河北省の王海金さんの迫害死の真相(写真)
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  【明慧日本2016年12月16日】河北省秦皇島市撫寧県の法輪功学習者・王海金さんは、2年前に撫寧県の警官に不当に連行された。王さんは県留置場で90日間、灌食され、殴打され、性の虐待を受け、労役を強制されるなどの非人道的な迫害を加えられ、危篤状態に陥った。傷だらけの王さんは帰宅して2カ月後に亡くなった。

  殴打され、歯が抜け落ちる

  2014年4月22日昼ごろ、自分の店舗で仕事をしていた王さんは、理由もなく、いかなる証明書をも提示されず、二十数人の私服警官に不当に連行された。そして、家財を押収され、その手続きと明細書は一切なかった。王さんは病院で健康診断を受けた後、夜8時頃、県留置場に拘禁された。囚人服を拒否したため頭を殴打され、その時に王さんの前歯が抜け落ちる。

 灌食される

 王さんは留置場に入ってすぐ断食したため、4日目に灌食された。そして、労役を強制され、殴打された。

王海金被绑架前在自家蛋糕店的照片
     王海金さん

  王さんの体は非常に衰弱する一方、毎日の作業量はどんどん増えていき、体に耐えられないものであった。5月13日、警官はまた王さんに対して不当な尋問を行い、王さんは再び断食して抗議した。留置場は数人の受刑者に王さんを抑えさせ、太ももを掴んで、口をしっかりとつまんだりして、その場で王さんの奥歯が抜け落ちた。女性の刑務所の医者が太くて長い管を鼻から胃の中に45~55センチほど挿入すると、王さんの鼻と口に血が充満し、当時の場面は悲惨で見ていられず、迫害に参与した女性医者でさえ嘔吐した。その日から、挿し込んだ管は抜いたことがなく、毎日1分1秒すべて王さんを苦しめていた。

 警官は受刑者に毒手を下させる

 警官は王さんを三度目の殺人犯と一緒に手錠で繋いで、殺人犯に王さんを苦しめるように指図した。王さんは汚く罵られ、滅多打ちされ、手が蒸しパンのように腫れ上がった。

  5月22日、警官は5、6人の受刑者に、危篤状態の王さんをさらに殴るように命令し、しかも、表から傷が見えないようにと指示した。人間性のない受刑者らは王さんの睾丸を強くつねたり、一斉に暴力を振るったりした。王さんの悲惨な叫び声は、留置場の全域に響き渡った。

  労役をさせられる

  王さんはケーキの紙カップを作る作業を強制され、毎日約4千個のノルマが決められていた。受刑者たちは各自の監室で作業を行い、衛生措置は一切なく、生産したものはどれ程不潔であるかが想像できる。

 王の体は極めて衰弱しており、しかも毎日の食事は栄養がなく、お腹の半分しか満たされないため、一生懸命に作業しても2千個にも達せなかった。警官は絶えず圧力をかけて作業量を加えていた。最後に、王さんは疲れ果てて、全身が浮腫んできて、吐き気がし、力が出なくなり、動悸が速く、息ができないなどの病状が現れた。

  7月、王さんは病院での検査を求めたが無視され、引き続き作業を強制された。その後、体調がますます悪化  し、ご飯が食べられなくなった。7月18日、留置場はようやく王さんを病院に連れて行き、検査を受けた。「心臓が衰弱したので、必ず入院しなければならない」と診断された。5日後、撫寧県国保の人員と留置場の警官は責任を負うことを恐れて、家族から2千元をゆすり取って、王さんを一時釈放した。

  90日拘禁された後、別人のように変わった

  7月22日の夜10時頃、事情を知らない家族が迎いに来た時に驚いた。背が高く90キロの体重の壮健な王さんは、留置場で3カ月間残酷な迫害を受けて、痩せこけて満面はひげだらけで、腰が曲がっている小柄な年寄りになった。家族は大変憤慨して、警官・陳英利に問い詰めた。陳は「ここは家と違うから、多少痩せても正常なことだ」と言い、今後、出廷などで呼ばれたら、すぐ来るようにと脅した。

  王さんは帰宅した後、言葉が少なく、意識が朦朧とし、物がはっきり見えず、全身に力がなく、座っても立ってもいられず、食欲がなく、眠ることもできず、息をすることさえ困難であった。

  警官が絶えず嫌がらせをする

 王さんは帰宅した翌日に、北戴河海寧路派出所の警官は、親戚の家に脅迫電話をかけた。2014年8月6日、警官・陳英利は「訴訟手続きはすでに検察庁まで回したから、王さんに検察へ来てくれ」と王さんの家に電話した時、家族は「王さんの身体はとても衰弱していて、もう少し安定してから」と説明したが、陳は「検察の指示で、自分は権限がない」と答えた。家族はすぐ検察に再三情況を説明し、女性の検察官に理解してもらったにもかかわらず、陳は次から次へと電話をかけてきて、また検察庁の人員を率いて、親戚の家まで王さんを探しまわった。

  帰宅して2カ月後に死亡

  王さんが迫害されてからは、王さんの家族は経済的に極めて大きな損失をこうむった。2014年8月7日、家族は金を借りて王さんを入院させた。

  検査によると、王さんの心臓は完全に衰弱していると診断された。正常値250に対して、王さんの数値はすでに9000を上回って、正常人の心臓により倍に肥大し、心臓の機能ができなくなっているという。

  毎日の多額な入院費は家族には耐えられなかった。その上、王さんの妻も勤務ができなくなり、2人の子供の面倒を見る時間もなくなり、7歳の娘もよく病院で泊まっていた。

  2014年10月9日の夜明け方、警官が絶えず行う嫌がらせの中で、王さんは冤罪が晴れないまま死亡した。

  2014年8月9日秦皇島第1病院が発行した危篤通知書と検査報告書

  家族はショックを受けた

  迫害の中で、王さんは経営していた商売を閉店し、大きな損失がもたらされた。王さんは拘禁された期間、王さんの妻は巨大な圧力に耐えながらも、毎日派出所・国保大隊・留置場などの部門を駆け回り、心身とも大きな打撃を受けた。家に80歳近くの年配者と2人の子供がおり、父母はいつも涙を流し、地面に転んで顔に傷があっても気付かず、息子に会いに行くと言っては心配した。子供は毎日学校へ行く時にドアを開ける勇気がなく、警官がいるかも知れないと怯え、心身ともに不安な生活を過ごした。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/11/24/338102.html)
 
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