気はいつもピリピリしています。トラクターいっぱいの桃を売りさばくには、お互いが口を酸っぱくして交渉し、たくさんの精力を使い、しょっちゅうトラブルが起き、時には揉めたりもします。

 私の番になると、取引先の人はホッとして、「やっと息抜きが出来る。タバコを一服させてください」と言います。私の桃はノーチェックで直接買い手のトラックに載せられるので、ある時、取引先の人が「桃農家が皆法輪功を修煉してくれればいいのになあ。そうしたら、こんな苦労しなくても済むし、稼ぎもよくなるのに」とこぼしました。

 不思議なのは、桃が木に実っている時、他の農家の桃とさほど違わないのですが、市場に行くと、私の桃はなぜだか目立ってしまって、誰のものよりも立派に見えるのです。取引先の人が私の桃を見ると、他の農家の桃は全部劣って見えるのです。そのため、私の後ろに並んでいる人は皆、先に売らせてほしいと頼んで来ます。もし、私の桃を先に出せば、彼らの桃はなかなか検査に通らないのです。私はできるだけ譲りました。

 一度、新しい取引先の人が来ました。市場の管理員は私を指して、彼に「この人の桃は検査しなくても大丈夫です。彼は法輪功の修煉者ですから、絶対間違いありません」と言いました。そして、本当に検査無しで、そのまま私の桃を相手のトラックに載せました。私が帰った後、彼らは半信半疑で、好奇心もそそられ、車から私の桃を2かご下ろして、全部調べたそうです。そして、「立派ですね、確かに立派ですね」と言ったそうです。

 翌日、私は再び桃を納品しに行きました。その新しい取引先の人はトラックの上で桃が入ったかごを整理していました。彼は私を見て、作業の手を止めて、トラックの上で大声で「法輪大法は素晴らしい!」と叫びました。

 市場にいるたくさんの桃農家の人に皆聞こえました。それは2001年のことで、法輪功に対する迫害が最も残酷な時でした。彼があれだけ大勢の人の前で「法輪大法は素晴らしい!」と声を上げるとは、本当に立派だと思いました。

 ある時、私が桃を届けに行ったら、取引先の人は「あなたの桃はいつもの値段では駄目です」と言いました。私の不思議そうな顔を見て、彼は「あなたの桃はもう基準を超えているので、500グラムに対して、仕入れ値を5銭プラスします」と言いました。

 また一度、取引先の人が「あなたの桃を先にトラックに載せないでください」と言いました。私がどういう意味か分からないでいると、彼は「あなたの桃はトラックの一番後ろに載せるのです。東北の市場に持って行くと、向こうの人は後ろから桃を下ろしてチェックするから、あなたの桃を見たら、私の桃は全部売りやすくなるのだ」と笑いながら言いました。

 ここ数年、桃を売る過程において、多くの人は直接的にも間接的にも、法輪大法の素晴らしさを知り、法輪功修煉者は皆良い人で、最も信頼できる人だと分かりました。

 
(中国語: http://www.minghui.org/mh/articles/2016/11/12/337300.html )
 
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