明慧報告|昨年の中国刑務所内での法輪功学習者の迫害実態のまとめ(6)
■ 印刷版
 

明慧日本2017年2月19日】(前文の続く)

 十、良知を呼び戻し、法輪功を支持し、学習者に同情する警官と受刑者たち

 ◎黒龍江省ハルビン市の王淑蘭さんは、5年間の冤罪の中で監視役を感化する

 明慧ネットの昨年3月7日の報道によると、王淑蘭さんは法輪功を学んだ後、楽観的になり、いつも無私無我の心で、出会った人々に誠意や善良さをみせた。

 王さんの監視役は、山の木を乱暴に伐採した罪で判決を受けた。最初、王さんに対して厳しく監視し、王さんを転向させて自分の刑期を減らそうとした。王さんは監視役に「刑務所の褒美の点数のために私を転向させようとし、あなたのせいで私が修煉できなければ、どれぐらいの業を積むのでしょうか? 昔から、僧侶に1杯のご飯を盛り付けたら無量の功徳を積むという言い方があるではありませんか?」と説得し、いろいろな角度から法輪功の真相を話して聞かせた。

 監視役はお金を稼げないので、ほかの受刑者の衣服を縫ってあげたり洗ったりして、小遣いを稼いでいた。王さんから離れてはいけないので、王さんが行かなければ何もできない。王さんはいつもついて行き、作業を手伝ったりしたので、監視役は法輪功学習者の優しさを感じ、信頼していた。その後、監視役は王さんに法輪功の経文を手渡し、王さんが読む時に他人に見えないように守ってくれた。数カ月後、監視役は沸騰室の係りに変わり、ジャガイモの千切りに湯を入れて、塩を振った食べ物をしばしば届けてくれた。刑務所内では、これぐらいのことでもとても贅沢なものであった。

 ◎黒龍江省女子刑務所の受刑者は、法輪功の書籍が読めた

 明慧ネットの昨年2月28日の報道によると、黒龍江省依蘭県の法輪功学習者・劉桂華さんは、黒龍江女子刑務所に拘禁された。刑務所内の高圧的な態度、暴力、騙しあう環境の中で、学習者の誠実さ、善良さ、正直さ、恐れを知らない精神力で周囲の人々を変えていった。多くの受刑者は法輪功に賛同し、数人が法輪功の書籍を読みはじめた。

 劉さんの監視役は背が高く、がっちりした体型で、学習者を殴る役として配置されていた。劉さんに出会った後、監視役は暴力を止めただけではなく、ほかの施暴者を阻止するようになった。もう1人の監視役は、劉さんが法輪功の経文を読んだ時、見て見ぬふりをし支持した。ほかの受刑者に告発され「減刑できない」と告知された時に、劉さんの監視役は「減刑しないなら、それでいい」と答えた。劉さんの周りには、次から次へと数人が集まっては、法輪功を学ぶようになった。

 ◎若い監視役は小声で「今誰もいない、2人は位置を交換し、于さんはベッドで寝てくれ、私は地面でいいから」

 明慧ネットの昨年2月7日の報道によると、黒龍江省の于玉梅さんは、懲役5年の判決を下され、2003年2月に黒龍江女子刑務所に拘禁された。

 3月の黒龍江はまだとても寒く、于さんは冬着を脱がされ、氷のような地面に手錠や足かせで固定され、暴力を加えられるほか、からしオイルを目や耳に入れられるなどの拷問を受けた。手錠は皮膚に食い込んで出血し、生理の時にズボンが濡れても換えてくれなかった。

 ある日、于さんは車で30分ほどの場所に連れて行かれ、密室に閉じ込められた。部屋の中にトラの椅子、電気棒、縄などの刑具が用意され、どこからともなく于さんの悲鳴が聞こえてきた。

 于さんは昼夜問わず連続して尋問され「生き埋めにするぞ」と脅された。交替の警官はベッドの上に休み、于さんは薄着で冷たい地面の上に1日、1時間、1秒と堪え忍んでいた。かつてここに入った学習者は、骨折したり、大小便を失禁したり、救急室で運ばれたりした。ハルビン市の張策さんは肋骨を骨折し、睾丸がつぶされた。警官は于さんに「お前はもうすでに体力がなく、一発の平手打ちだけでも死ぬ可能性があるな」と言った。

 ある日の夜、若い監視役は小声で「今誰もいない、2人は位置を交換し、于さんはベッドで寝てくれ、私は地面でいいから」と声かけた。半分昏睡状態だった于さんは少し考えてから「それはいけない、あなたを巻き添えにするから」と答えた。また、監視役はお湯を汲んで足を洗って、爪を切るなど親切にしてくれた。于さんはこの若者に「ありがとうね」と礼を言って、法輪功の真相を詳しく話して聞かせた。

 数日後「転向の専門家」と言われている男が瀋陽から、わざわざやって来た。男は今まで刑務所で得た「実績」を誇示し、確信するような口ぶりで「頑固な前は、私がしゃべるうちに頭が変わるはず。お前はなぜ苦しみに耐えなければならないのか?」と説得し始めた。弱り切った于さんは、精一杯の力で頭を持ち上げ「私はあなたの言う通りにしません。こんなに長時間話したので、水でも飲んだら」 「私は法輪功を学び、良い人になり、名利などに対して争ったり奪ったりしません。あなた達も被害者で騙され、利用されているだけです。将来、迫害の責任が問われる時、一緒に巻き添えにされますよ」と男に真相を話した。

 「転向の専門家」の男は、沈黙して静かに聞いた。その後、男は監視役を通して于さんに卵やおかゆを持ってきてくれたり、車を運転して外で何か食べ物を買ってくれたりした。于さんは「今後、誰に対しても転向など、強要しないで下さい。そうしないと、それは死へ導かれる道なのです。あなたには善の一面もあり、正しい道を歩める人なのに、何でこのような悪いことをしますか。名誉のため、金銭のため、それとも職業のためですか?」と男に言い聞かせた。于さんはそこを離れる時、男は心配そうに一言「お元気で」と言った。

 ◎服役している人たちは暴力を恐れず、法輪功を学ぶ意志は揺るぎないものとなる

 明慧ネットの昨年1月25日の報道によると、中国共産党が法輪功を弾圧する前に、黒龍江省女子刑務所は、身体が弱く、管理しにくい服役者に対して、法輪功を勧めた。当時、黒龍江省女子刑務所では、数人の警官と八十数人の服役者が法輪功に出会った。

 1999年7月、中国共産党が法輪功を迫害した後、刑務所は法輪功を学ぶことを禁止した。しかし、多くの人は暴力を恐れず、法輪功を堅持した。馮海波さん、陳香雲さん、肖淑珍さん、宋亜雲さん、武淑芳さん、遅漢萍さん、高秀珍さん、高国波さん、趙鳳霞さん、馮淑栄さん、謝亜芹さんなどの服役者は、減刑されず苦しめられても、依然として確固たる意志で法輪功を学び続けた。

 高国波さんは法輪功を放棄せず「保証書」を書かないため、殴打され、電撃され、凍えさせられ、食事を与えられず、灌食などの方法で絶えず苦しめられた。高さんは次のように述べた。「以前、人を罵ることは私の得意とするところでしたが、法輪功を学んでからはこれを改めました。法輪功の先生を罵るように強制されたり、暴力を振るわれても罵りません。決して罵りません。1日の師で、一生の父であり、人は両親を罵っていいでしょうか? 病気を治してくれた医者を、命を救ってくれた医者を罵っていいでしょう? 法輪功の先生は私を『真・善・忍』を修める良い人に変えました。江沢民は私をどこへ転向させようとするのでしょうか? 誹謗中傷し、先生を裏切るように強要しても、誰になんと言われても、私の骨を打ち砕かれても転向は無理な話です」

 2014年6月27日、高さんは正々堂々と刑務所を出て、心身ともに健康な法輪功学習者になった。

 十一、刑務所内の法輪功学習者を助け善報を得た実例

 ◎冤罪を着せられ、危難の中で奇跡が現れる

 明慧ネット昨年1月25日の報道によると、ある服役者は危難の中で奇跡が現れた。

 「2002年7月、村のある男の子が毒殺された。以前、この男の子の家とトラブルがあったため、私は容疑者として疑われ、有無を言わさず留置場に投じられ、その瞬間から殺人犯として取り扱われた。

 私は自白を強いられ、足を打ち折られて皮膚は潰爛し、ひどくけいれんを起こし、半身不随になり死ぬ寸前に至るまで殴打された。

 2003年3月、留置場には、多くの法輪功学習者がぎっしりと拘禁されていた。ある日、留置場の所長・王金紅は突然「お前は法輪功学習者らに、法輪功を学ぼうと言い出したので、私は学習者・劉新愛に病気が治るように教えてもよいと許可した」と言った。

 私は立てないので、劉さんは座禅を教えてくれた。法輪功は高徳な修煉法であり、真・善・忍に基づいて良い人になることを教えてくれた。それから、私は法輪功の書籍を学び、迫害に遭った学習者の世話をした。早速、奇跡が現れ、私は立ち上がって歩けるようになり、佛恩が広大さと不思議さを非常に感じた。

 その後、留置場の皆が私の名前を呼ばず「法輪功を学ぶ者」と呼ぶようになった。その後、大学生の法輪功学習者が入って、上訴状を書いてもらい、中級裁判所の調査を経て、私の無実を証明した。2007年2月7日、無罪で解放され、18万元の賠償金を支払ってくれた。

 家に帰った後、現地の法輪功学習者と一緒に法を学び煉功をし、私は揺るぎなく法輪功を学び続けることを決心した。

 ◎幸運にも、法輪功学習者に出会った服役者

 ある服役者は黙々として法輪功学習者を守っていた。学習者が煉功する時、周りの見張りをして、何かあったらすぐ知らせていた。しばらくすると、服役者は10年の刑期が半分に減らされ、出所した。帰宅した後、自分の家の財産は、田畑、木、鶏、あひるなどすべて身内の2人の兄に分けられて取られていた。腹が立った服役者は、学習者・Lさんと相談した。Lさんは身内を寛容するように勧め、生計のためにいろいろと考えてくれた。その後、服役者は商売を営み、非常に繁盛した。服役者は「尊い人に出会ってから法輪功のおかげで今日があり、さもなければ、10年の間刑務所にいるはずでした。本当に学習者を敬服します。私も学びたいので、ぜひ法輪功の本が欲しいのですが」と喜んで人々に話した。

 ◎言語障害者が声を出した

 明慧ネットの昨年2月20日の報道によると、法輪功学習者・趙亜倫さんは罪に陥れられ、刑務所で23歳の女性の言語障害者に出会った。趙さんは「法輪大法は素晴らしい」を女性に教え、あらゆる面で親切にしてあげた。ある日、趙さんは室外で凍えさせられ、雪の中に埋められた。女性は窓の前で見ていて、黙って涙を流した。

 話せない女性は、毎回趙さんと会うと、口の形だけで「法輪大法は素晴らしい」と言った。ある日、女性は「法輪大法は素晴らしい」と言った時、本当に声を出して言えた。ここにもまた、奇跡が現れた。

 文章の結び

 17年来、凄まじい迫害に直面して、多くの法輪功学習者は粘り強い意志で善意を持って、長い歳月の中で巨大な苦難に耐えている。真に従って、迫害の真相を伝えている。善に従って、迫害されながら恨むこともなく、世間の人々の良知を呼び醒ましている。忍に従って、苦難の中に個人のすべてを捨てて、平穏で理性を守り、屈服せず恐れず意志を貫いている。最終的に一つの道義が証明された。すなわち、悪事を働くものは必ず滅びると!

(全文終わり)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/1/10/340479.html)
 
関連文章