人と争わず、人を咎めず、寛大な心で堂々と生きる
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文/中国成都の大法弟子 荷清

 【明慧日本2017年1月23日】1997年、娘たちは結婚し、新居は娘婿の両親が他人から借りた家にしばらく住んでいました。娘の会社と、娘婿の会社は協力関係を結んでいるため、どちらかの会社から福利マンションを購入することが出来ます。娘の会社はちょうど80平米の新しいマンションを建設しており、娘婿の会社はまだ建てていませんので、双方の親が相談した結果、娘の会社で新居を購入することに決めました。4万元(約48万円)未満で購入することが出来ますが、娘婿の両親はこれほどの大金を持っていないというので「それなら、こちらで半分か、もうちょっと出しても構わない」と言う条件で、前金の7千元(約8万円)は娘婿の両親が払うということでお互いに納得しました。

 人と争わず、人を咎めず、寛大な心で堂々と生きる

 それから、2カ月と経たないうちに姑が突然約束を破り、娘の会社で新居を買わないと言い出し、前金の7千元を返してほしいと要求してきました。娘の会社の上司はこれを知り機嫌を損ね、また、娘婿の会社にもマイナスの影響をもたらしました。ショックを受けた私と娘は姑と相談しましたが、厳しい口調できっぱりと断られたので、焦った私と娘は泣きながら、どうしてこのような人を姑に持ったのかと愚痴を溢し、その上、2か月半以上も連絡してくれなかったために、離婚の念さえ浮かびました。

 当時、私はちょうど娘と2人で法輪大法を修煉し始めたばかりでした。私たちは心を静めて冷静になり、一緒に法を勉強しては、交流し合いました。師父は「常人社会に来ている間は、ちょうどホテルに泊まるようなもので、しばらく滞在したら、たちまち去っていくと言われます。ところがこんな場所に未練がありすぎて、自分の家を忘れてしまっている人がどうしてもいるものです」[1]と説かれました。このことを集団学法の時に皆に話したところ「自然の流れに身を任せた方がいいよ」と言われ、娘も「もし神様がこのようなことに遭遇しても、きっと常人のように対処しないはずです。私たちの本当の家はここではなく、常人と争っても仕方がないことだし、執着心を放下すべきです。婚姻においても慎重に考えるべきで、道徳基準のない常人のように軽い気持ちで離婚して、また好き勝手に再婚してはいけない」と悟りました。そして、娘は自ら夫の所に向い相談して、両家の問題を解決しました。

 その後、姑は自分たちが昔から住んでいた小さめの家をリフォームして、4、5千元かかったので、一銭残らず全て払いなさいと私たちに要求してきたので、これを聞いた娘は何も言い返さずに全額渡しました。娘は新たに購入したこの家ですでに18年間住んでいましたが、まだ一度も不動産の権利証を見たことがなく、夫に聞いても分からないと言って教えてくれず、この身内の常人たちを非常に不憫に思いました。他人だけではなく、家族にさえも本心を見せようとせず、辛そうに生きています。しかし、我々修煉者は何ものにも執着せず、正々堂々と生きるべきです!

 大法修煉者は、ただ者ではない

 1999年、娘は子を産みました。娘夫婦は共働きしなければならないため、私と姑が仕事をやめて赤ん坊の世話をすると、すでに話がついていました。しかし、直前になると、姑は再び約束を破り、仕事は続けるし、孫の世話も見ないと言ってきたのです。その後知ったのですが、姑は娘が生んだのが女の子であることを嫌がって、私に丸投げしたのです。その上、孫娘の世話は自分たちの家(娘夫婦と姑たちが一緒に住んでいます)でするという要求まで出してきました。私の家から娘の家まで1キロメートルもあるため、毎日、赤ん坊をおんぶしながら野菜や肉を買い、それから食事の支度をし、また、家事もしなければなりません。非常に不便ですが、私は何の文句も言わず、相手を咎めることもしませんでした。

 1999年7月、法輪功が迫害を受けました。大法弟子としては、何もせずに横でじっと見ているわけにはいかないため、毎日の学法と煉功を除いては、世間の人々が邪悪に騙されないよう、孫を連れて法輪功が迫害されている真相を伝えたり、資料を配ったり、また、シールも貼り付けたりしました。毎日がこれほど忙しいにもかかわらず、私はピンピンしており、非常に健康です。当時、娘夫婦の給料がまだ少なく、子どもを育てるのも厳しく、色々と節約していかなければやっていけない経済状態でした。私は自らの退職金と年金を使って孫にお菓子や洋服を買い与え、病気をすると病院に連れて行き面倒を見て、基本的には何でも自分1人で背負ってきました。これらの事を娘婿はしっかりと見ていたので「お母さんたち修煉者は俗人と違い、ただ者ではない」と感心していました。

 その反面、娘婿の両親は退職後、健康に対して非常に気を使っており、食事の量や睡眠時間、散歩などすべて決まった時間帯に行い、孫娘の事に関しては一切知らん顔です。何の心配もなく、気楽に毎日を過ごしている彼らですが、かえって毎日薬を飲んだり、点滴を打ったりしています。私は自分の娘だけをかわいがったりせず、似合いそうな洋服を見かけた時は、娘婿にも買い与えました。道端で姑夫婦に会った時は、孫に「おじいちゃん、おばあちゃんだよ」とあいさつさをせています。娘婿は両親にとても良くしていますが、私にも感謝の気持ちを抱いており、賛成し、大法を素晴らしいと思っており「法輪大法を修煉している人は、みんな高い品格を持っている」と私に言いました。

 1999年7月20日、中国共産党による法輪功への弾圧が始まりました。私は不当に拘禁されてしまい、それからというもの、姑は自分たちにまで被害や危険がおよぶと思い、私や娘との縁をきっぱりと切り、娘婿にも圧力をかけました。けれども、彼は大法に対してずっと好感を抱いていたので、孫娘が成長するにつれて法を勉強させるのも、煉功を教えるのも支持してくれて「おばあちゃんの言うことをしっかりよく聞くんだよ」と言って、孫娘に教えました。

 我が家は、大法修煉者の一家

 2014年まで、娘婿は仕事でよく出張していて、中国の至る所を走り回っていましたが、彼が家に帰ってくると、私と娘は必ず彼に真相を伝えました。

 娘婿はすでに2005年に中国共産党の組織から三退しました。偽名を使ってもいいよと私が言ったところ「何を怖がる必要があるのか、本名でいい」と答えたのです。娘婿には大法のお守りを渡しており、彼はいつも手放さずに十何年の間、ずっと持ち歩いています。出張先で交通事故や爆発事件など何度も起こりましたが、彼はいつもすれすれで難を逃れ、無事でいられました。出張でウイグル自治区に行き、仕事が片付いて家に帰ってきた直後、マグニチュード6の大地震が起き、多くの家が倒れて、たくさんの人々が亡くなったとテレビのニュースで放送されました。このように、危険とすれ違う例は、他の地域でもありました。良く財布を狙ってくる乗客や、刃物で人を刺す泥棒も見たことがあり、自分だけ無事でいられたことは、全て大法の師父が守ってくださっているおかげです。そして、私と娘が大法修煉していることで、自分にも多くの幸運と奇跡が起きたと、いつも喜び感謝していると言ってくれました。

 娘は良く彼に失わなければ得られずという法理を伝えており、彼もこのことに賛成しています。出張する度に経費報告書を作成するそうですが、仕事の同僚たちは皆倍の金額を書き込むのに、彼だけは実際使った分しか報告しません。また、顧客を食事に招待したり、お土産を送ったりするのに使った経費も、事実通りに報告しているため、同僚たちからは「馬鹿正直なやつだ」と呼ばれているそうです。

 そして、いつの間にか娘婿も大法の修煉をはじめました。去年あたりから、そろそろ仕事を変えたいと彼が言い出すと、ちょうど楽な役職が空きました。会社の社長が状況を把握しており、娘婿の人格が非常に良いと見極め、迷わずに彼を選びました。そして、今の仕事の関係で、よく彼にお土産や物品などを送ってくる顧客がいますが、娘婿はすべて断り「どうぞ安心してください。あなた方の商品の品質が良ければ、我々は必ず買い取ります」と伝えると、相手は安心して何も言わなくなります。

 彼の今の仕事では、チームの協力を必要としており、1人ではとても成し遂げられません。前は、多くの人が娘婿の今の役職を欲しがっていたため、あえてトラブルを引き起こしたり、わざと時間を延ばしたりして、彼を困らせていました。以前の娘婿なら相手と言い争ったり、すぐに腹を立て怒って上司に言いつけたりしていたでしょうが、今の彼は大法を修煉しているので、寛大な心を持って対処し、どうしても我慢できない時でも「忍び難がたきは忍びうる。行ない難きも行ないうる」[1]と何度も唱えて心を落ち着かせています。そして、ほとんどの場合、彼が執着心を放下した直後に「問題が解決しました。確認をお願いします」と言うような電話がかかってくるそうです。

 今や、我が家は修煉する一家となり、家族全員で法輪大法を学び続け、家族の誰もが大法の教え通りに、日々実践しています!

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/11/19/337869.html )
 
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